〜第2話 激闘? ビリビリVS不幸×2
「ハァアアアアアあああッッ!」
そう叫びながら恐怖ビリビリ(御坂美琴)は、当麻に向かって電撃の槍を放った。槍はそのまま野太いレーザーとなり、一直戦に上条の方に向かうッ!! これにいち早く反応した龍哉は上条に声をかける。
「当麻!!お前の方にきたぞ!」
チクショオオオオオオオッ! 言わんこっちゃない。予想していた悪夢が今現実になって襲いかかってきやがった! 理由はわからないが、何でこのビリビリお嬢様学生は俺たちに突っかかってきやがりますかクソッタレええ!! まッ! つっても当麻の心配は無用だ。なぜならな・・
「ああ、この上条さんに任せなさい!!」
そう当麻が言うと、右手を電撃の槍が飛んでくる方向に構えた。
そして、当麻は右手で電撃の槍を受け止め、そのまま電撃の槍は四方八方に拡散するように消滅した。
ここで当麻の能力について説明すると、
彼はLEVEL0の無能力者となっているが、生れつき彼の右手は『幻想殺し(イマジンブレイカー)』という右手に触れた異能の力を打ち消す能力を持っており、御坂の電撃の槍を右手の力で打ち消せたのもその能力のおかげである。
まあその能力のせいで神の加護も打ち消してしまい、当麻は不幸になってしまっているのだが…
するとビリビリはさらに
いらついた顔で、
「チ、なんで当たらないのよ!」
そう言うとビリビリは今度は俺に向かって電撃の槍を打ってきたではないか! またかよ。もう飽きた面白くねえ。ここは俺が決めるしかね〜〜よなあッ!
「危ない!龍哉!!」
電撃の槍はそのまま上条を狙ったときと同じように一直線に龍哉を狙う。そしてそのまま龍哉に直撃した・・・・のだが、
「へへ!まあ見てな!!」
龍哉は電撃の槍をくらう直前に左手を自分の目の前にかざした。
「出ろッ!『アイギスの盾』」
そう言うと、龍哉の目の前に突然異次元ホールが現れた。異次元ホールはブラックホールのように圧倒的な恐怖があり何も知らない者が見たらまず触れようとはおもわないだろう。だが、そこから何かが出てくる。それは盾だった。その盾は見た者の圧倒させる神々しい輝きと、銀色塗装、そして盾の中央には禍々しい蛇の彫刻がきざんでおり、龍哉はそれを取って構えた。(別に声に出さなくても出す事は出来るが、それは龍哉がかわいそうな人だなんて事は決してないよ。)
ちなみにアイギスの盾について説明すると、
アイギスの盾は、ギリシャ神話でゼウスがアテナに与えたとされている『最高の防御力』を誇る盾で、物理攻撃はもとより、邪悪や災厄、呪いをも防ぐ高い防御力を持つとされている・・・。
そして電撃の槍がアイギスの盾に当たるが、アイギスの盾はかすり傷一つすらついていなかった。
「・・・・そ・・ん、な・・」
ビリビリはあんぐりと顎を開け、唖然としていた。チートだ!チートすぎる! いや〜この盾を使ったのは2度目だが、やっぱりこの盾は無敵と言っていい。これはおそらく核ミサイルを受けても傷一つないんだろうなあ。(もちろん龍哉は死ぬが。)そしてその一部始終を見ていた御坂と上条は口を開けた驚くしかなかった。
上条が言う。
「……お前凄すぎる。」
上条が尤もな事を言う。まさにそれは圧倒的凄さ。これにはさすがの本人も引くほどに。
だがそうはいってられない。
(ビリビリはまだ硬直しているがこれは今が好奇ッ! 行くなら今だぜ。)
「それじゃあ今度は俺からいくぞ!」
そう言うと俺はもうひとつの武器を出した。その武器とは、あのかの有名な洞爺湖の仙人から授かったとされる銀魂で銀さんが使っている洞爺湖と柄の所に書かれた木刀だ。ただの修学旅行で買った木刀だなんて言ってはいけn・・・
そして俺は、アイギスの盾と銀さんの木刀を構えて、ビリビリに突っ込んだ!! 何この武器と盾のミスマッチさ。俺のセンスのなさ・・。
「く・・・こうなったらもう奥の手よッ!! 先にいっておくけどこれは私のプライドの傷つけたアンタ達のせいよッッ!!!」
そう言うとビリビリは制服のポケットからゲーセンのコインを取り出した。
そしてビリビリの指先から音速でコインが打ち出された。その技は、彼女の二つ名でもある『超電磁砲レールガン』だ。
ズギュウウウウウンッッ!!と目に見えるのがやっとのスピードだ、だが龍哉も負けてはいない。
龍哉は驚愕するも、とっさにアイギスの盾をかまえる。
「そんな攻撃、アイギスの盾の前では無力だ!!」
俺はアイギスの盾でレールガンを防いだ。勿論かすり傷一つ付いていない。
そして俺はビリビリの5メートル前まできた!そして俺は木刀を振り上げたああああ!!(自分で言うな。)
「うおおぉぉォォォォ!! そして木刀は見事脳天にクリーンヒットおおおおおおおッッ!!!」
「え!?ちょっと待・・・・」
ガゴン!!!
木刀はビリビリにクリティカルヒットして、ビリビリはその場で気絶した・・・・