箱根旅行1日目
土曜日は準備で、終わり早めに眠って…日曜日の朝!昨日のうちに箱根の泊まる旅館には予約をちゃんと入れてある。
荷物のチェックをし、部屋を出るとちょうど、ゲンに会う。
「よぉ」
「おぉ、信也か。直江や一子達に聞いたが、気をつけろよ」
「ああ。まぁ俺やモモ先輩がいる限り…よほどのことがない限りは大丈夫だろ」
俺がそう言うとゲンは、確かになっと言いながら笑みを浮かべる。
「お土産は期待しててくれ」
「ああ。期待しないで待っててやるよ」
…素直ではないのはゲンの特権だな。
――数時間後――
俺達は今、特急電車の中にいる。
「いやぁ、僕達11人でしょ? こういう特急電車は4人座席がデフォ。4×2=8で3人あぶれると心配したんだけど結果オーライだね」
「ああ。俺の席の隣と前には京とユキが色々としてきているけどな!」
俺達は11人だ。んで、座席の2つとり、俺達の反対側にはキャップ・大和・モロ・ガクト・ワン子・クリス・まゆっち・モモ先輩だったが、モモ先輩は偶然見つけた女子大生をナンパし、成功しそちらで盛り上がっている。
キャップは寮で寝てなかったので、寝ている。
んで、トンネルを抜けるとまゆっちが寮で作ってきたお弁当をもらい、俺達は景色を見て楽しみながら食べる。
俺達はワイワイと会話をしていった。
箱根についたらの計画とかを話して。
――数時間後――
湯元駅に到着。普通旅館まではバス、理由は山の上にあるからだが。
「アタシは走って旅館までいきまーす」
「山道、車で30分。ってことは結構あるよー」
モモ先輩は今日のノルマは終わっているだろとワン子にいうが、走って走って走りまくりたいらしい。
そんなワン子はクリスに勝負を持ちかけたのであった。
勝負の内容はどっちが旅館に先に着くかだ。
「よーし。じゃあ他の皆はバス組みだし、乗り込むぞ〜」
「おー」
「ウェーイ」
「イェーイ!」
「あなた達、とことんクールっすね」
「ええと…ええと…」
迷っているまゆっちの腕をモモ先輩が引き、バスに乗せる。
そして俺らもバスに乗り込み、旅館を目指す。
〜〜30分後〜〜
俺たちは旅館に到着。
「それにしても…10人1部屋って相当広いなここ。それにしても綺麗だな」
「そうだな。信也もしっかり俺達男の部屋に泊まれるようにしてあるしな。さすが」
「いやいや、軍師大和には劣るよ」
「Zzz…株が1円……買い占めろ…Zzz」
キャップはまだ寝ている。よって俺が背負っている状態だ。
「つーかキャップいつまで寝てるんだろ」
「俺達が起こすか自分で起きるまでだろ」
そんな寝てしまっているので、俺が仕切る。
「代理として俺が仕切る。温泉は24時間入り放題だ。夕飯までにはまだ時間はある。自分のしたい事をして、夕飯になったら集合だ。以上!なお、俺はキャップを部屋に送ってくる」
俺はキャップを部屋に送り届け、京とユキに留守番を頼む。
んで、俺はワン子とクリスの事が心配なので、旅館の外に出る。
「そらぁぁぁラストスパートォォォッ!」
「絶対に負けん!!!!」
…おい、そろそろ旅館だぞ。そんな速度で突っ込んだら怪我するだろ!?
俺は仕方ないと思いながら、気を糸状にしたのを旅館前に設置。
そして、
「ゴォォォルッ!」
「どっちが先だ!?」
2人が俺を見る。
「信也!アタシが先よね!!」
「いいや!自分が先だ!」
『どっち!』
「ワン子の方がほんの少しだけ早かったぞ」
そういうと、
「よっしゃ!勝った!」
「くぅ!負けたか!」
喜ぶワン子と悔しがるクリス。しかし、俺は聞きたい事があった。
「…ワン子。お前、重りつけたまま走ったろ」
ピキッ
そういうとワン子が固まる。
「…忘れてたのか?」
「…あ、あははは…夢中で…つい…」
苦笑するワン子。
「犬!次は重りなしの状態で勝負だ!次は負けん!」
「良いわよ!アタシはいつでも挑戦を受けるわ!」
ほんと、勝負事になると似ているなこの2人は。
「それで?何でこんなに時間がかかった?」
2人に聞くと、ワン子が山道を行こうとか言い出しそうだ。ここは原作と同じか。
「あーあ、もう、葉っぱ付いているじゃないか…そのまま動くなよ。神風」
ヒュゥ〜〜
2人の周りに風が吹き、その風が意思があるかのように2人の体中についた葉っぱをどける。
「これでよし」
その後、夕飯の時間が来て、俺達は夕飯を食べたのであった。
――第3者SIDE――
――旅館・湯――
豪勢な夕食も終り、今日1日目最後のイベント。至福の温泉タイムである。
旅館と言えば温泉。温泉と言えば露天風呂。露天風呂と言えば覗き。そう、今まさに覗きが決行されようとしていた。
「では、男湯を覗きます」
「覗こう覗こう♪」
ただし、女湯で。
「やめときなさいよ。ってか信也以外の男が見えたらどうするの京とユキ的に」
ワン子の指摘にはっと気づく2人。
「しまったその可能性を考慮していなかった」
「じゃあ、聞き耳をたてるぐらいにしておこうよ〜…ユキイヤーは」
「京イヤーは」
『地獄耳』
そう言って2人は男湯の方に耳を傾ける。
――男湯――
「いい湯だね。温泉いいなぁ〜」
「たまにはこういうのもいいなぁ」
「ああ。疲れが取れる」
モロ・大和・深夜の3人は温泉にまったりと浸かっていた。
「見ろ貴様等! 俺様のこの筋肉美!」
そんな中、ある意味KYなガクトは自身の筋肉をアピールする。
「少しは隠してよ! グロいんだよガクトのは!」
「確かにグロいが…別にいいだろ男同士なんだし…なぁキャップ」
「そうだな。男同士でいちいち隠す必要もないだろ」
湯に浸かっている信也と堂々と素っ裸の翔一が答える。
「キャップとガクトが堂々としすぎ」
そして、男同士という事もあり、自分の息子の話になる。
ガクトがバズーカ、翔一がマシンガン、大和がマグナム、モロ…不明。
そして、
「…信也のは…例えるならロシア製のセミオートマのショットガン…だな」
「…ああ。こんなのでフルオートで撃たれたらまずいだろ…」
「すっげぇな!」
「…うわー」
信也以外の男子は信也の息子を見て驚いていた。
――女湯――
男湯の会話を聞いていた京とユキは顔を真っ赤にし、いつの間か京とユキと同じように聞き耳を立てているワン子・百代・由紀江・クリスは顔が真っ赤になっていた。
ちなみに、誰の息子の会話からかと言うと…信也である。
「モ、モモ先輩…ロシア製のセミオートマのショットガンって凄いの///?」
「そ、そうだな…フルオートのショットガンを撃たれたら一溜まりもないな…」
「あわ、あわ…あわわわわわわわわわ!?」
「やベぇよ!まゆっちが壊れたよ!?」
「はわわわわわわわわわ!?!?!?!?」
「こ、ここここここ、これれれれ、ははははははは!」
「ふふ…フフフフフフフフフ……」
京と百代以外は壊れかけていた。
そして、湯から上がった女子6人のうち、4人が逆上せていたことを言っておこう。