小説『真剣でD×Dに恋しなさい!『完結』』
作者:ダーク・シリウス()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>




十二月二十三日(水)



―――川神学園 屋上



「ふぅー、終業式も終って明日はいよいよ冬休みだな」


「月日が経つのは早いですね」


「そうだね、それに季節はもう冬だよ」


「寒くなってきたで候」


「もうあっという間に一ヶ月が経ちましたね」


「ウェーイ、そうだねー」


「先輩達と一緒にいる事が当たり前になりましたし」


「ああ、何だかんだ私達はずっと一緒にいるな」


「―――しかし、一人だけ足りませんが」


「「「「「「「「・・・・・」」」」」」」」


「ですが、それは今日までです。明日は―――レーティングゲームの予選が始まる。

予選に勝ち残って次の日、私達は本選で優勝すれば一誠さんを迎える事ができます」


「はい!その日の為に私達は頑張って強く成りました!」


「アザゼルって堕天使の適格なアドバイスもしてもらいながらな」


「辰さんの神器もパワーアップしたもんね!」


「私達と共に戦うこいつらの力も慣れてきた」


「私達の戦いは明日で候」


「イッセーに会いに行くんだ!」


「私達の力をイッセー先輩の家族に見せつけましょう!」


「私も足手纏いにならないぐらい強く成れました!」


「―――私達は一誠さんの為に強く成ったにすぎません」


「ああ、確かにそうだな」


準が拳を突き出した。その行動に冬馬達は気付く


「さあて、一誠を驚かそうじゃないか」


百代が拳を突き出す


「ふふ、勿論だけど一誠さんの家族もびっくりさせちゃうよん!」


燕が拳を突き出す


「そして、あの人達に勝つで候。例えそれが困難であろうとも」


ユミが拳を突き出す


「よぉーし!僕も頑張るぞー!」


ユキが拳を突き出す


「一人の剣士として、皆さんのお役に立つように全力で戦います!」


由紀江が拳を突き出す


「私も!皆さんと一生懸命頑張って戦う!」


伊予が拳を突き出す


「私も全力で戦いましょう」


冬馬が拳を突き出した。


スッ・・・・・


「生徒に遅れを取るようじゃ私は教師失格ではないか」


屋上にいなかった梅子が現れて準達と同じように拳を突き出した


「伊予さん、最後の掛け声をお願いします」


「わ、私がですか!?」


「ええ、お願いします」


「・・・・・わ、分かりました。―――『幽幻龍騎士団』に勝つぞぉ!『川神・F・ドラゴンズ』!」


「「「「「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」」」」」」」」」


気合は十分。後は己の力をすべて出し切り優勝に進む。全ては兵藤一誠という一人の男の為に・・・・・。

-69-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える