小説『真剣で私に恋しなさい!〜転生させられしもの〜』
作者:レイフォン()

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登場!信也の両親!




学校での授業を終え、義経達の歓迎会の準備を終わらせた俺は、皆に用事があるから先に帰ると言って帰宅中だ。
そこへ、

「信也君み〜つけた!」

シュタ!

松永先輩が俺の隣に飛んできた。

「松永先輩?」

「昼休みぶりだね。学校でおとんに連絡してね。そろそろ…「燕ちゃ〜ん」…おっと、噂をすればなんとやら」

「?」

声のする方を見ると、そっちから走ってくる男の姿が。

「ぜぇぜぇ…ふぅ、よかった。間に合ったよ」

汗を流し、息が上がっている男性が俺に言う。

「はじめまして!零斗の息子の信也君だね?僕は燕ちゃんの父親の松永久信。今回は君と燕ちゃんの話をしに行くと燕ちゃんから聞いているよ」

「始めまして。八神信也です。今日は俺の父とあなたとでゆっくりと……OHANASHIさせてもらいますよ?」

ニヤリと、悪い笑みをこめて言う。

「うわぁお……恐ろしいほど怖いね君…」

俺を見て汗を流す久信さん。

「では、実家に案内します」

「よろしくねん信也君」

「よろしく〜」

俺は2人を連れて実家へ。






それから数分後、実家に着いた。俺の実家は道場が馬鹿みたいに広く、川神院のように門下生が多くいる。
ここは基本は刀や剣などの刃物系の武器を扱う道場だ。

さて、この時間なら父さんは門下生達を鍛えている時間か。

「道場に行きます」

俺は2人にそういい、道場へ。




――道場――

ガララ

「父さん〜いるか〜?」

道場の扉を開けると500人以上の門下生達が素振りをやめて、俺を見る。

「若だ!若が帰ってきたぞ!」

「おぉ!若、また逞しくなられて」

「お久しぶりですな!若!」

…俺は次期、当主と言う事もあり、門下生達から『若』と言われている。昔は『坊ちゃま』だったけどな。

「お、おお…おおおおおおおおおお!信也〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」

ズドドドドドドドドド!

父さんは俺の姿を見るや否や、走って俺に飛びつこうとするが、

「ふん!」

ドスン!

「ウゴェ!!」

蹴りを入れて吹き飛ばす。

「と、当主ぅううう!」

吹き飛んだ父さんに近寄る門下生達であったが、

「ふんがぁああああ!」

心配して近づいた門下生達を吹き飛ばして立ちあがる父さん。

「信也!久しぶりに会った父親を蹴り飛ばすとは何たる無礼な!」

「ざけんじゃねぇぞ親父!俺に隠していた事があるだろうが!」

「隠していたこと????はて、何だったか?」

そう、完全に忘れている親父に、久信さんが声をかける。

「零斗〜久しぶり〜」

「……お前、久信か!?久しぶりだなオイ!」

「そっちこそ!智代さんに迷惑かけてないの?」

「それはこっちの台詞だぜ!お前から前に来た手紙に、千代さんが家を出て言ったと聞いて…」

俺と松永先輩を余所に、昔の事と今の事を話している2人の父親達。

「……私達、忘れられているね」

「……ええ、忘れていますな俺達の事」

俺と先輩は目を合わせ、

「やっちゃう?」

「やっちゃいましょうか」

互いに頷き、俺は気で作った剣を、先輩は蹴りの準備をする。

そして、

「おとん?」

「親父?」

2人に声をかける。

「何だい燕ちゃ……ん?」

「どうした信……也?」

2人は視線を俺達に戻し、俺達の纏う雰囲気を見て、ダラダラと汗を流す。

「私達を置いて…」

「話を…」

「「するな!」」

ドス!バキ!ザシュ!ズドーーーン!

『ピ、ピギャアアアアアアアアア!』







「あら、信也。帰ってきてたの?」

爆発音を聞きつけ、道場に入ってきたのは…

「母さん」

俺の母である。母さんはもう40代過ぎているのに、明らかに外見は20代前半。父さんも40代なのに30代ぐらいに見える。

「帰ってきてたのね」

「ああ。ちょーっと父さんに聞きたい事があって」

「……アラアラ、何か不機嫌ね」

母さんは俺の状態に気付く。

「何があったの?そちらで倒れている人と信也の隣の人は?」

「実は…」



―――説明――――




「というわけ」

「あら、それは零斗さんが悪いわね。私も知らなかったわ」

俺の説明中に父さんと久信さんも復活し、俺と母さんの命令によって正座中。しかも先輩がどこからかもってきたコンクリのブロックを膝の上に乗せていた。

「あ、あのー燕ちゃん?」

「し、信也」

『何?まだ反省したりない?』

『とんでもない!』

汗を出しながら俺達に言う2人。

「それで?俺達が許嫁の関係ってのは本当かクソ親父」

「な、何か父さんからグレートダウンしてないか?」

「ああん?」

「い、いえ何でもないです。確かに信也と久信の所の燕ちゃんとは許嫁関係だよ」

「その事を何でクソ親父は覚えていなかったんだ?」

シャキィィン

刀を抜く。

「そ、その…久信とその約束をした後、お前の鍛錬がはじまったから…つい忘れてたんだ」

「死ぬか?」

キィィン

首元に刀を。

「待て待て待て!?許して!」

「…はぁ」

カチャ

刀を降ろす。

「わ、わかって…「くれるわけねえだろうがぁあああ!斬衝!」…うぐぁあああああ!」

再び吹き飛ばす。

「な、何を…」

「何でそんな大事な事を忘れるんだよ!?普通は覚えているだろうが!現に久信さんは覚えていたんだぞ!……まぁ先輩にその事を話していなかったようだが?」

ギロリ

「ひっ!ご、ごめんよ…あれから色々あって…(汗)」

…やれやれ。

「話も聞いたし、お仕置きもしたし…よしとするか」

カチャ

鞘に刀を収める。

「それで…その約束はどうなるんだ?俺も先輩も今日知ったし」

「別に燕ちゃんならいいんじゃないかしら?」

「…母さん?」

今まで黙っていた母さんが、何故か先輩との関係はいいという。

「…先輩はどうですか?(思ったけど…この事を京達に知られたら…俺、殺されるかも…)」

「ん〜私的には信也君は好みなんだよね〜。今度、デートでもしようか?」

「デートですか…いいですね。しましょうかデート」

「よーし!なら、まずは私の事は燕でいいよん♪それに敬語は使わなくていいし。時たま敬語だったり、敬語じゃなかったりするから違和感感じるよん」

「…わかった。なら、これからは燕って呼ばせてもらう」

「おお、うん!この方が信也君っぽくていいよん」

…ふぅ、全て解決か?

「ふふ、だったら記念に今日は家で夕飯食べて行きなさいよ信也。燕ちゃんも久信さんも」

「ごちになりまーす♪」

「おぉ、智代さんの手料理か…何年ぶりかな?じゃあ、御馳走になりますよ〜!」





その後、俺は母さんの手料理を燕や久信さん、父さんとで食べたのであった。








が、いざ、寮に帰ると、

「信也から他の女の匂いがする!いったい何があったんだ!」

「ウェ〜イ」

京とユキに問い詰められていたのであった。
















――信也の父――

名前:八神零斗

歳:43歳

身長:188センチ

血液型:B型

誕生日:4月13日

一人称:俺

武器:刀only

流派:八神流

職業:八神流剣術継承者・現当主

好きな食べ物:智代の作るものなら何でも!

好きな飲み物:智代が出してくれた飲み物なら何でも!

趣味:智代との時間。門下生の稽古

大切なもの:智代と信也

苦手なもの(人):怒った時の智代と信也

尊敬する人:父(自分の)

強さ:【武人の壁を超えし者】。だが、強さは由紀江ぐらい


――信哉の母――

名前:八神智代

歳:43歳

身長:155センチ

血液型:B型

誕生日:5月5日

一人称:私

武器:フライパン+おたま

職業:妻

家庭:現在でも新婚夫婦のような感じであり、兄姉弟妹はいない

好きな食べ物:甘い物、蟹

好きな飲み物:紅茶

趣味:花を育てること

大切なもの:零斗と信也

苦手なもの(人):なし

尊敬する人:母(自分の)

強さ:不明

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真剣で私に恋しなさい! Original Sound Track ~真剣演舞~
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