物語の始まり・・・
*注意事項です。
・小雪の性が川神になっています
・京や小雪が信也にベタ惚れ
・島津寮が原作よりも部屋が多い
1階
101号室:源 忠勝
102号室:直江 大和
103号室:風間 翔一(+クッキー)
104号室:八神 信也
2階
201号室:川神小雪(本当だったら川神院に住むが、信也がいるからという理由で寮で住んでいる)
202号室:椎名 京
203号室:空き室
204号室:黛 由紀江
っとなっているのでご注意を。
――午前7:30、島津寮104――
誰もが逃げられない、恐ろしいやつがやってきた!
その名は『月曜日』。
無論、この物語の主人公も例外ではない。
主人公、八神信也がまどろみながらそのことを認識していると………布団がゆっくり、何者かの手によってはがされる。
目を開けると、ぼんやりとした視界に幼馴染みの2人…椎名京と川神小雪の見慣れた顔が写った。
椎名京……俺が10年くらい前に助けた少女の一人だ。昔は痩せすぎていたが今では健康な体になっている。助けた俺に恋心を超えた何かを持っている。
そしてもう一人は川神小雪……京と同じ時期に俺が助けた2人目の少女だ。ある理由で川神の性を名乗っている。そのことは後に語ろう。こちらも俺に恋心を持っているみたいだ。
そんな美少女である2人はいつも朝には俺を起こしに来る。
「おはよう信也、そして好き」
「おはよう信也!大好きだよ!」
2人にいきなりキスされそうになるが、手でガード。
「おはよう京、ユキ。好意は嬉しいけどお友達で」
「……フラれた。おしい」
「おしい〜〜」
「おしくない。2人ともいきなりキスしようとしないでくれ」
「乙女心は時として猛禽類にもなる」
「キシャァァァ――――」
あらら、ユキが鳥になっているよ…朝から元気だね2人は
「それで…俺を起こしに来ただけか?」
「朝ごはん、できてる」
「早くいこうよ〜〜」
「了解」
「私自身が朝ごはんという説もある」
「僕もご飯になるよ〜〜?」
2人は冗談を言っているに見えるが本気である。故に俺は、
「着替えるから出て行ってくれ」
着替えるから出て行ってくれというが……これは逆効果だったようだ。
「き、着替え//信也、手伝う!」
「僕も〜〜!」
俺が着替えようとすると2人が俺の服のボタンに手を掛け脱がそうとする。
「自分でできるから…出て行ってくれ」
そんな2人の手を掴んで、服のボタンから手を離した。
『残念…』
2人そろって残念がっていた。いや、それぐらいで落ち込まないでくれるかな?
「ま、いいか。制服、出しておいたから」
「早く着替えて一緒にご飯食べようね〜〜」
京がいつものように制服を俺のそばに置いておいてくれたみたいだ。
「頼んでもいないのに、この気配りか……京はいいお嫁さんになれるな(ボソッ)」
京とユキには聞こえないほど小さな声で最後辺りを呟いた。
俺が着替え終わると、部屋に新たに訪問者が訪れた。
「やぁ、お目覚めかい信也」
「おお、クッキーか。おはよう」
薬剤のカプセルのような形をしたロボットはクッキーだ。俺達のリーダーであるキャップこと風間翔一の世話をしている。
「さすが信也だね。布団もシーツも綺麗に畳んであるね。大和とは大違いだよ」
「大和も起きているのか?」
大和とは…直江大和のことだ。俺達のグループの軍師だ。まあ、基本はセコイことをするが、いい奴ではある。本来、俺がいる位置は大和のものだが、俺が京を助けたことでフラグを俺が回収した。
「さて、クッキー!部屋の掃除よろしくな」
「任せてよ!―――――――――――――――――この私が全力で掃除してやろう」
何故かクッキーはその体からメカメカしい音をたて、人型の姿へと変形した。
そう、クッキー第二形態だ。第一形態の時は「逃げちゃだめだ!!逃げちゃだめだ!!」のシンジに声が似ているし、第二形態は悪逆皇帝のルルーシュに似ている。
まあ、気にしなくてもいいか。俺は部屋を出てリビングへと向かった。
廊下に出ると、食欲をそそる朝食の香りが、俺の鼻孔をつく。
この島津寮には、月〜金曜日まで朝飯と夕飯を作ってくれる島津 麗子という女性がいる。
リビングに入ると、
「おう、信也ちゃんおはよう」
「おはよう信也」
島津 麗子(43)、乙女座、韓流ドラマ好き。
「おはようございます麗子さん、おはよう大和。麗子さんは相変わらずお綺麗ですね。さすが、日本有数の大和撫子ですね」
俺がお世辞で機嫌をとると、麗子さんは豪快に笑い飛ばす。
「よしいい子だ。朝飯にタマゴ追加しといたげる!」
俺は席に座ると、眼の前には白米に納豆におしんこ、海苔に鮭、具沢山の味噌汁とホウレン草のおひたし、それに俺の前には生卵が麗子さんによって並べられた。大和も俺と同じように生卵が並べらている。
「朝ご飯はしっかり食べる!」
「麗子さんの言うとおりだな。生活の基本だぞ」
麗子さんとクッキーが言うと、その場にいた面子が席に腰掛けた。
すると、そのタイミングで、
「あ!お、おはよう……ございます!!」
妙に気合いの入った挨拶をされると、俺達はゆっくりと振り向く。
先程の声の主は、サラリと伸びた艶のある黒髪を、後ろで二本に結った少女だ。
「おう、まゆっち今日も気合いの入った挨拶だな」
そう言って頭を撫でた。
そんな俺の行動に、『まゆっち』こと黛 由紀江は赤面し、取り乱し始める。
「あぅあぅあぅ!?」
俺はまゆっちを落ち着かせて座らせると、ようやく朝食を取り始める。
ちなみに、京とユキは俺がまゆっちの頭を撫でているのを見てまゆっちを睨んでいるのを俺は知るよしもなかった。
一方で何とか気を落ち着けたまゆっちは、一度小さく深呼吸し、
「い、いい天気ですねっ、今日」
畏まり過ぎて睨むような表情で声をあげた。
「あ、うん。そ、そうね(また睨まれた)」
大和が多少怯えながら答える一方で、俺はマイペースに食事をとり始める。
そんな中、大和は隣りに座る俺へと、小声で囁き掛けた。
「……なぁ、信也」
「……ん?何だ」
「……お前はよく、あの何考えてるか分からない娘と平気で接してるよな」
「……いやいや、まゆっちはいい娘だよ。可愛い顔してるし、照れ屋だけど小動物みたいで可愛いだろ?それに、見ろよ。綺麗な食べ方してるだろ?」
俺に言われて大和がまゆっちを見ると、大和は彼に同意する。
まゆっちの食事の仕方は、家柄の良さが取って見るように分かる程綺麗だ。
「ああいう娘は、将来更に美人になるぞ(まあ、今でも美人だけどな)」
そう言って食事を再開すると、俺は無言で食し続けた。
皆で食事をしていると、
「そういや1人足りないじゃん」
不意に大和が言うと、俺と京が反応する。
「ん?……そう言えば、キャップは昨日から姿が見えないな」
「キャップ、またいないよね」
俺達が顔を見合わせていると、彼等の疑問にクッキーが答えた。
「マイスターなら土曜の夜から外出中だよ」
それに対して俺は、呆れた様子で、
「……あの自由人は相変わらずだな」
そう言って枯れた笑いを浮かべる。
「チッ、起きるのがおせぇんだよテメェは」
この舌打ちをした彼は源忠勝。新ジャンル、健康的な不良である。
その後、俺達は話をしながら食事を終え、寮を出てもう一人を待つことに。
「岳人!!いつまで寝てるんだい!!みんなアンタを待ってるよ!!」
「うるせぇな!!わかってるよ!!」
麗子さんの声に男の声で返って来てガタイの良い褐色肌の男が出てきた。
一応、紹介するか……こいつは島津岳人。
麗子さんの息子、筋トレが趣味で自分の筋肉が自慢、女の子にガッつく悪い癖がありエロの権化だ。でも、いい奴ではあるのだがな…
「やぁ名前負け」
「いきなりケンカ売ってんのかテメェー」
大和の言うことに怒りを見せるが、
「冗談だ。今日もかっこいいぞ」
「よせやいいきなりホントのことを」
バカで扱いやすいほど単純な奴でもある。しかしいつにもまして扱いやすいな。いや、大和の扱い方がいいのか??
「どうだ京。今日の俺様いつもよりイケてるだろ」
「具体的にどこが?」
「ムダマッチョー」
「ムダじゃねー!……髪型とか、ビシッて決まってメスホイホイだろ!」
「変化なしだね」
「はんっ、俺様はお前が心配だぜ京ちゃんよぉ」
「なにその不快な上から目線」
「ふかいふかい〜ちょうふかい〜」
「ユキ一々ちゃちゃ入れんな……それより、男の大和でさえ俺様のもてオーラ感じてんのに」
「なに言ってんのウソに決まってんじゃん、バカかよ」
大和がウソとばらすとガクトは固まっている。まあ、ああいう風に言われていい気になっているところからテンションが一気に下がることを言われたら、それは固まるわな。
「よーし、みんな!キャップ代理として言うぜ、イジケテいるガクトを置いて学校に向かうぞ!」
『おー!』
俺達はガクトを置いて学校へと向かう。
「ま、待てよ!!俺様を置いていくな!!」
復活したガクトは俺達を追ってきた。
いつも学園への行くルートはこの多摩川沿いの土手から多摩大橋を渡って学園に行っている。大体、寮で生活をしていない仲間達とはココで鉢合わせする。
「やぁ、みんな。おはよう」
「おはよう。モロ」
「おっす」
「おはよう」
「おっはよう!モロロ」
「よう!!」
早速、合流してきたのは俺達の仲間の1人で師岡卓也。渾名はモロ。モロはファミリーの中で唯一のアキバ系であり、俺達の中で数少ないツッコミ役兼常識人である。
「えらく説明的だねぇ」
「モロは影薄いから存在確認しないと忘れそうで」
「朝一で酷い事言わないでよ!、しかも京に影薄いとか言われたくない!」
「影ウス〜モロロ〜」
「ユキもやめてよ!」
笑顔で言うユキに本気でツッコミを入れるモロ。
「落ち着けモロ。いつものことだろうが」
「そのいつもがもう、習慣なっているんだよ!?このままじゃ僕の存在がなくなるよ!!」
「そこは…ほれ、お前の好きなアニメとかの話しをガクトとして存在をアピールだ」
俺がガクトを指差すと、ガクトがモロを呼んでエッチな漫画を読み始める。
みんなで雑談をしていると前方に人だかりが出来ている。
「なんの騒ぎだ?」
見るからに不良な男集団12、3人が屋台と1人の女をグルリと囲んでいる。しかも男達はバットや鉄パイプで武装している。
だが、周りの川神学園生徒は誰も助けようとせず、むしろワクワクした目でみている。
「これは朝から大ピンチ」
「ピンチピンチ〜」
「楽しそうだねユキ、でも早く止めないと大変な事になっちゃうよコレ」
「そんな事言ってる間に始まった」
その後は地獄だ(不良たちにとって)。1人の女により関節を外されテトリスの様に組み上げられて行き最後に1人の女が回し蹴りを叩き込み人間テトリスを崩す。すでに一種のホラーである。
「あぁーン、今日もモモ先輩超かっこいい!」
「この無敵さがたまらない系ー!!」
女子達はキャーキャー騒いでいた。
「さすがモモ先輩、まさに覇王だぜー!!」
「日本では敵なしだー!!」
男子達もキャーキャー騒いでいた。
ギャラリー達の間で話題に出ているのはモモ先輩。川神百代。川神院の総代、川神鉄人の孫。武道四天王最強の武士。ユキの義理の姉。俺達のグループの年長者であり、俺とよく組み手をする。
「相変わらずの滅茶苦茶さだ」
「1人1発ずつ蹴り入れてたね」
「そ、そうだな。スゲー蹴りだった」
「ウソ、実はパンチ」
「だっせえな」
京の言葉のひっかけに見事引っかかったガクト、マジでカッコ悪。
「京てめぇー。信也!てめえも…」
「……ガクトでさえ見えて無かったんだね、それにしても京はよく見えたね」
「弓使いは目がいいと相場が決まっているのです。ちなみに、一番不快な笑い方をした丸顔の男には顔面への強打の他に、腹部に3発いれてた」
京がモモ先輩が殴った回数を言うが、実は…
「8発だー京、まだまだ甘いなー」
そう、8発なんだよね。
「聞こえてるし」
モモ先輩は足元に沈んでいる不良たちの顔面を蹴っている。哀れな不良たちだな。
倒れている不良たちの関節を次々と外していっている。周りにいるモモ先輩のファンはキャーキャーといっている。
「容赦なくやったっ!さすがモモ先輩!」
「常人ではできない事をこなす。憧れるぜー!」
……こうしてモモ先輩に喧嘩を売った不良たちは縦に積まれていった。人間の塔になってしまっているし……可哀想に。
俺がそう思っていると大和がモモ先輩に近づき何かを話している。
すると、大和は頭を撫でられている。
いつもの姉弟のスキンシップか。
大和の頭を撫で終わったモモ先輩はギャラリーの中へと突撃していった。
「な、なんだモモ先輩がこっちへ来るぞ」
「きっと私に目をつけてくれたのよ!」
「あら?」
ギャラリーの中にいる見慣れない1年を見つけたのかその子をお姫様抱っこしていた。
「いいなぁモモ先輩に抱っこされて」
「うらやまC!あたしも抱っこされたーい!」
抱き下ろされた女の子は顔を真っ赤にして走り去って行った。
満足したのかモモ先輩が俺達の所に見た。
「ふふん。見たかお前ら。あの娘完全に脈ありだ」
「見たかじゃねぇよ、モモ先輩!」
「なん?」
「いつも可愛い子女の子を1人で持って行きすぎ!俺にも回してくれよ」
どうやらガクトにはモモ先輩が羨ましく見えるらし。まあ、女好きなガクトからしたら当たりまえか。
「いやだね。欲しけりゃ自分で調達すればいいだろ。まぁ可愛ければ略奪するがな、ふふふ」
不敵な笑みを浮かべる姉さんに、涙を流すガクト。
「過激だ」
「ああ、ここまで過激すぎると何とも言えん」
俺と大和はモモ先輩の言葉を聞き、若干汗を流す。
「美人の女好きって超もったいねぇよ……」
「おいおい私は根っからの女好きってわけじゃないんだぞガクト。ただ周りの男が信也以外魅力無くちゃ。女の子にもちょっかい出すさ」
「それを聞いて嬉しんでいいんだか駄目なんだか…」
「フフ…何だ?嬉しいんなら…そぉれ!!」
「うおっと…」
モモ先輩が俺の胸に顔を押し当てる。
「……これは……俺に甘えてると言うのか?」
「そうだとも、ふふふ」
モモ先輩は気持ち良さそうに顔を押し当てている。
「私もくっ付く!」
「僕も〜〜!」
モモ先輩が俺に顔を押しあてているのを見ていた京とユキが俺に抱きついてきた。あっ、3人の柔らかいものが俺に三方向から……。
「お前ら……離れろ!!周りの目を見て行動しろ!!」
遠くにいるギャラリーが(モモ先輩のファンが)俺を睨んでいる。男子は美少女が3人も俺に抱きついていることの嫉妬みたいだ。
俺は何とか3人を引き離し、みんなで多馬大橋へ。
多馬大橋に到着すると、
「みんなーー!おはよーーー!!」
元気な挨拶と共に現れたのは川神一子。モモ先輩の義理の妹。義理姉妹のユキとは仲良し。趣味が修行や鍛えること。いつも元気いっぱいで、俺達のマスコット的存在、通称ワン子。
「おはよう」
「おはよ」
「や」
「ワン子おはよ〜」
「おうワン子」
「おはようワン子」
「川沿いに大勢伸びてたけど、お姉様?」
どうやら川沿いの惨状を見て来たらしい。まあ、あんなことをするのはモモ先輩以外にいないと思うけどな。
「ああ、つまらない相手だったな」
「あはっ、やっぱり凄いや」
「ワン子。今日は引きずっているタイヤ2つか」
「うん、その分川沿いに東京都まで行ってきたよ」
「昨日は静岡まで行ったのに、元気だね…」
モロもワン子の頑張りに感心している。まあ、静岡まで走るのもすごいと思う……一般人からすれば。
「いっぱい鍛えないといけないもん。アタシはお姉様に比べるとまだまだだから。それに……」
ん?ワン子が俺を見ている。
「信也にも追いつきたいしね!」
「はは、頑張れワン子。時々修行をつけてやるからな」
「うん!!」
っとまあ、ワン子も加わり、俺達は学校へと向かう。ワン子はタイヤを引きずっていきながら。
「歩く時くらいトレーニングよそうぜ」
「アタシはいかなる時でも鍛える事を忘れないのサ」
「タイヤ引っ張る娘と歩く僕達が恥ずかしい」
「この内気、だからアンタはモロなのよ」
「師岡は生まれついての名前なんだよ!否定しないでよ!」
さすがツッコミ役のモロ。いい切れ味だ。
「こうして鍛えていれば、強くなるだけでなく。体もお姉様見たいにバイーンとなるわけよ!」
無い胸を突き出し自信満々な顔で言うワン子。
「スタイルでも並ぼうと?」
「うん、何をおいても、お姉様はアタシの目標。とりあえずお昼に牛乳飲むんだ!」
「無理だろ」
そう言ってモモ先輩を見る。しなやかに伸びた脚、無駄なく引き締まった体に激しく自己主張をする胸とキュッと括れたウエスト、流石学園最高の美女。同時に学園最強で無ければ言い寄る男も星の数居るんだろうな。
「やっぱりワン子には無理だ」
「なんですって!。いつか巨乳になって「おいおいお前の体は果物屋か」とか言わせてやるわっ!」
「あははははは!」
「ナイスギャグ、合格」
京が10点と書かれたプラカードを出す。
「おい京に受けたぞ、はははは」
「バカ共笑うなー!、真剣(マジ)なのよ!」
「いやっ、今のは笑えるな。はははは!」
「なっ何よぅ……」
「ワン子はやっぱりお笑いキャラだね。ふふ」
「お笑いキャラ〜あははははは!!」
「笑うなよぉぉ……」
泣きが入り始めたので俺はワン子の頭を撫でる。
「あ〜よしよし。泣く泣くな泣くな」
「えへへへ〜〜〜〜」
俺に撫でられているからかワン子は泣きから一転して笑顔になっている。うん、やっぱりワン子には笑顔が似合うな!
「お前達、あまりワン子を泣かすとただじゃおかないぞ」
「ああ、私が許さん」
「受けて立つ、ガクトが」
「なんで俺様に回って来るんだよ」
俺がガクト素早く近付く。
「雷人拳(微弱)」
ビリビリ!!
「し、しびれるぅぅぅぅ?!」
痺れるガクトを
「ユキちゃんキッ〜ク」
「妹キック!」
「姉パンチ!」
ユキのキック・ワン子のキック・モモ先輩のパンチが襲った。
「いてぇぇぇぇ!!」
コンボ攻撃にガクトは倒れ込む。
「モテるじゃんガクト」
倒れるガクトにモロがそういった。
……そんな騒がしい朝の平凡な登校風景なので皆は特に気にしていない。
そうしている間に俺達は川神学園に到着した。