小説『真剣でD×Dに恋しなさい!『完結』』
作者:ダーク・シリウス()

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六月二十六日(金)



「明日はいよいよ体育祭ですね」


「海ー♪海ー♪」


「海かー、久しぶりだね」


「2−F委員長の水着姿が見られる・・・・・」


「・・・・・海に行くのは良いが行事に参加する気はないなぁ・・・・・」


「一誠さん、ちゃんと参加しないとダメで候」


「そうだぞー」


「・・・・・お前等の分の昼飯を作ってやるから見逃してくれ」


「「「「「了解っ!」」」」」


「・・・・・交渉成立」


「楽しみにしてますよ」


「一誠さんの料理は美味しいからな」


「ウェーイ♪」


「今度はどんな料理なのか楽しみで候」


「海だから海の幸かな?」


「もしそうだったら、私は寿司が食いたいなー」


「・・・・・分かった。寿司にしよう。海に寿司は可笑しいがな」


「一誠さんの料理なら何でもいけますよ」


「女として複雑ですけどねぇ・・・・・」


「私は作るより食べる専門だから気にはしないが」


「モモ先輩は花より団子だな」


「まあなー、それより一誠。何か面白い物を見せてくれ」


「・・・・・面白い物・・・・・」


一誠は空間を歪ませて穴を広げると何かを取り出した


「おもちゃの・・・・・銃ですか?」


「・・・・・違う」


銃を自分に突き付けて引き金を引いた。銃口から光線が出て身体に直撃した瞬間。一誠の胸が急激に

膨らみ、身体が細く成り、髪も更に艶が出た


「・・・・・え?」


「・・・・・こいつは性転換銃と言って男を女に、女を男に変える銃だ」


声も少し高めに成り女に変わった一誠


「へ?マジで一誠さん、女に成ったの?」


「・・・・・その証拠に胸もあるぞ」


「・・・・・」


「・・・・・更に」


指をパチンと鳴らした。すると一誠の体がドンドン縮んで子供に成った。百代達は一誠の姿に唖然とするが

一誠は準に近づき涙目(演技)で言った


「・・・・・準にぃ。これでも信じてくれないのー?私、泣いちゃう・・・・・」


「―――ごはああああああああああああああああああああああっ!?」


「あっ、ハゲがタコ焼きに成ったぞ」


「しかも、もの凄く幸せそうー」


「・・・・・危うく、私も準と似たような状況になってしまいました」


「一誠さん、絶対に演技でワザと言ったでしょう・・・・・」


「・・・・・当然だ」


「演技力が凄まじいで候・・・・・」


性転換銃で再び男に戻って異空間の中に戻した


「おっ、今度は男の子かー」


「可愛いー!」


「一誠さんが子供に・・・・・。一誠さんの子供姿・・・・・」


「・・・・・百代」


「ん?」


「・・・・・お姉ちゃん、大好き」


「―――きたぁぁぁああああああああああああ!」


一誠の言葉に百代は歓喜になり嬉々となって一誠を抱きしめた


「決めた!今日からお前も私の舎弟だ!たっぷり可愛がってやるぞぉー!」


「あー!百代ちゃん!ずるいよ!私も一誠さん・・・・・一誠君を抱きしめたい!」


「私もー!」


「私もで候!」


「最後に私も抱かせてくださいね」


「いーや!絶対に渡さんぞ!この愛くるしい一誠は私の物だ!」


「・・・・・準にぃ!助けてー!」


「っ!今、お兄ちゃんが助けるよぉおおおおおおお!」


「すごっ、声だけ起き上がったよ!?」


「モモ先輩!一誠ちゃんを放すんだ!」


「あほか!今の一誠は男だ!」


「例えそうだとしても!俺は、俺は!一誠ちゃんを助けるんだあああああああああああ!」


「な、なんだ・・・・・!?ハゲから尋常じゃないほどの気迫を感じるぞ!?」


「・・・・・俺もびっくりだ」


「食らえ!ロリを愛する力を!ロリパンチ!」


「って、ただのストレートパンチだろうが!」


ドンッ!


「どっはああああああああ!」


「一秒でノックダウーン」


「・・・・・」


パチンと一誠は指をまた成らした。今度は百代の体が縮んで子供の姿となった


「なっ!今度は私も子供に!?」


「おやおや、面白い展開に成りましたね」


「へぇ、百代ちゃんの子供の時はこういう感じだったんだー」


「可愛いで候」


「おもしろーい!イッセー、僕にもやってー!」


「・・・・・分かった」


ユキの要望に一誠はユキも子供の姿に変えた


「わーい!イッセーと同じだー!」


「懐かしいですね・・・・・。準、起きてください。懐かしいものがありますよ」


「うっ、いてて・・・・・。懐かしいもの?」


「準ー!僕、イッセーと同じ子供に成ったよー!」


「・・・・・ああ、本当に懐かしいな。子供の頃のユキだぜ」


「一誠さん、私達にもお願いします」


「面白そうだね!私もやってください!」


「・・・・・」


冬馬達の願いを一誠は応えた。―――ユミも含めて


「え?わ、私も!?」


「・・・・・旅は道ずれ世は情け」


「皆、子供に成ったなー」


「再び子供に戻れるとは思いませんでしたよ」


「まあ、私はこの時でも強いがな」


「わーい!わーい!」


「おー、変な気分だよ。精神的にも子供に戻るかと思ったけどそうじゃないんだね」


「制服も子供サイズだね」


皆、自分の姿を見て何とも言えない気分になっていた


「よし!この姿でジジイに会いに行こう!」


「って、もう直ぐ授業始まるぜ?」


「サボる!」


「集団でボイコットとは凄い事を考えますね・・・・・」


「イッセー、お前の力で誰も見られずにジジイの所に行けるか?」


「・・・・・簡単だ」


そう言って空間に大きな穴を広げた


「・・・・・行くぞ」



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



―――学長室



「・・・・・到着」


「すげぇ、あの穴を潜ったらもう辿りついたぞ」


「青いロボットの道具並みに凄いですね」


「というより、居ないね?」


「何処かに行っていると思うの」


「ぶー、つまらないなー」


「まあ、その内ジジイは来るだろう。その間に何か遊ぼう」


「何を遊ぶのですか?」


「イッセー、遊ぶ物を出せ」


「・・・・・ボードゲームで良いだろう。お菓子もある」


「おっ!気が利くなぁー」


「あー、もう授業が始まってんな」


「そうだねー、どうでも良いけどねー」


「今日ぐらいは良いでしょう。一時の楽しみを満喫しましょう」


「ふふ、こうやって皆で遊ぶのは久しぶりだよん」


「私もだよ」


「それじゃあ、自分の駒を選んでジャンケンして順番を決めてやろう!」


「・・・・・お主等、何やっておるのじゃ」


「「「「「「・・・・・」」」」」


一誠達に話しかける人物が存在した。全員は声がした方向に振り向くと―――川神鉄心が立っていた


「むっ・・・・・お主、モモか?」


「そうだ!一誠の力で子供になっているんだ!」


「・・・・・お主が兵藤・・・・・?」


「・・・・・ああ、そうだ」


「・・・・・此処で何をしておるんじゃ?授業は始まっておるぞい」


「この姿をジジイに見せて驚かそうと思って来たんだ!どうだ、懐かしいだろう!」


「ああ、本当に懐かしいのう。言葉づかいも変わっておらんようじゃが、姿形は幼少の時じゃよ」


「・・・・・ねぇ」


「む?」


「・・・・・お爺ちゃん、一緒に遊ぼう?」


「・・・・・」


「・・・・・(お前等も言え)」


「(分かったー)お爺ちゃーん。あーそーぼー」


「ジジイも遊ぼう。今からボードゲームをしようとしていたんだ」


「お爺さん、今日だけ見逃してください。お願いします」


「爺ちゃん、お願いします!」


「お爺ちゃん、お願い」


「お爺ちゃん!一緒に遊ぼうよ!」


「・・・・・」


「「「「「「「一緒にあーそーぼー」」」」」」」


鉄心に近づいた一誠達の言葉を聞いて一拍。鉄心は踵を返して扉の鍵をガチャリと掛けた。―――そして


「お爺ちゃんも仲間に入れておーくーれー」


「「「「「「はーい!」」」」」」


満面の笑みを浮かべた鉄心が嬉しそうな声音で一誠達と遊ぶ事に決めた。その後、鉄心と子供に成った

一誠達は一誠達の担任の教師達が一誠達が教室に姿を現わさない事に疑問を浮かべて鉄心に

尋ねてくるまでの間、快く楽しんで遊んでいた。



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