小説『真剣で私に恋しなさい!〜転生させられしもの〜』
作者:レイフォン()

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Sへの道




俺達は今、学園で宇佐美先生から受けた依頼を受けている。

内容は売春組織を潰すと言う依頼だ。

んで、組織のアジトをつきとめるためにモロが女装(本人は変装と言っているが)をして組織の男に連れていかれ、俺達がそれを尾行する。なお、俺・モモ先輩・まゆっちは気を探る事が出来るので、走ったりして相手を追う。
他のメンバーは宇佐美先生の車に乗って尾行だ。

そして、俺達は親不孝通りに集結する。

「姉さん、信也、まゆっち…あそこが例の?」

「ああ。オーナー募集って書かれているボロビルが、組織の本部みたいだ。モロをつれた男も入っていったぞ」

ボロビルを見てガクトが呟く。

「根城に廃ビルを利用するって考えは皆同じなのかね」

「まぁあいつらは悪事に使っているけどな俺達と違って」

「違いないわな」

笑い合う俺とガクト。

「入り口のごっついのが立ってるから、関係者以外は、あいつに追い払われるんだろう」

「でも、それは=怪しいですって宣伝していると思うけどな」

確かに…と皆が頷く。

「アジトがビルか…配置はパターンBでよろしく」

ピッ

「モロからワン切り連絡が来たぜ!」

「敵が揃ったようだし行こうぜ。武力制圧を開始する。指揮はキャップ、お前に任せるぜ」

「任された!よし、俺とモモ先輩とクリスは、正面から行くぞぅ」

「悪の組織に踏み込みか。成語の血が騒ぐぞ」

やる気満々な2人。

そして、モモ先輩はステップしながらガードマン達に近づく。

そして、

グゴキッ

ガードマンの骨が折れる音がした。

「ようし、突入だ!行くぜオラ――!!」

目に炎を宿したキャップがモモ先輩とクリスと共にビルの中へ。

「よし、俺達は裏口からだ行くぞガクト」

「おうよ!」

俺とガクトは裏口へ回る。


そして、こちらに走る音がしたので、裏口を開ける。

「悪いが…」

「ここは通行止めだぜぃ!」

「あっはははは!いっくよ〜ん!」

バキィ!

『ウボアァ!』

俺とガクトの拳、ユキの蹴りで吹き飛ぶ男達。

俺達が吹き飛ばしていると何人かが窓から逃げるが、外にはワン子、京、まゆっちがいる。

なので、

「暴れるぜオラァー!!」

「不沈艦ラリアット!!」

「ユキキック☆」

ドスボキ、ドッカーン!

俺達は中で大暴れ。

『ピギャアァアアーーーーー!』

男達の汚い悲鳴が響く。

そして、中にいる男達を縄で縛りあげ、外に出るとパンツだけの男が尻もちをついて、外に出てきた俺達を見て言う。

「あ…あぁ、な、なんなんだよお前達は!?」

「名乗るほどのものではないな」

「えーここは名乗って決めないと」

「そーだよん。折角聞いてきているんだし!」

「俺の愉快な仲間達だ!」

「いやいやいや、俺と、だろ。お前のじゃないから」

「だな。俺と愉快の方がいいだろどう見ても…」

「モロ、怪我はないか、大丈夫か?」

「うん、大丈夫。なんか、いつもより優しいね…」

「素晴らしい友情だッ!」

「京。お前絶対にボーイズラブ的な所で喜んでいるだろ?」

そして、男は、

「…特にやたら強い女達、なんなんだよお前達!」

男の言う事に応える俺達。

「元気一番・努力大好き・川神一子!」

「信也の正妻・最近は他人と話す…椎名京」

「信也の妻2号?マシュマロ大好き!川神小雪!」

「騎士道精神最高!クリスティアーネ・フリードリヒ」

「け、剣を使います、後輩の黛由紀江ですっ」

「3年の川神百代だ。武器は美少女らしく拳のみ」

「6人揃って!侍戦隊!!」

ワン子がカッコよく言おうとするが、

「川神レディース!!」

ドス!

「横槍を入れてやるなよガクト……KYだなお前」

ドス!

「信也の言う通りだぞ!いつまでも名乗れないだろ」

ドス!

「誰がレディースだっつーの!」

ドス!バキ!ドスーン!

俺は最初の一発だったが、京を抜いた5人がガクトを蹴る殴る。それに涙目のガクト。

「武士の血をひく武士娘…川神で悪さするもんじゃねぇな」

あきらめた表情の男。

「全員ひっくるめて、風間ファミリーだ。覚えておきな!」

「くそっ、金儲けしたかった…ぜ…ぐふっ」

「刑務所出たら…ちゃんとした方法で稼ぐんだな」

「……あぁ。今回…の…こと…で身に染みた…ぜ」

ガク

気絶した。

俺達は宇佐美先生に組織の連中は縄で縛ってある事を言い、先生はビルの中へと入っていった。








次の日分かった事だが、売春組織にうちの生徒が関わってない事が分かり宇佐美先生もほっとしたそうだ。

そして、俺達は基地にいる。

「しっかし、まゆっちもクリスも大分ここに慣れたな」

「ああ。まだ、ここに入って時間は経ってないが…昔から至って感じになっているよな」

「ああ。全くだが、不思議なものだ」

「居心地のいい空間ですよね、松風」

「まったくだぜ、草を食べるスピードも進むってもんだ」

「私も、その腹話術は慣れたてきた」

「みてて面白いよね〜あははは!」

「誰か腹話術をする人がいるんですかね松風」

「ほんといい根性してるな、この1年生は」

そんな中モモ先輩が元気ない。…あぁ、そういえば、九鬼の所のメイドに金を返していたりしてたな。
金欠で元気ないのか。

「お茶をどうぞ皆、玉露っぽい何かだよ」

「サンキュークッキー」

「ありがとう」

「俺今コーヒーな気分だったのに」

「僕が入れてやったのに、どうしてそういう事言うんだ!」

そんなキャップに怒り、第2形態へ変形し、レーザーソードをキャップにつきつけるクッキー2。

そして、次の休みに何をするかとかを話し合う。







俺は窓から夜空を見上げて思う。

この世界は俺が知るマジ恋ではない。けど、それでいいのかもしれない。最初からネタばれになっているゲームをするのと同じだ。
この世界が俺の知るマジ恋の続編であるのなら、楽しまないと意味はないな。
英雄のクローンの義経達などのそうだ。
ククク…楽しくなってきたな。これから、どうなっていくのか…ほんと、楽しみだよ。

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