「レイヴェルの奴結構粘ってるじゃないか。それよりも朱乃、離れてくれないか?動きづらいんだが…」
「嫌ですわ♪」
現在リアスとレイヴェルの試合を観戦しているのだが、アーシアに傷を治してもらった朱乃が引っ付いて離れてくれない。
「はぁ…仕方ない。レイヴェル達の試合は長引きそうだから俺は寝る、起きたら離れろよ?」
「分かりましたわ」
朱乃の返事を聞いた後、俺は寝た。
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「ふぁ…」
「起きましたかヒョウガ様」
「グレイフィア?なんで俺はグレイフィアの膝枕で寝ているんだ?」
確か寝る前は朱乃が引っ付いていた筈だ。
「それはレイヴェルお嬢様達の試合が終わった後、ヒョウガ様のそばに居た朱乃様にリアス様がヒョウガ様から離れるように言いましたが朱乃様がそれを拒否し、ならば実力行使で離れさせると言った感じでお二人は戦い始めました。そして眠っていたヒョウガ様を私の膝の上で寝かせそのあとヒョウガ様が目を覚ましたという訳です」
「なるほどな。…リアスが今暴れてるって事はレイヴェルは負けたのか?」
「はい、やはりレイヴェルお嬢様よりリアス様が強かったみたいです…ですが最後まで諦めず戦っていました」
「諦めずに戦っていたなら俺から言う事はないな。レイヴェルが望めば修行をつけてやってくれグレイフィア」
「分かりました」
リアス達の試合が終わったって事は次は俺の試合か準備位はしておかないとな…その前に二人を止めるか…
「二人とも次は俺が戦うんだからそろそろ喧嘩はやめろ」
「喧嘩なんてしていませんわよ?」
「とにかく、これから俺が戦うんだから戦うのはやめてくれ」
そう言うと戦闘をやめてくれた。
「ふぅ…それじゃ始めようか兵藤」
「ふん!さっき殴ったお返しでボコボコにしてやる!!」
「それでは試合開始」
サー兄の合図で俺たちは戦い始めた。