オカ研の部室に着き中に入ると兵藤と到着していた俺の眷属達の一人シルバが今にも戦いそうな雰囲気を出していた。他の皆も兵藤を見る目がかなり冷たかった。
「これはどう言う状況だ?」
「ヒョウガ…グレイフィア達が部室に来てすぐに彼があなたの眷属の女性達を口説き始めたの。皆嫌がっていたからシルバが止めに入ってくれたのだけれど…彼が逆切れしてシルバに喧嘩を売ったのよ」
「なるほどな…まぁ放っておいて大丈夫だろ。どう転んでも兵藤にシルバは倒せないからな。それよりもフェニックス家、シトリー家、グレモリー家で友好を深めるためパーティーをするらしい、今日はそれに参加するかどうか聞きに来たんだ。俺は料理を作らないといけないから強制参加らしい」
「ヒョウガが参加するなら参加するわ」
「…眷属も参加して良いんですか?ヒョウガさん」
『良いと思うぞ?白音。…ただ兵藤は来ないようにしてくれると助かる』
俺の眷属達は兵藤から距離を取り俺を兵藤の間に挟むような立ち位置に居る、グレイフィアですら距離を取りレイヴェルは俺に引っ付いて離れてくれない。よっぽど嫌なんだな。
「おいテメェ!俺抜きで何の話をしてやがる!」
シルバに喧嘩を売っていた兵藤が俺の方に来た。
「別に何も話してないぞ?そうだリアス、今度お互いの眷属同士で模擬戦をしないか?」
兵藤を無視しリアスに今度模擬戦をしないか聞く。
「模擬戦?」
「あぁ。俺達キングを含めお互いの眷属を1対1の決闘方式で戦わせて、よかった所は伸ばし、悪かった所はこれから改善しよ「いい加減無視するんじゃねぇ!!」(ドカッ)…痛ぇじゃないか」
無視していた兵藤が俺を殴り飛ばしてきた。
「さっきから俺を無視して勝手に話を進めやがって…テメェ何様のつもりだよ?」
「…少なくともお前よりかは偉い立場だよ。ここは悪魔しかいないから本名で名乗ってやる。俺はフェニックス家の三男ヒョウガ・フェニックスだ」
「フェニックスだと!?三男はライザーじゃないのか!?」
「フェニックス家の三男は俺だしライザーって名前の者はフェニックス家にはいない」
「イレギュラーか…まぁいいさっきの模擬戦の話、俺がお前の相手になってやる。フェニックスなんざ不死が無ければただのチキンだろ?悔しかったら何とか言ってみろこの鶏野郎!」
こいつ、俺だけならともかくフェニックス家まで侮辱するとは…潰す!!
〜side無し〜
兵藤がヒョウガに侮辱の言葉を言った瞬間、ヒョウガが魔力を放出し部室の温度が急激に冷えていった。
「あいつ、ヒョウガの逆鱗に触れちまったな」
「ヒョウガ君の瞳が紅くなってるんだけど?」
「瞳が紅くなったヒョウガはさらにやばいにゃ、レイヴェル寒いから炎を出して欲しいにゃ」
「私は暖炉ではありませんわよ黒歌。…流石に凍えると不味いので炎は出しますが…皆さんも来てください」
レイヴェルが炎を出しその周りに皆が集まった。
「助かったわレイヴェル。そう言えば何でヒョウガの瞳が紅くなっていたの?」
「どういたしまして。お兄様の瞳が紅くなるのは全力で戦う時か、激しく怒った時ですわ。今回はフェニックス家を侮辱したから怒っていますわ」
「ヒョウガはフェニックス家の皆を尊敬してるの。それをバカにされたからヒョウガは怒ってるにゃ」
「そろそろ皆様も危険になりそうなのでヒョウガ様には落ち着いてもらいましょう」
そう言ってグレイフィアはヒョウガの元へ向かった。
「ヒョウガ様そろそろ皆様が凍えそうなので怒りを静めてください」
「グレイフィアはフェニックス家を侮辱したこいつを見逃せと?」
ヒョウガが指を刺した先にあるのは、既に氷漬けになっている兵藤の姿だった。
「違います。ヒョウガ様が言っていた模擬戦で彼をボコボコにしてくださいと言う事です。模擬戦をする時は異空間のフィールドで戦いますので存分に戦えます」
その言葉を聞いたヒョウガは放出していた魔力を止めた。まだ瞳は紅いので怒りは静まっていないみたいだ
「リアス、模擬戦の件だが俺は兵藤と戦わせてもらうがいいな?」
「いいわよ。その代わり後のメンバーの戦いは皆で決めるけどいいわよね?」
「いいぞ」
「ありがとうヒョウガ」
「こちらも悪かったなついカッとなってしまった。そこで凍っている兵藤は放っておけば勝手に解けるから何もしなくていいからな。帰るぞ皆」
ヒョウガの足もとに魔法陣が現れヒョウガ達は家に戻った。
〜side無し終わり〜
家に帰ってきた俺はシルバ以外の皆を部屋に呼んだ。
「ヒョウガ皆を部屋に呼んでどうし!?……んちゅ……ちゅ…にゃ〜///」
「ヒョウガ様これは…ひゃ///」
「…ちゅ…ぷはっ。兵藤をボコボコにするのは模擬戦になったが俺の怒りは静まったわけじゃないんだよ。だから今日はお前ら寝かさないから覚悟しろよ?レイヴェルとレイナーレも参加は自由だ」
そう言うと二人も参加した。
その後皆と夜が明けるまで愛し合った。