小説『真剣でD×Dに恋しなさい!『完結』』
作者:ダーク・シリウス()

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『主の頼みすら簡単に破ってしまうとは・・・・・』


『駄目な人間達だねー』


「絶対に学校に行くと面倒なことに成るな・・・・・はあ」


『家まで押し寄ってくる事はまずはありませんね』


「ああ、何故なら―――この空に浮く天空の島、『天使達の聖域』には誰も近づく事は許されないからな」


世間に何時も注目されている空に浮かぶ謎の大地、天使達の聖域。第二次世界大戦から存在していたこの空に

浮かぶ島は元々、大将とその部下達と共に戦争を止めるべくこの島を作り上げて住んでいた家だ。俺が天使

だとは今では誰も知らないし、昔の条約でこの島に近づくことも干渉することも絶対に許しては行けない事に

してある。もし、この島に近づき侵入しようとする人間達にはその国ごと滅ぼすという条約もしてある


「・・・・・時間としてはHRが始まる頃だな」


『行くのですか?』


「鉄心がうるさいからな」


『だが、それだけではあるまい?』


「・・・・・」


『まあ、語る必要も無いがな』


「人の心を読んでプライバシーの侵害と訴えても良いと思うぞ」


『ふっ、なら口を出していうんだな「人が恋しい」「誰かに接しないと生きていけない」と』


「―――よし、ふざけたこという大剣は生ゴミに入れておこう」


『『『賛成!』』』


『すいません!私が悪かった!だから、だから私を生ゴミに入れないでくれぇぇぇぇっ!』


「・・・・・しょうがないな」


『『『ちっ!』』』


『・・・・・トカゲ供、何時か絶対に魂も滅ぼしてやる・・・・・!』


『『『逆に滅ぼしてやる!』』』


「はいはい、喧嘩するな」


空間に穴を広げて中に潜りながら三匹と一人を宥める。穴から出るとそこは川神学園の校内。下駄箱から

上履きを履いてB棟の二階にある2−Fの教室に赴く。扉を開け放つとこのクラスの担当の小島梅子が出席を

とっていた。


「兵藤、遅刻をした理由を聞こうか・・・・・」


「ワザと遅刻した」


「・・・・・お前は何度も何度も遅刻をする。その上、授業の態度もよくないと聞くぞ」


「授業がつまらないからな。既に答えを知っている俺には退屈でしょうがない」


「―――制裁!」


「猿ガード」


バシンッ!


「痛い!で、でも気持ちぃぃぃぃ!」


傍に座っていた猿もどきを盾にして担当の先生の鞭による攻撃を防いだ


「なっ、クラスメートを盾にするとは・・・・・!」


「そう何度も鞭で制裁されたくない。悪いな、豊臣秀吉」


「てめえは遠まわしに俺を猿と言いたいのか!?それに俺は福本育郎って言う名前だ!」


「良く気付いたな。それにお前の名前なんて聞いていないし」


猿の席に戻して自分の席に座る


「また鞭で制裁するなら今度は熊でガードするから」


「そ、それはやめてよう・・・・・」


「・・・・・お前はとことん根が曲がっている奴だな。とても、人身売買に遭った人達を助けた奴とは

思えないぞ」


「はっ!褒め言葉として受け取っておくよ。でさ、何時に成ったら転入生はくるんだよ?

どうでもいいけどさ」


「・・・・・そうだな。それでは、お待ちかね。転入生を紹介しよう。入りたまえ」


小島の言葉と同時にこの教室の扉が開け放たれた。というか、何であんな人が此処にいるのが全然

意味が分からないんだけど


「グーテン・モルゲン」


歳をとった軍服を着込んだドイツ人が開口一番にドイツ語で挨拶をしてきた


「え?あ、あの人が転入生だっていうの?ちょっと老けてる感じが無いかしら?」


「そこが問題じゃねーよ!」


「こらぁ!身体的特徴を指摘してはいけません!」


「突っ込むところ違う違う。転入生そのものが突っ込める塊でしょーが」


「ツッコムとかエロ・・・・・勃ってるだけで席から立てん!」


「ああ!?あの時の―――」


「おお、君か。また会ったね」


ん?知り合いだったのか?まあ、どうでもいいことだな


「本当に転入してきちゃったよ・・・・・」


「こんなオッサン補強してどーすんだ」


「皆、勘違いしないよう。この方は転入生の保護者だ」


「あ、そーなんだ、びっくりしたなぁ・・・・・」


「こら熊飼!HR中だぞ!ピザを食うな!」


ビシャンッ!


「あ、ごめんなさい!驚いてお腹空いちゃって」


「罰は百叩き。これも日本の伝統ですな」


「―――あの、ご息女?」


「ご安心を。時間には正確な娘です。間もなく駈けて参りましょう」


・・・・・駈けて参る?なんか、嫌な予感がしてきたぞ・・・・・


「グラウンドを見てみるがいい」


「「・・・・・?げっ!?」」


「どうした大和、何が見えるんだ?」


「女の子が学校に乗りこんできた」


「なんだそりゃあ!」


「何かあるらしいな。よし、見たい者は見て良し」


担任の教師が許可を言い渡すと皆が窓の方にザワザワと群がってきた


「うん、確かに乗り込んできたねぇ・・・・・『馬』で」


白馬に乗りこの学校に乗りこんできた金髪の少女。馬を止めて馬上から口を開いた


「クリスティアーネ・フリードリヒ!ドイツ・リューベックより推参!この寺小屋で今より世話になる!」


・・・・・古い言葉が出たな。今でも使われているけどよ・・・・・


「おおお、金髪さん!可愛くね?マジ可愛くね!?」


「超、当りなんですけどぉぉぉぉぉ!!!」


乗りこんできた美少女を目にし男子達が咆哮する。・・・・・うざったいな・・・・・


「だっはっはっはっ、馬かよ!面白ぇ、あいつ面白ぇ!」


・・・・・一瞬で見て分かった。あいつは日本を勘違いしている外国人だと・・・・・


『馬で学舎に登校するとは・・・・・』


『我等がいた世界ではまず考えられない事だな』


『あっはっはっ!あの人間は馬鹿で面白いよ!』


『色々な人間がいるものだな・・・・・』


そうだな・・・・・。さて、転入生の顔を見た事だ。屋上に行くか


「お前等、そこをどけ」


「「「「「っ!」」」」」


サッと道を開ける。俺は席から立ち上がりその道を通って教室から出ようとする


「待て兵藤、まだHR中だぞ!」


「転入生の顔を見た。もう興味はない」


「待てというのが解らんのか!」


「・・・・・」


扉を開けて出て行こうと扉に触れようとした瞬間


パンッ!


「・・・・・?」


「貴様、私の娘に興味が無いと言ったかね?」


銃口から煙が立ち昇っている拳銃をこっちに突き付けたドイツ人。


「・・・・・娘の事になると平気で銃を撃つ親かよ・・・・・怖いなぁ・・・・・」


「もう一度と問おうか、私の娘に興味が無いと言ったかね?」


「・・・・・一つ聞くけど、娘に彼氏ができたらお前はどう対応する?」


「私の可愛い娘をかどわかす男など許す訳ないだろうが!」


「・・・・・娘を溺愛している訳か。なら、良かったじゃないか。俺はお前の娘と突き合う気もないぞ。

だから興味が無いと―――」


パンッ!


「・・・・・」


「次は貴様の頭を狙うぞ」


銃弾が俺の頬を掠った。クリスティアーネの父親は視線だけで殺せそうなほどの眼光で俺を睨む


「はあ・・・・・、此処でドイツ人であるお前が俺を殺して殺人を犯したら娘はこの学園に

いられなくなるぞ。それでも良いなら撃ってもいいけど?」


「・・・・・っ!?」


「そうなったらさぞかし娘は、この日本の学園に来る事を楽しみにしていたのに父親のお前がそれを

台無しにした。さて、その後は一体どうなるかな?親愛なる父親を嫌うかな?憎むかな?軽蔑するかな?

最悪の場合、絶縁しそうだな」


「き、さまぁ・・・・・!」


「ほら、俺を殺すのなら撃てよ」


ドイツ人に近づいて拳銃を手ごと掴んで額に向けるように銃口を向けた


「なっ!?」


「どうした、俺を殺したいんだろう?なら、撃てばいいじゃないか。―――今すぐに」


「貴様、それを本気で言っているのか・・・・・」


「本気だけど?嘘と思うのなら俺の目を見て確認すればいいさ」


前髪を上げて片目だけでドイツ人の瞳を据える。ドイツ人は俺の瞳を見て目を大きくして驚愕した


「貴様は・・・・・」


「どうだ?」


「・・・・・私の銃を放してはくれまいか、娘がもうじきこの教室にやってくる」


掴んでいた拳銃を放す。ドイツ人は拳銃を腰についている革の入れ物に拳銃を差し込んだ


「君の名前を聞こうか」


「兵藤一誠」


「兵藤一誠君か・・・・・。君の名前を覚えておくよ」


「別に覚えなくてもいいさ」


ドイツ人から離れてドアを開け放って廊下に出る。丁度、馬に乗っていたクリスティアーネが来ていた。

一瞥して直ぐに屋上へと歩を進めた


『主、あまりああいう行動をしないで欲しい』


『本当に撃たれたら死んじゃうよ?』


『その通りですよ。主が死んだら後に迎えに来たガイア達にどうするのですか』


「・・・・・悪いな。拳銃を突き付けられた上に発砲されて何もしないっていうのが俺としては嫌なんだよ」


『今度からは自重しろよ』


「気を付けるさ」


屋上に繋がる扉を開け放ちながらそう言った。貯水タンクの上に飛び乗って身体を横にする。んー、

風が気持ちいいな


『今より、第1グラウンドで決闘が行われます。内容は武器有りの戦闘。見学希望者は

第1グラウンドへ―――』


「・・・・・決闘?まあ、誰がやろうともどうでもいいことだな」


「そーだねー」


「・・・・・」


「やっほー♪」


ひょこりと顔を出してきた白い髪に赤い瞳の少女。・・・・・またこいつかよ


「・・・・・なんで此処にいるんだよ」


「ウェーイ。一誠が此処にいるのは既に知っているのさー」


「その通りですよ。一誠さん」


「全く、アンタが出没する場所はのんびりできるところだと俺達は既に分かっているんだぜ?」


貯水タンクの下から二つの声が聞こえた。一誠は身体を起こして下を見るとスキーンヘッドの男子生徒と

眼鏡を掛けたイケメンの男子生徒がいた


「質問に答えろ。どうして此処にいるんだ」


「決闘を見るのなら此処が一番だと判断したまでですよ」


「・・・・・そうか」


「興味なさそうだな?」


「勝つのが金髪の奴だからな」


「おや、もう分かっていたのですか?」


「一目で見れば分かる。分かっている試合を見てもつまらないだけさ」


「ねーねー、マシュマロ食べるー?」


「いらない」


「あーん♪」


「・・・・・人の話を聞いているのか?」


嘆息しながら渋々マシュマロを食べた


「・・・・・お前等は解らない」


「それはどういうことですか?」


「何で俺に構うんだ。俺は不良みたいなものだぞ?いい加減に俺と関わるな、話しかけてくるな。

俺は一人が好きなんだ。放っておいてくれ」


「それを決めるのは私達ですよ。一誠さんの指図には受けませんし聞きません」


「それに不良つったって、人身売買をしていた奴等を警察に突き出した人とは思えない言葉だ」


「一誠は優しいヒトー♪それに一誠は温かいから僕は好きだよ?」


「・・・・・はあ、俺は面倒な奴等と接触したな」


「ふふ、私達は幼いころのユキを救った時からの付き合いですよ?」


「その通り!僕は一誠に助けてもらった!トーマ達にも出会えたのも一誠のお陰!」


「まあ、アンタには色々と恩があるからね。何を言われようとも俺は引き下がらないさ」


「・・・・・お前等、此処で決闘を見ようなんて最初からないだろう」


「はい、こういう時だけ貴方と会話ができますからね」


「それにアンタは学年の成績と全国模試も若を超える天才なんだ、俺達Sクラスがアンタと

話しかけるのも不思議じゃないだろう?」


「僕は大好きな一誠とお喋りをしたいのだー♪」


「・・・・・俺と関わってお前等にも火の子が掛かるかもしれないぞ」


「大丈夫ですよ。ユキと準は強いですからね」


「寧ろ、どうしてリンチや決闘の時に無抵抗に攻撃を受けているのか俺には分からないぞ?

アンタの実力を少しぐらい知っているつもりだ」


「そうだよー、どうしてやり返さないの?」


「能ある鷹は爪を隠すと言えば分かるだろう」


「・・・・・そういうことなら」


「それに、俺の実力を少ししか知らないのなら―――」


「っ!?」


「お前等、死ぬぞ」


貯水タンクから二人の男子生徒の背後にまわり、スタンガンを首筋に突き付けた


「は、速い・・・・・!」


「全然見えませんでした・・・・・」


「何時の間にトーマ達のところに・・・・・?」


「強過ぎる力は人を孤独にする」


「「「・・・・・」」」


「天才もそんなもんだ。弱い相手と戦っても分かり切った事をしても結局、虚しさしか残らない。

―――全てがつまらないんだ。この世界は・・・・・俺を孤独にする」


「・・・・・でしたら、私と友達に成りませんか?」


「・・・・・なに?」


「一誠さんは私やユキ、準と何処か似ている部分があります。共感するところもあるんですよね」


「・・・・・」


「一誠さんの事はまだまだ知らないところも多い。私は一誠さんを良く知りたいのです」


「それに一誠さん、アンタは何か勘違いしていないか?」


「・・・・・どういうことだ」


「こうして俺達と喋っている時点でアンタは孤独じゃないでしょうに」


「・・・・・っ!」


「イッセー!」


「・・・・・?」


「僕は一誠の事が大好きだよー!」


「なっ・・・・・!?」


「私も好きですよ?」


「若のその好きはどっちの意味なんだが・・・・・。まあ、俺も一誠さんが好きだぜ?」


「お前等・・・・・」


「言っときますが一誠さんの指図は受けません。これは私達が勝手に貴方の友達と名乗って

いるだけですから」


「そういうこと」


「ウェーイ!」


「・・・・・勝手にしろ」


一誠は屋上から出て行った



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



―――放課後



ドガッ!バキッ!ドゴッ!ガッ!


「この人形が!」


「ムカつくんだよ!お前の存在自体がよ!」


「ストレス発散にはちょうどいいぜ!」


「人身売買に遭っている奴等を助けてヒーロー気取りかぁ!?」


「人形風情が人助けをするんじゃねぇよ!」


「・・・・・」


「少しは何か言えよ!」


ドゴンッ!


「・・・・・」


強烈な拳の一撃を腹部に直撃しても一誠の表情は人形のように無表情だった


「ちっ!つまらねぇな!」


「だったら骨を折ってみるとするか!いくら人形でも骨を折られた痛みぐらいは表情を出すだろうよ!

おい、腕を掴んでいろ」


そう言って金属バットを強引に伸ばされた一誠の腕に振りかぶった。腕に直撃するとバキッ!と折れた

音が聞こえた


「・・・・・」


「おいおい、マジで人形かよ。骨が折れたのに無表情なんてよ」


「もう一本も折っておけ!」


「足もだ!」


「そうだな。それじゃあ―――せーの!」


男子生徒はもう片方の腕と両足の骨を金属バットで骨を折った


「・・・・・」


「こいつ・・・・・!本当に人形だな!痛みが感じないのかよ!?」


「じゃあよ、このうっとおしい髪を切っちまうか?」


「おっ、そりゃあいいな」


「じゃあ、早速しようぜ」


少し畏怖を抱く男子生徒をよそに一人の男子生徒がポケットからハサミを取り出して二人の男子生徒に

押さえつけるように指示すると後ろの髪を切り始めた。


「うげー、人形の髪を触れちまったぜ」


「お前が切ろうと言い出したんだろうが・・・・・」


「冗談だよ。それじゃあ今度は前髪だ。その後は適当に髪を切るかな」


口の端を吊り上げて男子生徒は前髪を切った。そして露わになった一誠の瞳を見て恐怖を抱いた


「ひぃっ!?」


「どうしたんだよ」


「こ、こいつの目・・・・・気持ち悪いぞ!?」


「はっ?・・・・・・っ!?」


「本当だ!マジで気持ち悪い!光が無いじゃんか!」


「・・・・・なあ」


「「「「「・・・・・っ!?」」」」」


「終ったんなら放してくれないか?」


「ど、どうする・・・・・?こんな気持ち悪い人形を殴るなんてもう嫌だぜ?」


「だ、だよな・・・・・」


「・・・・・しょうがない。今日は此処までに―――」


「そこで何しているで候!」


一人の女子生徒―――矢場弓子がリンチの現場に現れた


「げっ!?」


「見つかったぞ!」


「―――いや、待てよ。どうせなら犯さないか?」


「はっ!?何言っているんだよ!」


「俺達が犯してこの事を先生に喋らないようにするんだよ。で、写真を撮って脅かせば

犯しほうだいってことだ」


「だ、だけどそんなことしたら退学間違いないぞ!?」


「どっちみちにしろ、あの女を犯して脅かさないと俺達は退学間違いなしだぞ。それでもいいのか?」


「・・・・・分かった」


「へへ、確か、矢場弓子っていう弓道部主将だったな。スタイルも良いから何時か犯してみたいと

思っていたんだよな」


「ゲスで候であるな・・・・・!」


「おっと、逃げようとなんて思うなよ?この人形がどうなってもいいなら話は別だけどな」


「・・・・・っ!?」


「助けて欲しかったら制服を1枚ずつゆっくりと脱いで俺達に犯されろ。そしたら助けてやるよ」


「・・・・・それは本当で候な」


「ああ、嘘はつかないぜ?」


「・・・・・承知した」


「―――バカ野郎!なに肯定しているんだよ!?俺を放っておいて逃げればいいじゃねぇか!

こいつらの言う事に耳を傾けるな!」


此処で一誠が初めて声を張り上げて言った。一誠をリンチしていた男子生徒達は初めて表情を

変えて声を発した事に面白そうに表情を浮かべた


「はは、コイツは凄いや!あの人形が初めて表情を変えたぞ!もしかして、人形の女だったりとか?」


「じゃあ、犯せばもっと表情を変えるかもな!おい、制服を脱ぎな。拒否権はないぜ?」


「・・・・・っ」


「おい!お前―――」


「うるせぇよ!」


「っ!」


地面に顔を足で踏み押さえられて言葉を発する事ができなくなった


「さあ、脱げ」


弓子は男子生徒に促されて制服を1枚1枚ゆっくりとストリップショーのように脱ぎ始めた。

その最中に男子生徒達は鼻息を荒くして今にでも襲い掛からんとしていた。そして弓子は下着姿となった


「おお・・・・・っ」


「すげぇ・・・・・!」


「な、なあ、もういいよな?」


「おいおい、辛抱がねえ奴だな。下着も脱いでからだろうが」


「―――もう駄目だ!俺はやるぞ!」


「っ!?」


男子生徒に押し倒されて両手を拘束された


「ああ!ずるいぞ!俺もやる!」


「俺もだ!」


弓子に群がる男子生徒達。


「い、いや!放して!」


「おいおい、人形がどうなってもいいんだな?それに、お前の言う事なんて聞きやしねえよ!」


「おお、これが女の胸の感触・・・・・!」


「太股がすべすべだなぁ・・・・・」


「いやああああああああああああ!」


「うるっせぇな!大声を出すんじゃねえよ!」


「うむぅぅぅ!」


口に男子生徒の手で覆われて声を発する事が不可能になった


「へへへ、それじゃあいきなり俺のマグナムをブチ込もうとしようかな」


「おいおい!それはジャンケンで決めようぜ!」


「うるせえな!こいうもんは早い者勝ちなんだよ!」


ガチャガチャとベルトを外し始める男子生徒に未だ、抵抗し続ける弓子。


「さあて、俺は童貞を卒業でき―――」


「―――おい」


「「「「「「「「「「っ!?」」」」」」」」」」


男子生徒達の背後から誰かが声を掛けてきた。全員の背筋が寒くなって恐る恐る背後に振り返った。

そこには―――兵藤一誠が立っていた


「・・・・・」


「お、おい・・・・・足の骨が折れているんじゃあ」


「だ、だけど、あいつ・・・・・立っているぜ・・・・・!?」


「なあ?」


「ひいっ!?」


「俺をどうしようが構わないけどよぉ?なに、無関係な女を犯そうとしているんだよ・・・・・」


一誠は1歩


「俺もそろそろ我慢の限界が来ていたかもしれないな」


1歩


「さんざん、殴られて蹴られて挙句の果てには俺の髪を切って手足の骨を折って・・・・・」


1歩


「お前等・・・・・俺に今までしてきた事以上の事をしてやるよ」


男子生徒達に近づいて全身からドス黒いオーラを迸らせ・・・・・


「―――覚悟は良いな?」


―――刹那













「「「「「「「「「「ぎゃあああああああああああああああああああああああっ!!!」」」」」」」」」」



男子生徒達の悲鳴の木霊が川神学園中に広がった



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真剣で私に恋しなさい! Original Sound Track ~真剣演舞~
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