小説『真剣でD×Dに恋しなさい!『完結』』
作者:ダーク・シリウス()

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―――保健室


「・・・・・」


此処は・・・・・保健室か。・・・・・ちっ、久しぶりに暴れたな


「目が覚めたようじゃな」


「・・・・・ああ」


「話は矢場から全て聞いたぞい」


「で」


「うむ?」


「俺は退学か?それなら、気楽になれるけどな」


「ふぉふぉふぉ、退学おろか停学にもならんし、お主はなにも御咎めも無い」


「・・・・・どういうことだよ」


「―――何故、ワシらに暴力を振る舞われている事を知らせなかったのじゃ」


「・・・・・今さらだな。俺がお前等に言ったところで何が変わる?あのまま続けて飽きてリンチしなく

なるのを待っていただけさ」


「その行いで矢場が危険な事に巻き込まれたのじゃが?」


「・・・・・二度と俺に近づくな。巻き込まれても知らないとあいつには一度は忠告した。だから、

あいつが勝手に巻き込まれただけだ」


「自分のせいじゃないと?」


「・・・・・」


川神鉄心にそう言われて一誠は沈黙した。その瞳には悲しみが浮かんでいた


「それにしてもお主の回復力は凄いのぅ。とても手足の骨が折られたとは思えないぞい」


「あいつらはどうなった」


「川神院が引き取っているが全治五ヶ月じゃよ。全く、全身の骨という骨を砕き粉砕しおって」


「殺しても良かったんだ。・・・・・だけど、あいつがいる目の前でそんな事をしたら心に

残ってしまう・・・・・」


「気遣ったのじゃな?」


「・・・・・否定はしない。だが、あいつに深い傷を負わせてしまった・・・・・」


「・・・・・お主、変わったのぅ」


「・・・・・は、何処かだよ?」


「他人を思いやるところじゃよ。クラスではわざわざ自分から孤立するようにして遠ざけて孤独になろうと

したお主が急に他人を思いやっているではないか」


「・・・・・」


「今のお主の心境は解らないが真っ直ぐ自分の道を歩むことじゃよ」


「・・・・・変態ジジイに説教じみた事を言われるとはな」


「誰が変態じゃ!」


「ふん・・・・・」


ベッドから降りて上履きを履き、保健室を出ようと扉に手を掛けた


「もう行くのか?」


「ああ」


「矢場には会いには行かんのか?」


「・・・・・どの面を下げて会いに行けって言うんだよ」


「罪悪感があるのであれば一言だけでも申せばよいじゃろう。―――矢場はお主のクラスにおる」


「・・・・・」


無言のまま一誠は保健室から出て言った



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



2−F


「・・・・・何で俺は此処に来てしまったんだろうな」


帰る準備はできているのにどうして俺は・・・・・


「・・・・・しょうがない。謝罪してさっさと帰ろう」


ガララ・・・・・。


静かに教室に入るとあいつは俺の席に座って顔を突っ伏して寝ていた。アイツに近づき身体を揺らす


「おい、起きろ」


「ん・・・・・」


ゆっくりと目蓋を開きおぼろげな表情を俺に向けた


「起きたか」


「・・・・・あ」


完全に眠りから覚醒したようだ。―――刹那、こいつはいきなり俺に抱きついてきた


「怪我は!大丈夫なの!?」


「・・・・・ごめんな」


「え・・・・・」


「俺のせいでお前はあんな目に遭った」


「・・・・・」


「本当にゴメン。許して欲しいとは言わないし思ってもいない。ただ、謝罪の言葉を言いたかった」


深々と頭を下げる。これは本心だ、許してもらうつもりもない


「・・・・・兵藤君、顔を上げて」


「・・・・・」


「確かに私は酷い目に遭った。だけど人身売買にされそうになった時、男子達にレイプされそうになった時、

私は貴方に助けてくれた。兵藤君は何も悪くないの、寧ろ感謝をしないといけないのは私の方。

―――ありがとう」


「―――だけど!お前はあいつらに身体を触れられたんだぞ!?」


「うん、まあ、確かにそうだけど・・・・・・」


「俺はまた誰かを傷つけてしまった・・・・・!俺の行動でまた・・・・・!また人を・・・・・

傷つけてしまった・・・・・!」


悔やみ、後悔する・・・・・!力がどれだけあっても守りきれない事は解っているつもりなのに・・・・・!


「兵藤君・・・・・そんなに自分を責めないで・・・・・、貴方はちゃんと守っているよ」


「・・・・・!?」


こいつは俺を抱きしめながら「守っている」と言ってきた


「兵藤君・・・・・ありがとうね」


「お前・・・・・」


「矢場弓子」


「・・・・・は?」


「お前じゃなくて私の名前は矢場弓子って言うの。・・・・・そういえば、

お互い自己紹介をしていなかったね」


「・・・・・確かにな」


「うん、じゃあ今更だけど改めて自己紹介をするね?―――私は3−Fの矢場弓子、

部活は弓道部で主将しているの」


「・・・・・2−Fの兵藤一誠、世間から天才少年って言われている。どうでもいいけどな」


「天才少年なんてカッコいいじゃない。ねね、弓って扱える?」


「殆どの武器はマスターしているから弓も扱える」


「本当!?じゃあ、今度の放課後、弓道場に来てくれないかな!兵藤君の射るところを見てみたいの!」


「・・・・・俺が行ってもいいのかよ。俺は嫌われ者だぞ」


「大丈夫!私も一緒についていくし、顧問の先生にも話をつけておくから!」


「先生って誰だ?」


「小島先生だよ?」


「・・・・・」


あの先生かよ・・・・・。まあ、無理だと思うがな


「・・・・・暇つぶしに行ってやる。それでいいだろう?」


「うん、それでいいよ!」


「・・・・・ところで」


「ん?」


「何時まで俺に抱きついているんだ?」


「―――え?・・・・・あっ」


急に赤面してオズオズと俺から離れる。


「ごめんね・・・・・?嫌だったでしょう・・・・・?」


「・・・・・別に、嫌じゃなかったし女に抱きつかれたのは久しぶりだったからな」


「そうだったの?」


「ああ」


「・・・・・兵藤君はどうしてそんな瞳をしているの?」


「・・・・・色々と俺は遭ったんだ」


「ねえ、もし良かったら兵藤君の事を教えてくれないかな?」


「・・・・・俺自身の事を言っても絶対に信じられないぞ」


「私は自分の耳で聞いて目で確認しないと信じないようにしているの」


「・・・・・じゃあ、俺がこんな姿でもか?―――禁手」


一誠の髪が金色の長髪に成り、頭に金色の輪が現れると背に六対十二枚の金色の翼が展開した


「・・・・・え」


「禁手、『聖なる神の守護天使』。今の俺の姿は大天使だ」


「大・・・・・天使・・・・・?」


「・・・・・どうだ?この姿は俺の秘密の一つでもあるんだ」


金色の翼を彼女に近づける。彼女はそっと翼に触れると「温かい・・・・・」と呟いた


「・・・・・あれ?天使って確か・・・・・第二次世界大戦の戦争を突如現れた天使が終戦に導いた

伝説の存在って授業で習ったような・・・・・」


「ああ、その天使って俺の事だ」


「・・・・・ええええええええええええええええええええええええええええ!?」


「本当に、本当にあの時は色々と大変だったよ・・・・・。お互いの国が納得してもらうのに

色々と労力を使った」


俺はあの時の事を脳裏に思い浮かべ苦笑した。大天使化を解いて口を開く


「え、じゃ、じゃあ・・・・・兵藤君の年齢ってかなり歳をとっているの・・・・・?」


「ああ、その通りだな」


「・・・・・全然、そう風に見えない」


「俺はそういう一族に生まれた者だからしょうがない事だ。更にいえば俺の一族は永遠に生きる

命を持っている一族だ」


「嘘・・・・・」


「言っただろう。俺自身の事を話しても絶対に信じないって」


「兵藤君の事は他に誰か知っている人は・・・・・?」


「・・・・・俺と一緒に戦争を止めたアメリカ人達以外にお前が初めてだ」


「そのアメリカ人達の事も知っている。戦争を終わらせる為に奮闘していたと教科書にも載っている」


「ああ・・・・・俺の戦友達でもあり親友達でもあった。数年前に全員死んだんだ。

俺を残してな・・・・・」


「―――っ!?」


「だから俺はもう大切な物を失くす辛さをしたくないから孤独になろうとしていたんだ。まあ、

その辛さから逃げているだけだけどさ」


「だから私にあんな事を・・・・・」


「あれは巻き込まないように為に言ったんだ。―――結局、無意味に終わったけどな」


「・・・・・ごめんなさい」


「もう終わった事だ。・・・・・ほら」


「え?」


「もう外は暗くなっている。女一人で出歩くのは危険だから家まで送る」


「いいの?兵藤君が家に帰るのは遅く成るよ?」


「俺の事はどうでも良いんだよ。俺よりお前が心配だ。またあんな目に遭わせたくないんだ」


「・・・・・うん、ありがとう。それとお前って呼ばないでよ」


「・・・・・あんまり人の名前を呼びたくないんだよ。後々、辛く成るからよ」


「・・・・・ユミ」


「は?」


「今日から私の事をユミって呼ぶ事。代わりに私は兵藤君の事を一誠さんって呼びます。

貴方は私より歳上だし」


「おま―――」


「ユミ!」


「・・・・・」


「・・・・・」


「ユミ・・・・・」


「うん!一誠さん!」


満面の笑みを浮かべるユミ・・・・・。本当に嬉しそうだな・・・・・



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



四月二五日(土)



「んー・・・・・」


『おはよう』


『おはようございます』


『おっはー!』


『良く眠れたようだな』


「・・・・・そうだな。さてと、朝食をするか」


三匹と一人の挨拶を聞きながらベッドから降り、キッチンに向かう。今日は味噌汁と焼き魚とたくあんに

納豆・・・・・あっ、


「納豆が無いや。・・・・・しょうがない、買いに行くとしよう」


『という事は会うのですね?』


「あー、そうなるな。まあ、気にしないけど」


仕方ない、納豆の代わりにフリカケでも掛けて食べるか


「・・・・・いただきます」


広い部屋で一人だけで食べる。・・・・・慣れたけどやっぱり・・・・・寂しいな。良く噛んで味噌汁を飲み

朝食を食べ終えて一拍して


「・・・・・ごちそうさま」


素早く食器を洗い、顔と歯を洗って(昨日の夜の内に戻し)目を覆う前髪と腰まで伸びた髪を整える


「・・・・・行ってきます」


誰も返事が無い。―――何時もの事だ。もう、こんなやりとりは・・・・・



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



―――京都某所


「相変わらず此処は観客でごった返しているな」


『違う世界でも京都は有名だな』


『イッセー、八つ橋を買ってー!あれ、食べたいよー!』


「はいはい、分かっているよ。・・・・・さーて、どうしているかな?」


京都で有名なとある名所に赴く。そこは既に人で溢れていた。人と人の間をスルスルと前に進みながら

入りこむと最前列に出た。俺の視界に一人の女子高生と大柄の男と戦っていた。―――まあ、直ぐに


「ほいっ!」


「ぐふっ!」


ドサッ・・・・・


終ったけどな。


「よっ!流石はサムライガール!お見事!」


「どもども!」


「ええもんみたぜ!楽しかったぞ!」


「ありがとうございまーす!それでは、次に私と戦いたい人は前に出てきてくださーい!」


女子高生の言葉に俺は彼女の前に立つ。


「今度は俺としてもらってもいいか?」


「―――っ!?」


彼女は驚愕の表情を浮かべた。が、それは一瞬のことで直ぐに嬉々として頷いた


「はい!よろしくお願いします!」


「お、おい、あの男・・・・・まさか、天才少年の兵藤一誠じゃないか・・・・・!?」


「あ!本当だ!?すげえ!モノホンじゃん!だけど、戦えるのかな・・・・・?」


「さあな。でも、これは見逃せない決闘なのは間違いない!」


「―――行きますよ!」


女子高生がもの凄い速さでこっちに向かってきた。一誠も同じ様に彼女に向かって跳び込んで拳を突き出した


ドガッ!ガガガッ!ドンッ!ドガッ!ガッ!


激しい拳と拳の攻防。二人の戦いを見守っている観客達はその戦いに魅入ってしまっていた


「はぁああっ!」


彼女が一瞬の隙を突いて右拳を腹部に直撃した。―――だが、腹部には当たらずに手のひらが彼女の

拳を掴んでいた


「はっ!」


一誠は掴んだ拳を押さえて彼女の腕を掴むと背負い投げのように彼女の体を持ち上げて背中から地面に

叩きつけた


「うぐっ!」


一誠の拳が女子高生の顔面を襲うが首を横にして拳を交わした。―――刹那


ドゴンッ!


地面に罅が割れるどころか小規模なクレーターが生じた。観客達はその光景を見て冷汗を流し唾を飲んだ。

女子高生は直ぐさま一誠から離れた間合いを取った


「うわっ、クレーターを作るなんて・・・・・」


「・・・・・これでも手加減しているんだぞ」


「は、ははは・・・・・」


「・・・・・さて、今日はこの辺にしようか」


「はい!ありがとうございました!」


深々と俺にお辞儀をしてくる女子高生。周りの観客達はポカーンと唖然とした表情を浮かべた。

まるで師と弟子の光景だからだ


「今日はどうしたんですか?」


「・・・・・納豆を買いに来たんだ。前に買った納豆がもう無くなっていたから」


「そうですか。それじゃあ、私の家に来てください!直ぐに用意をしますので!」


「・・・・・ああ、分かった」


女子高生と一緒に歩を進める。数分後、彼女の家に辿り着いた


「ただいまー!おとーん!納豆を買いに来た人がいるから直ぐに用意してー!」


「あいよー!」


「どうぞ、上がってください。客間に案内しますので」


「・・・・・お邪魔します」


靴を脱いで家の中に入る。畳の部屋に案内されて俺は座りしばらく待った。すると、扉が横にスライドして

開いたと思えば段ボールを抱えた男性が現れた。


「お待たせしました!・・・・・って、一誠さんじゃないですか!いやー、お久しぶりです!」


「・・・・・久しぶりだな。納豆の売れ行きはどうだ?」


「はい!そりゃあもう順調ですよ!というか、一誠さんのお陰です!」


「・・・・・分かった、分かった。だから俺の手を掴んで激しく上下を振らないでくれ・・・・・」


「おっと、すいませんでした。いやでも、一誠さんが借金を全額返してもらってその上、僕の最高―――」


「―――久信さん、それはまた今度にしよう。楽しみはあとに取っておくものだぞ」


「それもそうですね。それじゃあこちらが『松永納豆』です!金額は何時も通りでよろしくお願いします!」


「・・・・・ん」


「はい、毎度ありがとうございます!」


「・・・・・この納豆はどの納豆より美味しいからな。毎日食べても飽きやしない」


「そう言ってくれると嬉しいよ。副業でやったら当ったから僕もまだツキが残っている!」


「・・・・・株に手を出さなければ良かったものの。そしたら久信さんの奥さんが別居なんてしなくて

済んだのにさ・・・・・」


「い、痛いところを突くね」


「そうよん、一誠さんの言う通りだよ?」


「・・・・・改めて久しぶりだな・・・・・燕」


「はい!お久しぶりです!相変わらず若いままですね?」


「・・・・・まあな」


「というか、一誠さん。まだ目を髪で隠しているんですか?」


「・・・・・そうしないと周りが怖がるからな・・・・・」


「私は気にしませんよ。だからこうしちゃいますよん♪」


女子高生―――松永久信の一人娘の松永燕が楽しそうに何処からか出したワックスを取り出し手に付けると

俺の前髪を後ろに掻き上げ始めた


「はい、出来上がり!」


「一誠さん、男前に成ったねぇー」


「うんうん、それにおとんよりカッコいいしね!」


「つ、燕ちゃーん・・・・・」


「・・・・・どんまいだ」


ポンポンと久信さんの肩を叩く


「それで一誠さん、学校の方はどうですか?」


「・・・・・退屈でつまらないさ」


「そうなんですか・・・・・、あと、友達とか作れましたか・・・・・?」


「・・・・・勝手に友達と名乗ってくる三人組がいるぐらいだな」


「ははは・・・・・、でも、満更じゃないですよね?」


「・・・・・ノーコメントだ」


「あー、そう言う事を言うんですかぁ?」


「・・・・・逆に聞こうか。燕、彼氏とかできたか?」


「えっ?えっ、えっと〜・・・・・」


「あはは、燕ちゃんに彼氏はいないですよ」


「・・・・・なんだ、そうなのか?」


「は、はい・・・・・これといっていないんですよね。たまに告白されたり、ラブレターをもらいますけど

全部断わっています」


「・・・・・そんな彼女だけど久信さんは父親としてどうだ」


「是非、一誠さんに燕ちゃんをもらって欲しい!」


「お、おとん!?」


「・・・・・何で俺なんだよ」


「うーん、一誠さんみたいな天才で強い男は他にもいなさそうだし、何より僕が認めている

男でもあるからね。あと、納豆も他の納豆じゃなくて僕達の納豆を何時も買ってくれるから」


「・・・・・久信さんにそう言われるのは悪くはない。だけど、燕が誰と付き合うかは燕

自身が決める事だろう」


「うん、それは勿論だよ。でも、僕としては一誠さんと結婚して欲しいかな?一誠さん、

燕ちゃんは可愛いいと思うでしょう?」


「・・・・・可愛いと可愛くないと言われたら可愛いに決まっているだろう。将来は更に綺麗になると

思うほどだ」


「か、可愛い・・・・・綺麗・・・・・」


「良かったね、燕ちゃん!一誠さんは可愛いって言っているよ!もっと積極的に行動すれば一誠さんは

燕ちゃんのことを―――」


「お、おとん!恥ずかしいから止めて!」


「どわああああああああああああああ!?」


燕に吹っ飛ばされてしまった久信さん。あーあー、物が壊れているぞ


「・・・・・一誠さん」


「ん?」


「・・・・・一誠さんは好きな人が・・・・・いますか?」


「答えにくいな・・・・・。強いて言えばまだ『この世界』にはいないかな」


「・・・・・この世界?」


「・・・・・まあ、俺自身の事は何時か教えるさ」


「・・・・・そうですか。絶対に教えてくださいね?」


「・・・・・ああ、その時が来れば必ずな。―――それじゃあ、帰るとしようかな」


「もう帰っちゃうんですか?」


「・・・・・もっと居て欲しいのか?」


「えっ?あっ、・・・・・用事が無ければその・・・・・」


「・・・・・そうだな。明日も休みだし今日は此処に泊まるとしようかな。二人が良ければだけど」


「―――っ!はい!私は良いですよん!おとんも良いでしょう!?」


「うん、僕も賛成だよ。一誠さんと久しぶりに酒を飲めるから嬉しくてしょうがない!」


「・・・・・今夜は俺が料理を作ってやるぞ。リクエストがあれば作ってやる」


「本当ですか!?一誠さんの手作り料理は美味しいですから楽しみです!何にしようかなぁー・・・・・」


「あはは、燕ちゃんは一誠さんの料理に目が無いからねぇー」


「・・・・・大体は松永納豆を使った料理だけどな。まあ、俺も納豆を使った料理が増えるから

こっちも良い経験だ」


薄く微笑む。そして、燕のリクエストに燕と一緒に買い物に行ったり料理を作ったりして、松永家と夕食を

食べて俺は松永家で一泊二日して泊まった。余談だが・・・・・何故か起きる時は燕が何時の間にか俺の横に

寝ているのがもう慣れた事だ

-5-
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