小説『真剣でD×Dに恋しなさい!『完結』』
作者:ダーク・シリウス()

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七月二十三日(木)


川神大戦勃発とKOS、二つの特大のイベント話は既に全校に広がっていた。2−Fと2−Sは

川神大戦の為に各陣営へのスカウトしつつもKOSに参加しようとしている者は出る為にチームを

作っていった。一誠はというと


「・・・・・断わる。既にチームを組んでいる奴がいる」


KOSの参加の為にスカウトされ続けていた。一誠の実力は全校に知れ渡っている。KOSに優勝するには

強い人材を引き入れようと誰もが思って一誠をスカウトしている。


―――屋上


「・・・・・」


「お、お疲れさまです」


「わ、私が作ったお茶でも飲んで元気出してください・・・・・」


「一誠さん、百代ちゃんが参加できないと知れ渡った途端に殺到してスカウトして来たもんね」


「ああ、しかも一誠さんを馬鹿にした奴もいたな。図々しい奴だぜ」


「全くです」


「・・・・・はあ、お茶が美味いな。由紀江の作ったお茶は・・・・・」


「一誠さんがお爺さんみたいになっているよ・・・・・」


「疲れていたんだろうなぁ。よし、私が癒してやろう」


百代は一誠の横に座って


「ほーら、膝枕だ」


一誠の頭を強引に自分の太股に乗せた。器用に水筒も入っているお茶を溢さず。


「・・・・・何をする」


「たまにはいいだろう?」


「・・・・・」


「ふふ、カワユイところもあるんだな」


「僕もしてあげたい!」


「私も!」


「私もで候!」


「あー、はいはい、また今度にしてやれ。今は私のターンだ!」


「ところで一誠さん、参加するメンバーは既に決まっていると聞いていますが一体誰ですか?」


「・・・・・その前にKOSに出る奴はいるのか?」


「私も出るで候」


「私は無理だ、禁止されている」


「トーマのお手伝いをするから僕は出ないよー」


「はい、病院の仕事をしないといけないので」


「俺は分からないな」


「わ、私も出ます」


「私は戦えないので出ませんよ」


「私も参加しようかな。此処で参加して優勝したら松永の家名が広がると思うけど・・・・・」


「・・・・・ユミと由紀江は参加。準と燕は不明か・・・・・」


「それで、誰と出るんです?」


「・・・・・燕」


「はい?」


「・・・・・俺とKOSに出てもらう」


「えっ、だってもうメンバーは決まっているんじゃあ」


「・・・・・昔の約束を覚えているか?」


「・・・・・あ」


「『松永の家名を世界に広げるのを手伝ってやる』今がその約束を果たす時だと思う」


「一誠さん・・・・・覚えてくれたんですね」


「・・・・・約束は命を掛けても守る」


「っ、一誠さん・・・・・!」


「・・・・・それと皆」


「「「「「「「「?」」」」」」」」


「KOSで俺の正体を明かそうと思っている」


「「「「「「―――っ!?」」」」」」


「「えっ?」」


「そう、ですか・・・・・」


「やっと、やっとだな・・・・・」


「うわー!楽しみー!」


「一誠さんのあの姿を見られるで候か・・・・・!」


「一誠さん・・・・・大丈夫なんですか?世界中から注目されちゃいますよ?」


「・・・・・もう、どうでもいい。それに、そんなの気にしないで俺はお前等と一緒にいる。

―――友達としてな」


「「「「「―――っ」」」」」


「・・・・・認める。お前等は俺の友達だ」


「「「「「・・・・・い」」」」」


「・・・・・?」


「「「一誠さん!」」」


「イッセェェェェェェェ!」


ユミ、冬馬、準、ユキは余りの嬉しさに一誠に抱きついていった。やっと、やっと一誠の口から自分達を

認めてくれた事に歓喜に成った。



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―――宇宙



幾つものの惑星がある宇宙空間。


バチッ!バチッ!バチッ!


しかし、常闇のような空間に突如、激しく音が鳴り響いた―――刹那


カッ!


一瞬の閃光と共に超巨大な物体が現れた。その物体はゆっくりと。豆粒に見える地球に真っ直ぐと進んでいく


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