フェニックス本家(以降フェニックス家)に住み始めて5年がたった。
原作知識はもう覚えていない。
自分の力を操る訓練をしていると訓練中に分家の悪魔が襲いかかって来た。
理由は俺の所為で自分の地位がどうのこうの言っていた。そんなくだらない理由で俺を付け回すな!!とマジギレして襲いかかって来た連中全員氷漬けにした。
その出来事を遠目から見ていた本家の皆は俺が作り上げたものすごく大きい氷柱をみて驚いていた。
分家のバカどもおかげで完全に力を制御できるようになった事だけは感謝する。
フェニックス家の皆とは住み始めてすぐに仲良くなり皆に氷細工を渡した。皆、特に義妹になったレイヴェルが喜んでくれた。
ついでだが分家に居た悪魔数人がまたこそこそと何かしているみたいだ……どうでもいいな。
今現在俺は倉庫の中で調べ物をしている。
「ここには無いな…」
「何を探しているの?ヒョウガ」
倉庫の中を片付けていると母さんが声をかけて来た。
「母さん…封印術に関する物を探していたんだ」
「封印術…確かグレモリーの図書館に封印術に関する本があったはずです」
「本当!?」
「一週間後グレモリー家の食事会に呼ばれたのでその時にに閲覧していいか聞いておくわ。ヒョウガも来る?」
食事会…正直行きたいが分家の奴らが作った料理に毒を盛りそうなんだよな…
「俺の分の料理は俺が作ってもいいのなら行きます」
「ヒョウガが自分から行くって言うなんて珍しいわね…ヒョウガの料理の事は言っておくわ。ただし作る時は私の分も作ってね♪料理長に聞いたらヒョウガの料理の腕は素晴らしいって言うものだから食べてみたいのよ」
「分かった。最近は料理長に作ってもらうようになったから腕が落ちてないか心配だが」
「大丈夫よきっと。それよりもフェニックス家に来た時はへたくそでも自分が作った料理以外全く口にしなかったヒョウガが料理長の料理を食べた時は料理長喜んでいたわよ」
「フェニックス家に来た時の初めての料理は分家の奴が毒を盛ったからねフェニックスじゃなかったら死んでるよあれは。料理長には悪い事をしたと思ってるけど、分家の奴らが運んできた料理は怪しくてね口にしないようにしてるんだ」
「そうだったの…おしゃべりはこれくらいにして私はグレモリー家の人たちには連絡しておくからヒョウガは美味しい料理の献立を考えてちょうだいね」
そう言って母さんどっかに行ってしまった。
それにしても食事会か…少し楽しみだな。