小説『とある剣帝の無限倉庫』
作者:マタドガス()

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〜第3話 ビリビリ返しに来ました。〜



現在の状況を整理すると、ビリビリこと御坂が二人の少年に喧嘩を売った結果、気絶してしまった。やべえ。そしてビリビリを寮に連れてきたところで謎の襲撃が発生する。この少女の招待は一体!?


「誰だあああ!!? わたくしのお姉さまをたぶらかしたエロザルわあああああaaaaaaaaaaッッッ!!?」


「「ぎゃああああああああああああッッ!!?」」


 二人の少年、上条と龍哉は突然目の前に現れた少女に驚き絶叫を引き起こした。
そして叫んだおかげでなんとか冷静になった龍哉は少女を観察する。



 たく、マジにビビったな・・。なんだこの娘は・・どうやら今当麻が担いでるビリビリと同じ制服を着てるからこの娘が常盤台のお嬢様ってことはわかった。あと、不本意だがあの剣幕な表情を見る限り、ビリビリと親しい関係を持っていると見ていいだろうな。ってことはだ。これは逆にラッキーじゃねえか?

龍哉は恐る恐る目の前の少女に質問する。


「なあ、勘違いされるのも無理はないと思うが誤解だ。俺達はこいつに喧嘩売られて、不可抗力でこいつを気絶までおいやっちまってな・・。大きな怪我とかはしてないと思うからこいつを頼むわ」


そういって龍哉は上条にビリビリを少女に渡すように言い、それに同意した上条は慎重にビリビリを少女の肩に担がせた。少女の背丈の小ささが少々不安だが、まあ大丈夫かと龍哉はなんとなくだが思った。


「・・・あー、大体察しました。まーたお姉さまの悪い癖が出ましたのね?」


そういって少女はしかめっ面になる。どうやら事情はわかってくれたようで、二人はホッとした。しかし悪い癖というのが龍哉としては気になる。大体さっしはついているようだが。
この事を少女に聞いてみると、


「ええ。あなたもさっしはついているとはおもいますが、お姉さまは結構、いえ、かなりのバトルジャンキーでして、事件や争い事に首を突っ込むのがお好きでなのです。全く、いくら常盤台のエースでありlevel5のお姉さまとはいえ、『風紀委員』であるわたくしにとっては、不本意な面もありますの」


そう言ってため息をこぼす。


「そうかあ、あんたも色々苦労してるんだなあ」


 と上条の一言。龍哉もそれに同意する。


「確かに苦労もしますが、お姉さまを世界で一番愛しているのはわたくしですので、それぐらいの壁、わたくしとお姉さまの愛の前では無力ですの! はッ!!? そうでですの! お姉さまが気絶しているあいだにアレをお姉さまに・・・・・」


少女がブツブツと不気味な表情で笑いながらつぶやいているのを見て二人の男は背筋が氷そうになったが、なんとかこらえる。
そして未だブツブツ呟いてる少女に多少の勇気を振り絞って龍哉は話しかけた。
ここだけの話、若干引いた。


「ま、まあともかく、ビリビリも渡したし俺らは帰るからそいつのこと頼んだぜ。あと、古風だけどこれ」


そう言って龍哉は少女に紙切れを渡す。


「? なんですのこれ?」


「ああ、その紙に俺の電話番号書いてあるから、もしそいつの身に何かあったら電話してくれ。ま、大丈夫だとは思うけどな」


 そう龍哉はいう。実は内心未だにビリビリを不可抗力とはいえ武器で殴ってしまったことを悔やんでいたのだ。だからここに来る前にこっそり書いていた連絡先が書かれた紙を少女に渡した。


「いえいえ。何かこっちも悪い感じになってしまいますの。っというかせっかくですしケータイのでお互いの番号交換しませんか? これも何かの縁でと思いますし」


「確かにこれも何かの縁かもしれないな。そっちがいいのなら是非。龍哉もいいだろ?」


 と、当麻が言った。確かにその方がてっとり早いしいいか。初対面の女子と連絡交換するのに抵抗があったから紙をわたしたんだけどな。ま、向こうが承諾してくれたんだしいいよな。

そうして龍哉と当麻とその少女はお互いの連絡先を交換して別れた。ちなみに少女の名前は白井 黒子(しらい くろこ)というらしい。オセロみたいな名前だが、見た目可愛い女の子だったなあ。口調が変態じみててこわいけどな・・。
 などとスケベの才能を開花させる龍哉君である。ちなみに当麻とは普通に遼の部屋の前で別れた。





 俺は自分の寮まで帰り、部屋の前で当麻と別れて、俺は自分の部屋へ入った・・・。とりあえずビリビリとの遭遇というトンデモイベントがあったが、自分の能力も試せたしよしとすっか。


 いま俺は自分の机の上で、とある武器の設計図を書いていたのだが、ちょうど俺が数日前から考えていた武器の大まかな設計図が完成した。(もちろん素人なので、大したクオリティではない・・。)
俺の能力は、自分て考えたオリジナル武器を出す事も出来るが、出すにはハッキリとその武器を頭の中でイメージしなければいけないので、こうして何日かかけて武器の設計図を書いている。ちなみにオリジナル武器を作る場合、一つの武器につき二つまで能力をつける事が出来る。

やっぱりチートだよなあこの能力・・・自分で注文しといてなんでけどさ・・。

ちなみに俺が今設計している武器は、見た目は刃が黒で柄が赤と黒の日本刀で、能力は、絶対に切れない力と、切った異能の力を全て消滅させる能力で、簡単に言うと当麻の幻想殺しを刀にした武器だ。

ちなみに名前はイマジンブレードと名づけてみた。(そのまんまだだけど俺は気にしない。気にしないぞ。)


「よし、イマジンブレードの設計図完成ッッ!!」


 これで俺の戦法にもバリエーションが増えるし、当麻みたいな相手の異能を打ち消すゴリ押し戦法がとれる。ちと実戦できないのが不安だけどな。


そうして規則正しく歯を磨いき部屋の電気を消して、俺はベッドにダイブした・・・。


 かれこれ龍哉の長い一日が幕を閉じるのであった。



                                     〜To be continued・・・

-6-
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