封印解除の術式が完成した。
術式に魔力を流し発動させるとドライグが宿っている神器本体が輝きだした。
「これで俺は自由に…」
輝きが治まるとそこにはバスケットボール位の大きさの子供ドラゴンが居た。
「なれた見たいだが…この大きさはどうなっているんだよ!?フェニックスの旦那」
「俺の魔力量じゃ元の大きさに戻すのは無理みたいだな。だが安心しろお前が年を重ねれば成長するはずだ。ついでにリアスの許可があれば数分だけだが元に戻れる」
「私の!?」
「ドライグはリアスの元眷属の神器だったからな。だからドライグはリアスの眷属みたいなものだ。しっかりとリアスの言う事を聞けよ?ドライグ」
「分かった。よろしくな嬢ちゃん」
「よろしくドライグ。早速だけどあなたの力が見たいわ。だからアレを魔力弾で打ち抜いてみなさい」
リアスが指をさした方を見ると俺が氷漬けにした兵藤が居た。
「いいのか?元とは言え眷属だったんだろ?」
「構わないわ。グレモリー家の者は眷属を大切にするけど、彼はヒョウガを怒らせた。私にとってヒョウガは大切な人なの、だからヒョウガを侮辱した彼を許すつもりはないわ」
「そうか…それじゃあやらせて貰うぜ。元相棒…あんたはフェニックスの旦那を怒らせた時点でこうなる運命だったみたいだな。じゃあな…ドラゴンショット!!」
ドライグは口から魔力弾を放ち氷漬けで動けない兵藤と魔力弾の通り道に在った山を壊していった。
「流石二天龍と呼ばれる事はあるね。あの状態でもすさまじい力だ」
「サー兄そんな難しい顔してないでパーティーの続きをしよう」
「そうだね、皆!少々トラブルがあったがパーティー再開だ!」
サー兄がそう言うと最初は皆戸惑っていたがすぐに賑やかになった。
大人組みが酒で酔い潰れたのは夜だった。
パーティーの後片付けは酒を飲んでない、または酔いつぶれていない者でやった。