小説『愛されたくて愛されたくない』
作者:水士()

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「迎えに来たよ〜愛しのハニー!」
沙耶が部屋に入ってきた。
あれ?もうそんな時間だっけ?
「何をほけ〜とっしてんだ。用意していくぞ」
桜井さんも沙耶の後ろから言った。
「そうだよ〜とりあえずゲーセンに行こ!」
沙耶は桜井さんに嬉しそうに言ってた。
良かった。沙耶も桜井さんも幸せそうだ・・・・
嬉しいな。
「あれ?今日は知花ちゃんもご機嫌かな?」
桜井さんが私の顔を見て言った。
「えっ!どれどれ」
沙耶が桜井さんに続いて私の顔を見てきた。
「本当だぁ。知花ちゃんもご機嫌なら私もご機嫌〜」
そう言って桜井さんの車に乗り込んだ。
「とりあえず今日は私は夜中までに帰らないと行けないからそれまでだけど、いっぱい遊ぼうね〜」
沙耶が言った。
もしかして彼氏さんかな?
考えてるとゲーセンに着いた。
それから私達は夜の十一時まで遊び続けた。
「あっ!もうこんな時間私はもう帰らなきゃ!」
沙耶が言った。
「なら家の近くまで送ってくよ」
桜井さんが言った。
「ごめんね〜」
家の近くについて沙耶が下りた所で桜井さんも降りた。
桜井さんと沙耶の方を見ると二人はキスをしていた。
痛い。痛いよ。なんだか私は泣きそうになった。
自分から紹介したはずなのに・・・・
二人が離れたら悲しいはずなのに二人がキスをしていると胸が痛む。
なんて勝手な私なんだろう・・・・

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