小説『真剣でD×Dに恋しなさい!『完結』』
作者:ダーク・シリウス()

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九月一日(火)


今日から新学期が始まった。だが、川神大戦の余波で皆、割とボロボロだった。病院通いが多過ぎる


2−S


「おかげで葵紋病院は繁盛していますが・・・・・喜べませんね」


「皆、やわいねー」


「そうだなー」


「お前達三人はピンッピンしてるね〜」


「ましゅまろを食べて、カルシウム作ってるー」


「俺の知ってるましゅまろにそんな成分ねーなー、・・・・・にしてもこの生徒の少なさ・・・・・はぁ、

激戦を物語ってるなぁ」


2−F


「人が少ないなぁ・・・・・」


「そうだねぇー」


「兵藤、松永、HR中に私語をするな!」


「そうは言っても、授業にならないだろう」


「・・・・・確かにな」


「そう言う訳でサボらせてもらう」


そう言ったと同時に一誠の姿が教室から消えた


「はぁ、あいつを捕らえる事など私には不可能だな」


「あはは・・・・・、でも、何時ものように屋上で寝ていると思いますよ?」


「居場所が解るだけでもあいつを捕まえるのは不可能だ」


「ですよねー」


―――屋上


「イッセー♪」


「ん?」


「弁当を作ってきたんだ、食べてくれ!」


「「「「「・・・・・」」」」」


「何で皆は信じられないものを見る目で私を見るんだ?」


「胸に手を当てて聞いてみたらどうだ?」


「・・・・・分からん」


「武神、戦闘狂だから弁等が作れるとは思わなかったんだろう」


「・・・・・もの凄く失礼な奴らだな、私だってできるんだぞ!」


「じゃあ、百代ちゃんが作った弁当を食べてみよっと」


「ダメだ!これは一誠の為に作った弁当なんだ!食べさせない!」


「むー、興味があったのになぁ」


「因みにどうやって作りましたか?」


「修行僧達にやり方を聞いてサッとな、面倒くさいからやらなかっただけで本気を出せばこんなものだ!」


「・・・・・ん、普通に美味しいな」


「だろう!勉強以外は任せておけ!」


嬉しそうに笑う百代


「勉強もしっかりしような?」


「うー、一誠の意地悪!」


「何処が意地悪なんだよ・・・・・」


嘆息しながらもパクパクと百代が作った弁当を食べるとユミが作ってきた弁当も食べ始める


「ねぇねぇ、一誠さん」


「ん?」


「辰ちゃんが禁手に至って鎧姿になったて言ったでしょう?だけど、禁手って何?私達も禁手になって

鎧を着る事ができるの?」


「・・・・・本当は有り得ないんだ。この世界に『聖書の神』が作ったシステムがある筈が無いんだ。

だが、現実じゃあ辰が禁手になった」


「なにやら深そうな話ですね、良かったら詳しく話してはくれませんか?」


「・・・・・そうだな、きっとお前達も禁手に至るだろうから色々と話すとしよう。

―――俺が前にいた世界と一緒に・・・・・」


一誠は自分がいた世界と禁手の事を詳しく冬馬達に説明した


「一言で言うとファンタジーだな、一誠さんの世界って」


「空想の生物達が存在して神、悪魔、堕天使、英雄やその魂を受け継いだ者、または末裔と

子孫がいるとは・・・・・」


「凄いね、一誠さんがいた世界って・・・・・」


「まあ、俺も有り得ない一族に生まれた長男だけどな」


「どういう事ー?」


「人類の頂点に立ってかなり長生きする一族なんだ。俺はそこの次期当主でもある」


「げっ、本当に凄いところに生まれたんだな、一誠さんは・・・・・」


「でも、一族以外の者には『人外』って悪く言う癖があるんだよ・・・・・。一族以外の存在を認めず、

自分達が人類の中で一番強いんだって。でも、本当に強いから達が悪い」


「一誠の一族か・・・・・、会って戦ってみたい!」


「―――会えないけどな」


「・・・・・ごめん」


「気にするな。で、話を戻すけど辰が禁手に至ったわけだからお前達もその可能性が出てきた。

持っているかどうかは俺も分からないけどな」


「ワクワクしますね。未知なる力が持っているなんて」


「うんうん!」


「モモ先輩の場合は武神の名に恥じない力だろうな」


「当然だろう?きっと強く凄い鎧を着るんだろうなぁ・・・・・」


「まっ、直ぐに禁手には至れないだろう。ある領域に至らないといけない限りな」


「どんな領域ですか?」


「人それぞれさ、土壇場に至る奴もいれば長い時間を掛けてやっと至る奴もいる。辰の場合は怒りで

覚醒して禁手になったんだろう」


「怒り・・・・・感情・・・・・」


「ああ、強い感情だろうし、心から何かを願った時に至る可能性もある」


「心・・・・・」


「心ー?」


「不死川じゃないからな?」


「うん、解っているよー」


「・・・・・」


「もっと〜♪」


ユキの頭を優しく撫でる。二学期が始まっても一誠達は何時も通りの日常を送る一誠達


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