小説『ハイスクールD×D 氷の不死鳥』
作者:闘魂()

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〜1週間後グレモリー領〜

「…なぁグレイフィア、母さんに食事会って言われてついて来たけどこれは…」

「女子会ですね。私も聞かされていませんでした」

周りを見れば女性、女性、女性、女性ばっかりだった。

「…俺が居るのはかなり場違いな気がするから飯を食ったら図書館に行く。グレイフィアはここで休んでていいぞ」

「ですがヒョウガ様の護衛は…」

「大丈夫だ。フェニックス領ならともかく此処で問題を起こすバカは流石に居ないだろ。それにグレイフィアもたまには息抜きしないとダメだからな」

そう言って俺が作った飯を全部食い図書館に向かった。



〜グレモリー領図書館〜

母さんが図書館に入る許可を貰っていたのですんなり入れてもらえた。

俺は目的の封印術に関する本を手に取った。

ペラペラとページをめくり興味深いページがあったのでそこで手を止めた。

「物に悪魔の力を封印する術か…自分で封印する場合は解除のキーワードを作っておく事、無ければ解除するのに時間がかかる…か、面白いな。本来はお仕置き用の術らしいが能力に頼らずに、精神と肉体を鍛え上げればそれに伴い成長できるみたいだな」

「面白い本は見つかった?」

「誰だ?」

後ろから声が聞こえたので振り向くと俺より少しだけ年上っぽい紅髪の少女が居た。

「私の名前はリアス・グレモリーよ。リアスって呼んで。よろしくね」

そう言って手を出して来たリアス。

「(この子は大丈夫そうだな)俺はヒョウガ・フェニックスだ。ヒョウガでいい。よろしく」

リアスの目を見て俺に害がない事を確認できたので、こちらも手を出して握手する。

「ヒョウガのお母様にヒョウガは警戒心が強いって聞いたんだけど、私は警戒して無いわねどうしてなの?」

「俺は初対面の奴には相手の目を見て敵意が無いか判断する。警戒しなくていい相手には普通に接する。リアスは敵意が無かったから警戒しなくてもいいと判断した」

「なるほどね…それよりその本、封印術の事が書いてあったけど試さないの?」

「試すなら母さん達を呼んで安全な場所でやらないといけないから無理だ」

「安全な場所なら私が知ってるからヒョウガのお母さん達呼んでくるわね」

リアスは母さん達を呼びに行ってしまった。

その後、母さん達を連れて来たリアスと一緒に移動した


〜グレモリー領のとある場所〜

「ヒョウガ様ここで何をなさるつもりですか?」

「封印術だ。俺が身に付けている物に俺の悪魔の力を封印できるか試すんだ」

「ヒョウガ…もし封印が出来ても解除が出来なかったらどうするつもり?」

「その時は店を開いて料理でも作っておくさ」

そんな事を言いながらも封印の術式を書いていく。

「準備完了だ。封印の解除のキーワードは「封印解除」でいいや」

「そういえばヒョウガは何で封印術に興味もったの?」

リアスは俺が封印術に興味を持った理由を聞いてきた。

俺が封印術に興味を持った理由か。

「理由は2つある、1つは強さの証明。昔のフェニックス家は不死があるからと油断する奴が多かったと父さんに聞いたんだ。フェニックス家は不死が無ければ弱いんじゃないっかって陰口を言っている奴も居るしな。それなら不死を意図的に封印し不死が無くても戦えるレベルまで鍛え上げれば誰も文句は言えないだろってな」

「色々考えているのね…」

「そこまで考えて無いぞ?強くなるためにいろいろ考えていたら思いついたんだからとりあえず弱点を少なくしようってな」

「2つ目はどんな理由なんですかヒョウガ様?」

「2つ目は興味とは関係ないが、分家の奴らを一掃したいからだ。コソコソと隙があれば料理に毒を盛ったり暗殺してこようとする。だから封印術を使い俺の能力を封印して封印が失敗して力が使えなくなったと言う嘘の噂を流し、うわさを信じたバカ達が集まってきたらそいつらを一掃するためだ」

その事を話すと3人には呆れられた。

「…封印術を試そう」

書いた術式の上にブレスレットを置きそこに魔力を流す。

「魔力と一緒に色々と吸われてる感覚がするな…面白そうだから全魔力注いでみるか…」

「ちょっとヒョウガ!?その封印術に使う魔力保有魔力の半分くらいよ!やめなさい!!」

リアスに注意されやめたが既に魔力を9割注いでしまったのだが?と言うと怒られた。

「封印が成功したか試してみよう…痛っ、封印は成功したみたいだな(泣」

ナイフで指少し斬り傷が治らないので封印が成功した事を確認できたけどかなり痛い。

「ヒョウガ様封印を解除できるか確認しておきましょう(泣き顔のヒョウガ様…レアですね)」

「そうだな(泣)解除してみるか…「封印解除」」

解除キーワードを言った瞬間力があふれて来た。

「おぉ!!実験は成功だ」

「あんなにはしゃいでいるヒョウガを見るのは初めてね」

しばらくはしゃいだ後満足したので再び封印しようとしたら自動で封印が発動した。どうやら俺の意思に反応して封印は自動でしてくれるみたいだ。

「今日は楽しかったな。もう俺は帰るけどリアスには今日の事のお礼にこれをあげるよ」

俺は残り少ない魔力で作った氷細工を渡す。

「これはペガサス?」

「氷は溶けないから部屋にでも飾ってくれ。グレイフィア、俺と一緒に帰って父さん達に封印について報告するのを手伝ってくれ」

「分かりました」

「リアスまたな」

リアスに挨拶をしてフェニックス家に帰った。

母さんは女子会をしていた人達とどこかに行ってしまった。

-5-
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