屋上から戻って来ると運動場が穴だらけになっていた。
「これはすごいな。運動場がいつの間にか穴だらけだ」
「ヒョウガ様、其処に居ては危険です」
「それはどう言う…!?」
グレイフィアになぜ危険か聞こうとしたら真上から光の槍と雷が襲いかかって来た。
危険ってこう言う事か。
「二人は上空で戦っているのか」
「はい。そして二人が戦っている場所から流れ弾が飛んできますので注意してください」
「さっきから何故か俺の方ばっかりに流れ弾が飛んできてるからな…はぁ…アイスシールド」
俺に向かって飛んできた雷と光の槍を氷で作った盾で弾く。
しばらく上空からの流れ弾を弾いていると少しボロボロな朱乃が降りてきた。
「大丈夫か?」
「大丈夫ですわ。…ヒョウガ君は堕天使の力についてどう思いますか?」
「堕天使?レイナーレの事か?それならあまり気にしてないな」
「どうしてですか?」
「どうしてって言われても、レイナーレは俺の眷属だからな堕天使だからって自分の眷属を嫌ったらダメだろ?それに…」
「それに?」
「力のことを言ったら俺も似たようなものだからな。炎を司るフェニックス家で氷しか操れない俺は、実の親からしたら異端児らしいからな。だから俺はそういうのはこだわらない事にしたんだ」
「…では私が堕天使の力を持っていたらどう思いますか?」
…話の流れてきに堕天使の力を使えるのか。
「少なくとも俺は気にしない。どんな力を持っていても朱乃は朱乃だからな」
「その言葉を聞けて安心しましたわ。レイナーレさんには先ほどやられたお返しをしませんとね♪(ペロリ」
朱乃はそう言うと堕天使の翼を出し上空に居るレイナーレの方へ飛んで行った。
そこからは朱乃の雷は光を纏い威力が上がっていた。
「…本気にさせてしまったか?」
「お兄様、光を纏った雷がレイナーレを打ち抜いて、気絶したレイナーレが落ちてきましたわ」
「とりあえずレイナーレを回収するか」
落ちてきたレイナーレをキャッチする。
「これは完全にダウンしてるな」
「それじゃあこの試合、姫島朱乃の勝利だ」
とりあえず気絶したレイナーレをアーシアに預けた。
「次の試合はお前の番だレイヴェル頑張れよ」
「はい」
レイヴェルとリアスは運動場に真ん中に向かった。