小説『ハイスクールD×D 氷の不死鳥』
作者:闘魂()

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俺は自分で掛けた封印を解き、暴れている兵藤に近づいてぶん殴った。

「痛ぇ…何しやがる!」

「リアスから忠告されたはずだパーティーに参加するなら問題を起こすなって。問題を起こせば俺がお前を潰すともな」

兵藤に殺気を送る。

「そんな脅しにビビるわけないだろ?友好を深める為だか何だか知らないが、俺には関係ないんだよ!!」

兵藤はブーステッド・ギアを発動して殴りかかって来た。

「そうか…はぐれ悪魔兵藤一誠、お前を討伐させてもらう」

殴りかかって来た兵藤をカウンターのアッパーで空中に打ち上げ落ちてきたところを蹴り飛ばす。

蹴り飛ばされた兵藤は壁にぶつかり気絶した。



「ドライグ聞こえるか?」

「聞こえてるぜ。フェニックスの坊っちゃん」

「今から兵藤からお前を抜き取って封印を解き自由にしてやる」

そう言って俺は空中に魔法陣を描いていく。

だが魔法陣を書いている途中に兵藤が目を覚ましてしまった。

「??何だか知らないがあいつが動けない今が倒すチャンスだ!」

「だれか兵藤を抑えつけといてくれ。集中ができない」

「お任せください」

グレイフィアが兵藤の後ろに回り込み頭をつかみ地面にたたきつけた。

「がはっ…は、放しやがれ!!」

「暴れても無駄です」

グレイフィアが兵藤を押さえつけている間に魔法陣を完成させた。

「よし…完成だ」

押さえつけられてる兵藤に手を当てる。

「俺に何をするつもりだ!」

「お前からブーステッド・ギアを抜き取りブーステッド・ギアに宿っている龍、ドライグを解放するんだよ」

「何でお前がそんなことできるんだよ!?」

「俺は子供の時、グレモリー家の図書館で様々な封印術の書いている本を読み漁っていたんだ。その過程で封印の解除方法なんていくらでも思いつく。神器を抜き取る術はその応用だ」

「なんだよ…それ」

説明すると兵藤が動揺した。

俺は動揺している兵藤を無視して神器を抜き取った。

神器の本体は光の球みたいな姿だ。

「後は封印されたドライグを解放するだけだな」

「ヒョウガ様、この者神器を抜かれたのに生きていますよ?」

ドライグの封印を解こうとするとグレイフィアが兵藤が生存していると報告してきた。

「…神器を抜き取ったのに何で生きてるんだ?」

「神器を抜かれたら死ぬなんてデメリット転生する時に無くしてもらったんだよ!残念だったな!!」

「だがお前は不死じゃない。不死で無いならここでとどめを刺すだけだ…アイスタイム」

ドヤ顔をして馬鹿笑いしてくる兵藤の相手をするのが鬱陶しくなったので馬鹿笑いしている口を手で塞ぎ触れた部分から魔力を流し込み全身を凍らせた。


「待たせたなドライグ」

「やっと自由になれるんだな?」

「あぁ。これからお前の封印を解いてやる。だが封印を解いた後、俺たちに危害を加えようとするなら…潰すからな?」

「わ、分かってるってフェニックスの坊っちゃ…いや旦那。俺はあの小僧と違って恩を仇で返すようなまねはしないって」

声を低くして脅す様にドライグに喋りかけるとドライグは少しビビりながらもしっかりと答えた。

「なら良い。始めるぞ」

俺はドライグの封印を解除する術式を描き始めた。

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