小説『真剣でD×Dに恋しなさい!『完結』』
作者:ダーク・シリウス()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>






「一誠、俺は先人のようには成らないさ。―――ヘラクレス、禁手化に成って敵の船に攻撃だ。レオナルド、

キミはエンペラーズに合ったレベルの魔獣を数万ぐらい生みだして他の船と船の上空に配置するんだ」


「おうよ!いっくぜぇ!禁手化ッ!」


「・・・・・解った」


「それで、俺達はどうするんだ?」


「一先ずは待機だ。相手の出方を見よう」


曹操達がいる船の向こうに遠くで密集している何十万の大小の船が海に浮かんでいて曹操の指示に

ヘラクレスとレオナルドは動き出す


「そおら!行って来いやぁあああああああああああああああああっ!」


身体中にミサイルのような突起物を生やしたヘラクレスはエンペラーズが乗っている何十万の大小の船の

上空に向けて撃ち出し始めた


「はっはー!ただのミサイル攻撃だと思っていたら死ぬぜ?エンペラーズさんよ!」


何十、何百、何千とミサイルの数が次々と撃ち出されて上空から敵船に着弾すると瞬く間に炎上する。


「・・・・・この光景を俺の先祖は見てどう思っていたんだろうな」


「子孫として気になるのかい?」


「一応な」


「この一戦であの世にいるのであろう曹操に手向けとして勝利すれば良いだろう。まあ、喜ぶかは別だ」


「ふっ、『あの程度で喜ぶと思ったか!?』と怒られそうだ。天下統一を目指していた男だからな」


「はっ、違いねぇ!」


英雄派に笑いが包まれた。―――そんな英雄派に近づく数十の大小の船が近づいてきたのをレオナルドが

生じた魔物が知らせてくるまでは


「突貫か?まあ、移動手段は船で行くしかないから当然だろう」


「全部吹っ飛ばしてやる!レオナルド、アンチモンスターであっちの船を壊せよ!」


意気揚々とヘラクレスは近づいてくる数十の大小の船に攻撃をし始める。レオナルドは別の魔物を生みだして

ヘラクレスと一緒に船を壊すように指示を出す。すると、一部の船に向かっていた魔物は発砲音がしたと

同時に上空で屠られた


「おっ、あそこか!」


ニヤリと口の端を吊り上げて魔物が屠られた船に攻撃対象に含めミサイルを放った


ドオオオオオオオオオオオオオオンッ!


船は木端微塵と成り海の藻屑と化となった


『―――エンペラーズの「兵士」3名、リタイアです』


「なんだよ、『兵士』の上に3人かよ?本命は何処だ、本命は?」


「定番だと、未だに無傷の巨大な船に乗っているものだ。『王』は大きさと豪華と自分を大きくする事が

好きだからな」


「ははっ!それを聞いて俺達の『王』とは真逆だな?」


ミサイルを次々と無傷の巨大船と他の船に放ちながらそう言うヘラクレスにジャンヌが微笑んだ


「本当ね?大きいのは家ぐらいだわ。まあ、あの家も大人数で暮らす為に作られている物だけど

イッセーくんは『王』というより父親って感じが強いわ」


「恋、ご主人様が大好き」


「欲も無く、腐るほどある金は救済を求めている人間に提供するだけで、女は・・・・・」


「英雄色を好むって良く言うよね」


ジークの一言に全員が一斉に頷いた。不意に苛立って怒りが籠もった声音がヘラクレスから聞こえた


「ちっ!残りはあの船だけだっていうのに攻撃が当らねぇ!迎撃していやがる!」


「あの船にいる事は間違いないようだね」


ゆっくりと曹操達がいる船に近づいてくる巨大な船。不意に船の先端に金色の衣服を着込んだ男が出てきた


「フハハハハ!」


「あ?」


「我、降臨である!」


「誰だよ、あいつは?」


「我は九鬼英雄!『王』の中の『王』!」


「フハハハ!」


「今度は誰だよ?」


「この世界はフハハって笑うのが流行なのかしら?」


「我、顕現である!我の名は、九鬼紋白!イッセーの家族達よ!九鬼家に働いては見ないか?

九鬼家はお前達を歓迎するぞ!」


「―――と、言っているが?」


「・・・・・勧誘の仕方が生ぬるいな」


「答えは?」


「ヘラクレス」


「おう!」


ドオオオオオオオオオオオオオオンッ!


「答えはNOに決まっている」


ヘラクレスを紋白に攻撃の指示を出した。ミサイルは紋白に直撃した。


「―――赤子が」


濛々と爆炎が立ち昇る中、声が聞こえた。金髪の老執事がヘラクレスの攻撃を防せいで紋白を守った


「・・・・・あいつ、強い」


「恋がそういうのならそうなんでしょうね。警戒して戦わないと」


「ゲオルク、海を凍らせ」


「いいのか?足場ができるぞ」


「どちらにしろ、戦うんだ。場所が氷の大地に成ったに過ぎない」


「了解」


魔法使いのようなローブを着込むゲオルクが魔方陣を展開すると海が氷に覆われていきエンペラーズが乗る

船は海が凍った事で動きが止まった。その光景を見て数万の魔物と英雄派が氷の大地に降り立った


「―――さて、あちらは戦う気は満々のようだ」


「曹操、キミも戦うのかい?」


「この聖槍を持つ者として負けはしないさ」


「ほう、その槍がなんだと言うんだ?」


同じく氷の大地に降り立ったエンペラーズの金髪の老執事が問い掛けた


「―――『黄昏の聖槍』、最強の『神滅具』とこの槍は俺達の世界ではそう呼ばれているんだ。加えて俺は

英雄の子孫、負ける訳にはいかないだろう?」


「ふっ、例え最強の武器だろうが英雄の子孫だろうが俺からして見れば、お前達は赤子も当然だ」


「随分と上から目線な言い方をする執事だ。俺達を甘く見てもらっては困るな」


「数万の魔物がいるから強気でいられるか、英雄の子孫だから優しくしてもらえると思っているのか?」


「ヒューム、お話はそこまでにしましょう」


「うむ!この者達を倒して我等は優勝をするのだ!」


「紋様と英雄様は船の中でお待ちになって下さい。直ぐに終わらせますので」


「直ぐに終わらせるか・・・・・無理な話だ」


「なに?」


「―――あいつからは全力か本気を出しても戦っても良いと言われているからな。

その通りにさせてもらおう」


「「「「「「「「「禁手化ッ!」」」」」」」」」


カッ!


英雄派が光に包まれた。ヒューム達は警戒して後方に下がり様子を見る。―――光が止む頃には


「まあ、本気で戦うとして、この試合を直ぐに終わらせよう」


神々しく輝く輪後光が曹操の背後に現れ、曹操を囲む様にボウリングの球体ほどの大きさの

七つの球体が宙に浮かんで出現していた。


「・・・・・倒す」


両側に取りつけられている三日月状の横刃の戟を手に持ち、真紅の鎧を纏った恋が漏らす。


「俺の神器の力で闇に案内しようか」


「こんな弱そうな相手がいるチームに力を見せるのはどうかと思うわよ」


戦国時代の甲冑を着込んで刀を手に持っている織田信長と信奈。


「私達を明らかに見下しているお爺さんにはいいじゃない?」


銀の鎧を着込み、龍を模した甲冑の軍団と馬に乗っているジャンヌ。


「さてと、僕は刀を持っている者と戦おうかな?」


背中に銀色の龍の腕を六本も生やし、腰に帯剣していた六本の剣を抜き放ったジークフリート


「霧で強制退場させてもいいだろう」


霧の中で装置を作り出しているゲオルク


「今度は巨大な魔物で戦わせる」


そう言いながら影からゆっくりと巨大な魔物を出すレオナルド


「さーて、今度こそ『王』ごと、船を壊すか!」


全身にミサイルのような突起物を生やすヘラクレス。


「貂蝉、卑弥呼。曹操達のサポートをしてやってくれ。俺は後方から治療する!」


「うっふ〜ん!了解よん!」


「ダーリンのお願いならば喜んで受け入れよう!」


何も変わっていない華佗、貂蝉、卑弥呼がいた。その光景にヒューム達は怪訝な表情を浮かべた


「・・・・・なんだ、その姿は」


「俺達の力だと言っておこう。俺達の他にもこういった力を持っている奴等がいる」


槍の柄をトントンと肩に叩きながら語る


「それでは、始めようか?」



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



―――川神・F・ドラゴンズ


『勝者、英雄派です』


「あれが禁手化・・・・・」


「英雄派の人達の殆どが神器と神滅具の所持者だったなんて・・・・・」


「圧倒的な強さで我の師匠であるヒュームを打ち勝ったか・・・・・」


「しかも、他にもいると言っていました。もしかしたら私達と戦うデビルチームにもいるかもしれません」


「用心して戦わないといけませんね」


「まゆまゆの言う通りだな」


『1回戦、第5試合に参りましょう!』


実況者の田尻はそう言う。入口からは天神軍が現れた。―――が、


『むっ、ダークネスが出てきませんな?』


『また棄権か?スタッフ、様子を見に行ってくれ』


一誠に頼まれたスタッフはダークネスのメンバーがいる控室に向かって行った。そして数分後に成ると

田尻が耳元を押さえた。


『・・・・・えー、ダークネスの様子を見に行ったスタッフの話によると、全員が突然の腹痛に耐え切れず

トイレに籠もっているそうです。とても試合に出られる状態ではないので天神軍の不戦勝となります』


「絶対に何かやったな」


「うむ、やったであろう」


「向こうには忍者っぽい人がいるもんね」


「えっと、待機している間は何もしてはいけないとルールはございませんので・・・・・」


「ねー、僕達が勝ったら天神軍と戦うんだよねー?」


「ええ、そうですね」


「となると、俺達にも何か仕掛けてくるとか?」


「有り得るな。この部屋に誰にも入れさせないようにしよう。勿論、飲食を出されても飲んではいけないぞ」


「ぐぅ・・・・・ぐぅ・・・・・」


『続きましては1回戦、第6試合キングマッスルパワーと九尾チームの試合です』


『イッセー!』


『おっと、どうした?』


『母上と一緒に頑張るぞ!』


『そうか、怪我をしないようにな』


『うむ!』


「なんか、親子のようで微笑ましい光景です」


「うー、僕もイッセーに頭を撫でてもらいたーい」


「私達の番に成ったらそうすればいいですよ」


「うん!そうする!」


控室に設置されているテレビを見るとバトルフィールドは京都の町並みだった。


「あっ、京都だ」


「京都の町までもフィールドにできるとは・・・・・」


『ルールは30分の短期戦です。30分以内に「王」をチェックメイトしなければ両チームは敗北と

成ります』


『それでは、試合開始!』


『30分も掛からないぜ!』


『5分で片づけてやる!』


猛進と2人しかいない九尾チームに向かって行くキングマッスルパワー。


『母上は私が守る!』


巫女服を来た金髪の少女が一緒にいる女性の前に移動して周囲に火の塊を展開して撃ち出した


『うおっ!?危ねぇー!』


『あちぃ!』


『この!』


キングマッスルパワーの「僧侶」が手から水を出して火を消火した


『火なら水だな!』


『もう一度じゃ!』


『効かねぇよ!』


『まだまだじゃ!』


一生懸命に火の塊を放つが「僧侶」の二人に水で消されてしまう


『お嬢ちゃん、諦めな?』


『それにたった二人で何ができるっていうんだ?』


『へへ!悪い子供にはお仕置きをしないとな!』


と、そんな発言をしたキングマッスルパワーに反応したのがロリを愛する男、井上準だった。


「なにっ!?あいつら、あの子に酷い事をしようとしているな!」


「井上君!落ち着いて!」


「ハゲー、いま行ったらダメだよー?」


「それでも俺は助けに行くんだぁぁあああああああああっ!」


と、騒いでいると―――


『・・・・・妾の娘に何をしようというのか』


『へっ?』


『―――妾の娘の身体に傷を付けようとするのであれば容赦はせん!』


ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!


巫女服を着た少女と同じ巫女服を着た女性が天に昇りながら渦巻く膨大な質量の炎に包まれた。すると、

炎が消えたと思えば―――九本の尾を持った巨大な狐がいた。


「・・・・・本当に九尾だったんだ」


『燃え散るがいい!』


愛する娘の危機に母親は真の姿に成り、敵を灼熱の炎を吐いて迎撃する。


『ぎゃああああああああああああああっ!?』


『ギ、ギブアップ!ギブアップだぁああああああああああああっ!』


『あんな大きい相手にどう戦えというんだよおおおおおおおおおおおっ!?』


『た、助けてぇぇぇええええええええええええ!』


阿鼻叫喚となっているキングマッスルパワー。


『キングマッスルパワーがギブアップ宣言を申し上げたので試合終了。勝者、九尾チーム』


「あっという間に終わったねー」


「親を怒らせたらいけないのは一緒という訳と解っただけでも得に成りました」


『娘の為に戦う母親はやはり強かった!次は1回戦第7試合!二次元チームとウィザードの戦いだ!』


「揚羽さんと辰さんが戦った人がいるね」


「魔法使いだったとはな」


『二次元チームはどんな戦いをするのか興味深いですな』


『「僧侶」が想像・・・・・悪く言えば妄想して魔法を上手に攻撃したら良い戦いに成るかな?「戦車」も

体型が大きい人間にしているようだから意外と・・・・・』


『それでは参りましょう!バトルフィールドは空中に浮かぶステージ!』


『ルールはリング外に落ちたら失格です。また、「王」をチェックメイトすれば勝利でございます』


『試合―――開始です!』


ドオオオオオオオオオオオオオンッ!


『・・・・・二次元チーム。全員リング外に落ちたので勝者はウィザードです』


『秒殺!瞬殺!一瞬で二次元チームを倒したウィザード!』


『だって、気持ち悪かったもん!』


『私達を見る視線が明らかに不快感を与えるものだったからな』


『はい、気味が悪かったです』


「全然、攻撃した瞬間が見えなかったケド」


「一瞬でした・・・・・」


「試合に成らないだろう、あんな攻撃をされたら」


『続きましては一回戦第8試合、日の丸チームとヴァーリチームの試合だ!』


『既に知っているだろうがヴァーリチームにいるヴァーリはドラゴンになれる男だ。そんな男にどう戦って

行くのか日の丸を背負う男達が楽しみだ』


『両チームのバトルフィールドは・・・・・海に囲まれた陸でございます!』


『ルールは制限時間30分の短期戦でございます。制限時間以内に相手の「王」を

チェックメイトしてください』


『1回戦第8試合、試合開始でございます!』


『美猴』


『おう!』


「む、猿の妖怪が前に出たか」


『伸びろ、如意棒!』


美猴と呼ばれた猿の妖怪が持っていた棒を横薙ぎに振るうとグングン伸びて日の丸チームの数名を海に

吹っ飛ばした


『日の丸チーム、「兵士」4名リタイアです』


『この速度の斬撃を見れるか!?』


『はい、見れますよ』


ガキィィィィィィンッ!


『なっ!?』


『良い太刀筋ですが迷いを見せた瞬間は敗北ですよ?』


眼鏡をかけた男がそう言って日の丸チームの「騎士」が持っていた刀を真っ二つにして峰で気絶させた。

そのままもう一人の「騎士」の剣士の背後に一瞬で回り込み気絶させた


『日の丸チームの「騎士」2名、リタイアです』


「速い・・・・・っ!」


「ベルゼブブさんとシグナムさん、ジークさんに織田信長さんと信奈さん以外にも剣士がいるんですね」


「しかも、本気すら出していないな」


「ああ、間違いなくな」


『―――我、目覚めるは』


『さあ、行こう!』 『行くぞ!』


『神に認められし二天龍なり』


『我等は、神に認められし天龍!』 『そして、白龍皇なり!』


『無限と共に生き夢幻と共に歩み』


『友と共に歩み!』 『友の敵を屠る為に!』


『我、無垢なる真なる白龍神皇と成りて』


『我等は、真なる力を持って!』


『『『『『『『『『『汝を白銀の光輝で鎮めよう』』』』』』』』』』


『白銀の極光龍変化!!!!!』


カッ!


「あれは・・・・・!」


『おっとぉ!ヴァーリ選手が呪文を言ったと思えば一瞬の閃光と共に白いドラゴンに変化したぞ!?』


『そんな事をしなくても直ぐに終わらせる事ができるのに・・・・・サービスか?』


『無力』


白いドラゴン、ヴァーリが漏らすと日の丸チームがいきなり地面に倒れた。―――そして


『シャイニング・バースト!』


白銀の光が倒れる日の丸チームに直撃した


『試合終了、勝者はヴァーリチーム』


『これは凄い!ドラゴンの力を見せつけて勝利したヴァーリチーム!

ドラゴンを倒せる者はいるのかぁー!?』


『俺の家族以外はいなさそうな気がするが、俺が注目しているチームなら倒せそうだろうな』


「私達の事ですね」


「サマエル、力を貸してくれ」


『うん!勿論だよ!』


『さあ、続いて参りましょう。1回戦第9試合はガンマンスターとナンバーズの試合です!』


『これは銃撃戦となるな』


『ほう、ナンバーズも重火器を使うのですか?』


『どんな武器を使うかは試合を始まるまでのお楽しみだ』


『それは楽しみです!』


ガンマンスターとナンバーズがステージに現れた。魔方陣の上に入りバトルフィールドに移動すると戦場は

多くの高層ビルが立ち並ぶ都市だった


『バトルフィールドは大規模の都市だ!これは凄い!』


『建物の中に隠れる事も出来るから探すのは苦労するぞ。後ろから狙い撃ちされる可能性もある』


『この戦場にある建物は破壊できるのでしょうか?』


『解説のアザゼル、どうなんだ?』


『勿論できるが建物の瓦礫にぶつかないように気を付けた方がいいぞ。ゲームでもリアルに再現されているんだ。建造物に強く頭がぶつかれば死ぬ可能性もあるんだからな』


『だ、そうだ』


『ゲームだからと言っても安心ではないという事ですね。既にバトルフィールドにいる両チームは

準備万端ですので試合を始めましょう!―――ファイッ!』


田尻の試合開始が告げられて7試合目の試合が始まった。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



―――ナンバーズ



「さーてと、相手は何処にいるっスかね?」


「はいはい、ちょっと待っていてね〜」


「市街戦なんて面倒だね。こうも隠れる場所が多いと探すのが面倒」


「それは相手も同じ条件です。向こうも私達の事を探しているでしょう」


「相手どんな武器を持っていようが私達には勝てない」


「ふふ、そうね」


「ウーノお姉様、ドゥーエお姉様。敵を見つけました。此処にいますわよ」


「そう遠くにはいないわね」


「さっさと片付けましょう。弱い相手と戦う趣味じゃないわ」


「手応えが無い奴は直ぐに片付けるべきだ」


「そうね、それじゃあ上空から奇襲をして一網打尽にしましょう。ついでに逃げ場を壊してね」


「うふふふ、ウーノお姉様ったら逃げ場ぐらい残してあげればいいのに、ジワジワと追い詰めて絶望と

恐怖感を覚えさせたほうが面白いですわよ?」


「お前のくだらない趣味に私達まで付き合わすな」


「トーレ姉様ったら、ヒドイですわ!くだらないなんて!」


「ほら、いまは試合の最中よ。ここで負けでもしたらお父様とイッセーに顔合わすことができなくなるわ」


「それだけは嫌だね」


「そうっス!さっさと倒しに行こうっス!」


「―――それじゃあ、装着しましょう」


ウーノがそう言うと瞬時で一誠のIS「カオス・ダークネース・ドラゴン」のようなISをナンバーズ全員が

装着し空へ飛びだした。そして、もの凄い速度でガンマンスターが潜伏している場所へ辿りつく


「クワットロ、この辺りかしら?」


「ええ、そうですわ〜」


「隠れているのかな?建物が多い場所だし」


「きっとそうですね・・・・・破壊しますか?」


「魔力を探知すれば済む事よ?特に「僧侶」の駒には魔法が使えるから―――」


ドンッ!ドンッ!


ウーノが保存した武器を呼びだしてとある建物に向けて発砲した


『ガンマンスターの「僧侶」、2名が戦闘不能によりリタイアです』


「直ぐに見つけ出すことができる」


「ウーノお姉様、痺れます〜!」


「まあ、探し出すよりあぶり出した方が早いわね」


「では?」


「フォーメンションOに移りましょう」


ウーノの言葉にナンバーズは両手と両肩、背中に武器を呼びだして装着したと思えばお互い背後を向けて

円陣を組んだ。


「ファイアー!」


円陣を組んだまま駒のように回転をしながら銃を乱射し始めた。中にはグレネード、ロケットランチャー、

ビーム、レーザーといった武器も有りナンバーズの周囲にある建物が次々と貫き破壊していく

ナンバーズの攻撃は巨大な嵐を思わせるほどの猛攻だった。


「ぐあっ!」


「ぎゃっ!?」


―――刹那、どこからか悲鳴が上がった。


「そこかっ!」


悲鳴がした方向に攻撃の嵐が集中した。


『ガンマンスターの「騎士」1名、「兵士」5名が戦闘不能によりリタイアです』


「フォーメンションA!」


『了解!』


全員の武器が入れ替えて同じ巨大な武器に統一した。空高く飛んで眼下の建物に銃口を突き付けた


『―――アルマゲドンッ!』


全員が都市の中心部に弾を放った―――次の瞬間


チュッドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!!!


キノコ雲が出来上がるほどの大爆発がバトルフィールドに発生した。大爆発で生じた爆風が他の建物に衝撃を

与え、一拍して建物は全て吹っ飛んでいった。その光景を見てナンバーズは口を開く。


「うわぁー、久しぶりに撃ったけど相変わらず凄い威力っス」


「1つの都市を壊滅にするほどの威力を持つ武器、それがアルマゲドンだからね。1つでも十分な程の

威力を誇るのにそれが12も撃ち出したんだ。威力は桁違いだよ」


『ガンマンスターの全滅を確認しました。勝者、ナンバーズ』


「世界最強の武器であるISを披露できたからいいだろう」


「これ1つでも戦争している所の国に投入した戦争が終わるんじゃない?」


「そうかもね」


「逆に一国を滅ぼす事も出来るよね」


「そんなつまらない事の為にこのISは作られた訳ではないんだ」


「そうっス!戦争を撲滅する為に作られたISでもあるっスよ!」


「この世界でも戦争がありそうだ」


「はい、調べると戦争をしている国が存在していそうですね」


と、ナンバーズは光に包まれながらも会話を止めなかった

-76-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える




真剣で私に恋しなさい! Original Sound Track ~真剣演舞~
新品 \2609
中古 \1435
(参考価格:\3000)