小説『とある剣帝の無限倉庫』
作者:マタドガス()

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〜第一話 学園都市〜



学園都市。
ここは何十もの大学や小中学校がひしめく学校の町。広さは東京都の3分の1程で人口は230万人。その8割が学生であり、その内のほとんどがここに住んでいる。そして、掃除ロボや能力者などがいる変わった町である。
そして、この学園都市に、異世界から来た少年がいる事など誰も知らないだろう・・・・。


……ここはとある一つのマンションの一室。部屋の中は整ってはいるが、必要最低限の家具以外は置いてない味気ない部屋である。
そしてそんな一室の寝所のベッドに二人の少年がいた。その内の一人はベッドにグースカグースカと寝息をたてながら寝ていて、もうひとりの方はベッドに寝ている少年を起こそうとしている。
周りから見ればなんとも微笑ましい光景ではあるが、ベッドの少年を起こそうとしている少年−−もとい上条 当麻かみじょうとうまにとっては緊急事態であった。
その緊急事態とは何かと言うと……


「おい龍哉! いい加減に起きろ! ……く、そ…このままだと上条さんまで遅刻しちまうでせう!?」


そう、緊急事態とは……遅刻である。しかもタイムリミットは残り15分。遅刻するかしないかのギリギリのラインである。
そして当麻がどれだけ大声で叫んでも、こんな大変な事態に気付かずスヤスヤと幸せそうな顔で眠っている少年−−もといこの話の主人公である神凪 龍哉をどう起こすかが当麻の運命の分かれ道であった。


「あ〜クソ、不幸だああああああああああああ!!」


当麻のいつもの口癖が飛びだす。そう、上条 当麻は生まれつきのとある能力のせいで、不幸体質となっているのだ。
だが、そんな口癖を言っている間にも時間はどんどん迫ってくる。

そして当麻は今できる最も最善となる手段を考え、そしてすぐに思いついた。そして当麻はためらいも無くそれを実行する。


「龍哉……。すまねェが、ここはお前が悪いっつう事で勘弁してもらうぜ………オラァ!!」


そしてその瞬間に龍哉の腹から鈍い音がなる。
そしてマンションからとてつもない絶叫が響き渡った……。




やあ皆。自己紹介がおくれたな。俺の名前は神凪 龍哉。学園都市の第七学区の高校に通っている。
え? 今何をしているかだって俺は…いや、俺達は戦っているんだ。そう、
『遅刻』という死の淵【デッドライン】と……。って俺は誰と話しているんだ……。


俺は朝、突然当麻の右ストレートを腹に喰らって目を覚ました。勿論状況もわからなかった俺は当然キレたさ。だが、当麻から事情を聞くや否や俺は当麻に土下座する事で俺達は事を納めた……。


そして俺達は協力して遅刻というラスボスと戦っているのさ…。


ちなみにこの世界に来てからの事について説明すると、俺は元々上条当麻の親友で、同じ学校に通っているという事になっていた。この世界に来てから一週間が経過するが、インデックスはまだ現れておらず、時間設定だと、おそらく原作の少し前だろう。


ちなみに能力については、能力名は『剣帝』で、LEVEL 5の第3位である。
(一方通行にも勝てるような気はするが。)
そして、この能力は原石となっている。ちなみに能力について詳しく説明すると、


自分の独創空間から、様々な武器や盾などを現実空間に出す能力。しかし、なんでもかんでも出せる訳ではなく、出すには出したい武器の形を自分の頭の中でハッキリとイメージしなければならない。

つまり簡単に順序であらわすと、

頭の中でイメージ→イメージした武器を独創空間に出現させる→現実空間に出す。

こんな感じだ。
なのでこの能力は『知識』こそが力となるのだ。


そして、こんな説明をしている内に俺と当麻は無事学校についた…。

-2-
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