…どうもヒョウガだ。
今現在狼男と戦闘中なのだが、この狼男かなり素早いので攻撃が当たりづらい。
「オラオラオラ!!どうした!!この程度か!(コイツ一撃の威力が桁違いだ。だがスピードは俺の方がやや上だ…このままヒットアンドアウェイを繰り返していれば勝てる!!)」
「チッ…(スピードはアイツの方が少し速いな。一発一発の攻撃力は低いがこのままヒットアンドアウェイを繰り返されたら俺が負けるな。どうするか…!良い事を思いついた)」
俺は狼男から離れ防御の構えを解いた。
「何だ?諦めたのか?ならこの一撃でくたばれ!!」
ドスッと強烈な一撃が腹に叩きこまれたがなんとかこらえた。
「グフッ…今のは効いたな…だが捕まえたぞ狼男」
「今のを堪えたのか!?それに手足が凍らされていて動けねぇ!!」
逃げられる前に狼男の足を凍らせて動けなくした。
「考えも無く防御を解くわけ無いだろ。どうする?このまま抵抗して俺にボコボコにされて舎弟になるか潔く負けを認めて舎弟になるか。俺としては抵抗してくれた方が今まで殴られた分を返せるからお勧めだぞ」
「殴られるのは勘弁だ、負けを認める…舎弟でもなんでも好きにしてくれ。俺の名前はシルバだよろしく」
「俺の名前はヒョウガ・フェニックスだ。ヒョウガと呼んでくれ」
負けを認めたので凍らせた手足の氷の拘束を解くとシルバの姿が銀髪のイケメンになった。
「お前人の姿になれたのか?」
「あぁ、俺の一族は人型と獣人型の2つの型を使い分ける種族なんだ。普段生活するときは人型、戦闘などをする場合は獣人型って具合にな」
ワンピースの悪魔の実の動物系みたいな物か…
「そうなのか…まぁその話は置いといてシルバ、俺と戦う前に襲おうとしていた猫達に謝れ」
「分かった…あの時はイラついていて冷静じゃ無かったからな」
シルバは猫達に近ずき頭を下げ謝った。
「さっきは襲いかかろうとして悪かったな。」
猫達は言葉が通じるのか警戒を解いたみたいだ
「一件落着だな。猫達は一度グレモリー家に連れて行って怪我が治ったら逃がしてやるか」
「治療の必要はないにゃ」
猫達を連れて行こうとしたら黒猫の方が喋ってきた。
『喋れるのか…と言う事はシルバと一緒で姿を変えれるのか?』
俺がそう言うと黒猫は美女に白猫は美少女になった。
美女になった黒猫は傷が治っていた。
「怪我は仙術で治せるにゃ。けどお願いがあるにゃ私達を保護して欲しい」
「とりあえず理由を聞こう」
「黒歌お姉さまはある悪魔に眷属になる様に誘われていました…」
「私がその誘いを断るとそいつが妹の白音を人質に取ったの。それを見た私は人質を取った悪魔を殺して白音を助けたけどその時に傷を負って此処で休んでいたの。後はそこにいるシルバに襲われかけてあなたに助けてもらったの」
「事情は分かった。とりあえずグレモリー家に行くぞ。そこでグレモリー卿やサー兄に相談してお前達を保護してもらう。いいな?」
「分かったにゃ」
「分かりました…」
「それじゃあ帰るぞグレイフィア案内よろしく。シルバは俺と一緒に通り道に出て来た魔物を蹴散らしてもらう分かったか?」
「「分かりました(分かった)」」
俺達は魔物を蹴散らしながらグレモリー家に向かった。