グレモリー家の城に戻って来た俺達はサー兄に黒歌達の事を相談した。
「ふむ…それは困ったね…」
「どうにかできないか?サー兄、黒歌は妹を助けるためにやったんだ」
「白音ちゃんは家で保護できるんだけど…う〜ん…そうだ!黒歌をヒョウガ君の眷属にすれば?しばらくの間二人はは会えないけど私が事件をすぐに解決すればすぐに会えるしね。私が情報を操作して、死んだ悪魔がヒョウガ君の眷属である黒歌を無理やり自分の眷属にひき入れようとして妹の白音ちゃんを人質に取り脅してきた事にすれば黒歌は白音ちゃんを助けるために仕方なく殺してしまったという事になる。そうなれば罪に問われないはずだよ」
流石サー兄。けど一つ問題がある。
「サー兄一つ問題がある…俺、眷属にする為の悪魔の駒持ってないぞ?」
悪魔の駒を持っていないのに眷属なんて言っても100%嘘だとばれる。
「それなら大丈夫だ。私の持っている予備の悪魔の駒をあげよう。魔王としてのコネでいくつか予備を貰ったんだ」
サー兄に貰った魔力のこもっていない悪魔の駒に俺の魔力を流し込み俺の駒にした。
「ありがとサー兄。どうする黒歌、俺の眷属になるか?しばらく白音には会えなくなるがサー兄が事件解決すれば会えるぞ?いやなら他の奴に匿ってもらうが…」
「ヒョウガが良いにゃ。他の人に匿ってもらっても同じことをして来るかもしれないから嫌にゃ」
「なら今日からお前は俺の眷属だ。ちなみに俺の舎弟になったシルバも眷属になってもらう」
「げっ…俺もかよ。まあ良いけど」
「私もヒョウガ様の眷属になりますよ」
グレイフィアも眷属になってくれるみたいだ。心強いな。
「なら役割決めよう。キングは俺だろ?グレイフィアは女王だ」
「ありがとうございますヒョウガ様」
俺はキングの駒取り体内に入れた、女王の駒はグレイフィアに渡した。
「二人は好きなの取れよ」
「私は仙術での治療ができるから僧侶にするにゃ」
「なら俺はスピードタイプだから騎士だな」
黒歌は僧侶の駒をシルバは騎士の駒を手に取った。
「皆取ったな?それじゃあ始めるか…我 ヒョウガ・フェニックスの名において命ず |汝ら グレイフィア・ルキフグス、黒歌、シルバよ 我が「女王」「僧侶」「騎士」として我を支えたまえ」
眷属にする儀式をすると皆の身体に悪魔の駒が入っていき黒歌とシルバは悪魔に転生した。
「これからよろしくな皆」
「何がよろしくなのですかお兄様?(怒」
いつの間にか後ろにレイヴェルとリアスが居た。
「いなくなって心配していたのにいつの間にか新しい女性を連れてきて何をしていたの?(怒」
「それは「言い訳は聞きませんわ!お仕置きですお兄様」ちょっと待て話を……ぎゃああぁぁぁぁ」
黒歌達の事を話そうとしたら無視され、レイヴェル達に引きずられて知らない部屋でお仕置きされた。
理不尽だ。
お仕置きは途中でソーナが止めてくれたのでそこまで酷くはならなかったがそれでも精神的につらかった。