どうも初めまして、俺の名前はヒョウガ・フェニックス5歳だ。
ファミリーネームからも分かるようにフェニックス家に転生したんだ。
まぁフェニックス家と言っても俺がこの世界に来た事によるイレギュラーかもしれないがフェニックスの分家があるらしい。
後赤ん坊の時に神が俺の現状を教えてくれた。どうやらこの世界にライザー・フェニックスが居ないらしく俺はフェニックスの分家に生まれたがライザーの立ち位置に居るみたいらしい。かませ犬みたいにならないように注意しておけば大丈夫だろう。
だがそんな事は今はどうでもいい俺は現在フェニックスの分家…つまり自分の親に命を狙われているのだ。
命を狙われている理由は簡単だ俺はフェニックス家に生まれたのに全く炎が使えないからだ神に貰った氷を操る能力以外、属性系の魔法は何もできなかった、そして傷を負った時俺は傷口が氷で塞がり再生した。それを見た両親が俺を異端だと言い出し分家いる全ての者が俺を殺しに来た。死にたくないので俺は家から逃げ出した。今の実力じゃ殺されるからな。
そして今現在に至る。
「やっと追いつめたぞヒョウガ…いやフェニックス家の異端児」
実の息子を本気で殺しに来るとはこの世界の親は狂ってるな。
「殺されるのが分かっているのに抵抗しないわけ無いだろ?」
「生意気だな…手加減は無用だ殺ってしまえ!」
糞親父が合図すると糞親父の従者達が襲いかかって来た。
そう簡単にやられて堪るか!
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数時間後
「まさかこれ程までに粘るとは思わなかったぞ」
襲いかかってくる従者たちは油断していたので一瞬で凍らせたが流石に糞親父は効かなかったのでそこから俺は防戦一方になった。
「はぁ…はぁ……はぁ」
「限界か?ならば消え去れ!!」
糞親父がフェニックスの炎で俺を焼きつくそうとした時誰かが俺と糞親父の間に割り込んだ。
「全く…騒がしいと思って来てみたら実の息子を殺そうとしているとは落ちたものだなサウザー・フェニックス…」
「ふん!俺はただフェニックス家の異端を排除しようとしただけだぜ?兄さん…いやカイザー・フェニックス」
割り込んできた人物は俺の伯父に当たるカイザー・フェニックスだった。
「なら俺は貴様をはぐれ悪魔として討伐させて貰う。ヒョウガ君よく頑張ったね後は伯父さんに任せて休みなさい」
その言葉が聞こえた時パタリと倒れこみ意識を失った。
後で聞いた話だが俺が気を失った後2人は死闘を繰り広げ伯父さんが勝って糞親父が死んだらしい。