小説『ハイスクールD×D 氷の不死鳥』
作者:闘魂()

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フェニックス家に帰ってきた俺は父さんやルー兄達に自分の力を封印した事を話した。

最初の方は怒っていたが封印した理由を話したらやっぱり呆れられた。

「それにしてもヒョウガは面白い事を考えるね。確かに不死の力がある僕達は危機感があまりない、だから不死の力を封印して危機感を持たせ不死の力が無くても戦えるように自分を鍛え上げるなんてね」

「フェニックス家は不死が無ければ弱いんじゃないか?なんて陰口を言っている奴がいるけど、不死の力を封印し不死が無くてもフェニックス家の者が強い事を示せば誰も文句は言わないだろ?ルー兄」


「それで?自分の力を封印してヒョウガを敵視している分家の者達をおびき出す作戦を考えたのは良いけど、どうやって嘘の噂に信憑性を持たせるつもりだ?」

「それは簡単だよロー兄。分家の奴らが誘き出されるまで封印状態のまま過ごすんだ。封印している間は肉体と精神を鍛え上げる」


「なら私達が使用人達に噂を流して広めておくからヒョウガは頑張って精神、肉体を鍛え上げろ。確か封印した者が強くなれば封印を解除した時に力が増えるんだろ?だったら頑張って鍛えろよ?フェニックス家の悪魔の訓練に使えるかもしれないしな」

「もし試すなら俺の力が上がってるか確かめた後の方がいいと思うよ父さん。力が上がって無かったら危ないだけだから。それじゃあ早速鍛えてくるよ」

皆との話を終え鍛錬に向かった。


それから毎日鍛錬をした。鍛錬の内容は某最強の弟子がやっていた拷問にも思えるメニューだ。

おかげで基礎体力はかなり付いた。

基礎鍛錬はしっかり毎日とやり基礎鍛錬の後はグレイフィアや父さん、兄さん達を相手に1対1の実戦形式で戦っていた。…結果は惨敗だ。

だが自分に合った戦い方を見つけた。それは様々な武術や漫画、ゲーム、アニメなどを見て(アニメを見ている時セラフォルー・レヴィアタンが現れて仲良くなった)これは使えると思った技を練習し習得して覚えた我流(パクリ?そんなの知るか!)と魔力を纏い攻撃し攻撃が当たると相手が凍る技を身に付けた。



そんな生活を3ケ月続けていたら俺に恨みのある分家の連中がやっと動き出した。

「3ケ月様子を見ていたがお前が不死じゃなくなったって噂は本当だったんだな」

「(やっと動き出したのか…うっかり存在を忘れそうだったぞ)あぁ封印術を試してみたら封印が解けなくなってしまったんだよ。で、分家の連中…それも俺に敵意がむき出しの奴ばっかり集まって何しに来たんだ?」

「決まってるだろ?お前は今不死の力が封印されていてただの悪魔の状態だ。今ならお前を殺せる、だから殺しに来たんだよ」

「人数は…30人くらいか俺に敵対する奴はこれで全員か?」

「そうだ。他の連中は「命を狙うなんて間違った事をしていたんだって気づいたんだ」なんて言いだしやがったからな。ここに居る連中だけがお前の命を狙っている奴らだ。怖気づいたのか?」

「怖気づく?はっ!笑わせるなお前らは糞親父の陰に隠れて蜜を吸うただの雑魚だろ?糞親父は実力だけなら父さんと一緒のトップクラスで俺では歯が立たなかったが、お前ら程度の奴らは今の状態の俺でも余裕なんだよ。分かるか?お前らは30人集まっても不死の力が使えない俺以下なんだよ」

「舐めやがって!!全員でこいつを袋叩きにしてぶっ殺すぞ!!」

[おう!!!]

俺の挑発に乗りチームワークも無しに突っ込んできた。







「畜生!!こんなはずじゃ…」

30人もいた奴らは全員ぶっ倒れていた。

俺もかなり傷を負ったがまだまだ動ける状態だ。

「不死の力を使わずに30人もの悪魔を倒すとは流石だなヒョウガ」

父さんの声がしたので振り向くと父さんのほかに母さん、グレイフィア、レイヴェルが居た。

「父さん…まだまだだよ。けどいい経験になったよ。だからこいつらは本気で仕留めるよ…封印解除」

封印を解除すると傷がフェニックスの力で完全に治って俺を襲いに来た連中は絶望した顔をしていた。

「封印は解けないんじゃなかったのかよ!!」

「お兄様がそんな失敗するわけありませんわ。それにしてもお兄様、封印する前より魔力の量と魔力の質?がパワーアップしていますわね?」

「そうだな。俺の能力を封印している間、精神と肉体を鍛え上げたらそれに見合った力が手に入ったみたいだな。レイヴェルも不死を封印して軽くでもいいから鍛えてみるか?自分が強くなってるのがハッキリわかるからやる価値はあるぞ?」

「考えておきますわ」

そうか…とレイヴェルの頭を軽く撫で分家の奴らに振り向く。

「さて…と、何か言い残す事はあるか?」

「死にたくない!助けてくれ!なんなら分家の復興を手伝うか『そんなものに興味はない!』ぎゃあああぁぁぁぁぁ!!!!」

ガッシャーン

命乞いする奴らを絶対零度の氷で凍らせ粉々に砕く。

「…父さんここで死んだ奴ら以外の分家の連中はこれからの努力次第で地位が上がる様にしておいてくれ」

「分かった。さぁ帰るぞ」

「これでやっとのんびりでき「それは無理ですヒョウガ様」…どうしてだ?グレイフィア」

やっと分家の連中から解放されて自由になると思ったのに。

「それはグレモリー家のリアス様が遊び相手にヒョウガ様をお呼びだからです」

「ちなみに今から行くことになってるから」

「…断「拒否権は無いわよ」…そりゃないぜ母さん」

「準備はできているのでレイヴェル様と一緒にグレモリー家に向かってください私もついていきますので安心してください」

「レイヴェルも来るのか?」

「はい。私もフェニックス家に居る者以外の悪魔に合ってみたかったので…ダメでしたか?」

「ダメじゃないぞ?はぁ…行くか」

レイヴェルとグレイフィアを連れてグレモリー領に向かった。

-6-
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