小説『真剣でD×Dに恋しなさい!『完結』』
作者:ダーク・シリウス()

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『1回戦、第10試合は高速の騎士と四大魔王です!』


『バトルフィールドは荒野か、高速の騎士にとっては有利なステージだな』


『いざ参りましょう!試合、開始です!』


「でも、あの4人が勝つんだよな」


「おいおい、荒野が氷の世界に一変したぞ・・・・・!?」


「あっ、高速の騎士が転んだー」


「氷の上では自慢の足の速さも発揮できませんね」


「それにベルゼブブさんが相手チームの服を切り裂きました」


「うわ、寒そうだね」


「残りの二人が魔力弾を放って」


『高速の騎士の「王」がチェックメイトされました。勝者は四大魔王です』


「チェックメイトという訳か」


「次の試合はキャップ達か」


「はい、風間ファミリーの一員として応援しないといけません」


「相手は暴走族だが、大丈夫だろう」


「何気に強そうな奴がいるなぁー」


「暴走族の「王」って誰なんだろう?」


「あの男のようだぞ」


「・・・・・なんか、場違いだよね。あの男の子」


「武道をかじっている訳でもなさそうだ。強引に参加でもさせられたか?」


「まあ、学長が優しく倒してくれるだろう」


『バトルフィールドは猛獣達がいそうなジャングルです!』


『川には肉食の魚がいそうだな。川には気をつけろよ』


『それでは1回戦、第11試合の開始です!』


「そう言えばあの風間ファミリーの『王』って誰?」


「キャップ・・・・・風間翔一って言う男だ。大和は・・・・・『女王』だと?」


「大和さんの回避力は凄いですからね。それに加えて攻撃力と防御力に速力、さらには魔法が使える

特性がある『女王』にしたのでは?」


「あー、確かにそれならば回避だけが取り柄の大和でも戦えるな。―――戦いに参加するかは別だがな」


「ガクトさんが戦い始めました」


「相手は『戦車』の女か、身長がデカいな。2メートルはあるんじゃないのか?」


「川神鉄心は?」


「軽く8人の『兵士』を倒したところです」


「ご老体にはジャングルの熱さには堪えるのでは?」


「あんなジジイがジャングルの暑さぐらいでヘバルもんか」


「ん?チェーンを持った青髪の娘が一子ちゃんと戦い始めたね」


「ワン子、その程度の相手に苦戦したら夢もまた夢だぞ」


「夢?」


「ああ、あいつの夢は川神院師範代に成る事なんだ。でも、あいつは夢を叶える為の才能が全くない」


「それはお気の毒に・・・・・」


「その事を言ったら怒ってジジイにも聞いたそうなんだ。『私の師範代になる夢は叶えられないの!?』

ってな。当然、ジジイも否定しなかった。私と言った言葉と同じ事を言ってさ」


「教室でも頑張ってダンベルとか握力強化の物を使って修行しても?」


「たまにタイヤを引いて走っているところも見掛けますね」


「―――あいつ、一誠に言わせれば生ぬるいってさ。それに・・・・・」


『あんな修行で夢が叶うのなら世界中の人間が誰でも師範代になれる』


「一誠さん、厳しいですね」


「私もあいつの言葉は理解できる。プロとして、川神院の時期総代として・・・・・」


『―――『顎』!』


テレビから川神一子の力強い言葉が聞こえた。同時に青い髪の少女が持っていたチェーンを切り裂き、

戦闘不能にした


「今の、一誠さんの家族、デビルーズにいる真羅さんの技でしたよね?」


「元々『顎』は川神流の技なんだ、それが一誠の家族が偶然にも同じ武器であの技を使ったもんだから

ルー師範代もワン子に伝授したそうだ」


「そうなんだー」


「で、話は戻すが。ワン子にはチャンスを与えたんだ。―――このゲームの優勝を目指す私達とぶつかる事に

成ったら私に一撃を与える。または私に防御させても合格。できなかったら、師範代の道を諦めろと」


「そっか、一生懸命に夢に向かって走っているんだね」


「ああ、だからこの中の誰かがワン子と戦う事に成ったら壁となってくれるか?それぐらいワン子の夢の壁が

大きい。乗り越えなければ意味が無いんだ」


「倒してもいいので?」


「構わない、他の道を模索する際に『納得』させる必要がある。あいつが武の才があるか

改めての試験なんだ」


「解ったー」


『―――試合終了、勝者は風間ファミリー』


試合終了が告げられた。―――同時に川神・F・ドラゴンズの表情が真剣な表情を浮かべる


「・・・・・勝ったね」


「師範代とジジイがいるんだ。勝てないなんて有り得ない」


「だが、学長と戦う事に成ると思うと緊張するな」


「先生、それは私達も同じです」


「なるべく戦わないようにして風間を倒すしかないんじゃないか?」


「そう上手くいくとは思えないで候。誰かが足止めをしなければ・・・・・」


「ジジイと戦えるのは私と揚羽さんぐらいの実力者だ。ルー師範代も強いから私と揚羽さんで

足止めをするぞ」


「うむ。我も異論はないぞ。その方がお前達も集中できよう」


「ありがとうございます」


「数は私達と同じだねー」


「ほぼ互角だと思ってもいいな?」


「いえ、12人と3匹ですよ」


「頼りしているぞ。ゾラード、メリア、サマエル」


「お願いしますね。ブラフマーさん」


『我等の方もよろしく頼む』


『このゲームを優勝するまでの付き合いだがな』


「それでもよろしくお願いします」


『・・・・・ふん』


「なんか、松風のようなやりとりだな」


『腹話術で話す馬と一緒にするではないわ!私は正真正銘の神だぞ!?』


『刀のストラップ状態でそんな事を言っても威厳が無いよ?』


『というか、何故わざわざストラップの状態になっているのだ?普通に刀としてなれば良いものの』


『その姿が気に入っているのですか?それとも、常に主の首にぶら下がっていたのでそれが

定着したのですか?』


『黙れ!このトカゲ供!』


『トカゲじゃないよ!ドラゴンだよ!』


『主が変わってもお前は変わらないな!このバカ神は!』


『この駄神!』


『だっ・・・・・!?だったらお前等はぐれドラゴンだ!』


『『『はぐれ・・・・・!?―――この駄神がぁぁぁぁぁぁ!!!』』』


「あわわわ!け、喧嘩は止めて下さいーい!」


「・・・・・こんな調子で大丈夫か?」


「一誠はよくこいつらを纏めていたもんだな」


「で、止める方法は?」


「知る訳が無いで候」


「・・・・・しばらく放っておきましょう」


「それが今の私達ができる最良の選択か・・・・・」



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



『次の試合はキングチームと堕天使チームです!』


『フリード、半殺ししてもいいが間違っても殺すなよ?』


「はいはい!なるべく殺さないように気をつけちゃいますです!はい!」


『お前の場合は解っているのか解っていないのか微妙だな』


『キングチームには3人の大統領が率いるチームです!他に優れた武闘家や戦闘に長けた者達もいるぞぉ!』


『その中でもっとも他を圧倒する者がいるな。なあ、―――釈迦堂?』


「へへ、久しぶりだな?」


『ああ、それに亜巳と天使、竜兵もな』


「だから天使って言うんじゃねえよ!?天って呼べ!」


「久しぶりだねぇ」


「てめえ、俺達が優勝したら覚えておけよ・・・・・!」


『はいはい、こいつ等に勝って優勝してこい』


『それでは両チーム、バトルフィールドに移動してください』


田尻の言葉に移動用魔方陣で向かう。次にバトルフォールドに現れたキングチームと堕天使チーム


『バトルフィールドはロンドンの町のようです!』


『2度目の市街戦だな。さて、どうなることだか・・・・・』


『では参りましょう!1回戦、第12試合の勝負の始まりだぁ!』


試合開始が告げられ堕天使のレイナーレ、ミッテルト、カラワーナ、ドーナシークは黒い翼を出して

上空へ飛びフリードはのんびりと町中を歩き獲物を探し出す


『兵藤一誠さん、堕天使の力はどのぐらいなんでしょうか?』


『何を基準で強さを計ればいいのか俺にはできないな。ただ、天使から堕ちた天使は光の攻撃を使える。

解説のアザゼルもまたその一人だ』


『まあ、そう言う事だ』


『一つ伺いますが、どうして堕天使になったのですかな?』


『一言でいえば欲に負けた』


『欲、ですか?』


『天使は欲望に負けると堕天使になってしまう。元、堕天使の総督だったアザゼルも欲望に負けた一人』


『ふっ、女の魅力に魅了されて堕ちたと言っておくぜ』


『良く言う、女の胸を触って堕天使に成った奴がよ。というか、とうとうお前しかいなくなったじゃないか。

結婚していない堕天使は』


『それを此処で言う必要はないだろうが!?俺は趣味に生きる男なんだよ!女なんていくらでもいる!』


『過去に100回以上もハーレムを築いた男のセリフとは思えないな?同時に

100回以上も女と別れた事だというのに・・・・・』


『よし、一誠。表に出ろ、決着を付けようか・・・・・!』


『既にここは表で決着はとっくの昔に付いただろうが』


『ぐっ・・・・・!』


『あはは☆言われちゃったね!』


『アザゼル、キミも誰かと結婚したらどうだい?』


『う、うるせぇ!俺は今の生活に充実しているんだい!』


『・・・・・堕天使とは色々と個性的なのですな』


『感情があるから当然だろう。因みにアザゼルは学校の教師を務めていた事もある。同時にサーゼクスの

妹の悪魔とその悪魔の眷属を育てた男でもある』


『ほう、悪魔にも繁殖能力があるのですか?』


『ああ、人間と同じで子供を作る事ができる。ただ、悪魔の子供の出産率が非常に少ない上に人口が

増えない。しかも俺達の世界では、悪魔と天使と堕天使の三つ巴戦争があって世界の覇権をめぐって戦争を

したものだから悪魔は他の種族より数が少ない』


『これは驚きです。戦争をしていたとは・・・・・』


『あそこにいるアザゼルと四天王のメンバーのルシファーとベルゼブブ、レヴィアタンにアスモデウス、

天神のメイビスが悪魔と天使、堕天使達を率いて戦争をしていた』


『あー、あの時は懐かしいもんだ』


『悪魔と言えば光が弱いと聞きますが?』


『その通りだ、我々悪魔は光に弱い。更に言えば、天使と堕天使の光の攻撃は悪魔に取って

危険極まりないもので直撃したら最悪、死に至らせるほどのものだよ』


『三大勢力の中じゃあ私達、悪魔が一番弱いんだよねぇー。悪魔の数も負けちゃっていたし』


『三大勢力とは?』


『悪魔と天使と堕天使が争いを止めてお互い仲良くしようと和平と同盟を結んだことで三大勢力と

呼ばれるようになった』


『イッセーくん!三大勢力じゃなくて四大勢力でしょ?』


『四大勢力とはなんでしょうか?他にも勢力があるようですが・・・・・』


『俺達「幽幻龍騎士団」も一つの勢力なんだ。元々は独立した勢力だったんだけど、

友好を結びにやってきた悪魔と天使、堕天使の使者が来て俺も友好を結ぶ事にした』


『まっ「幽幻龍騎士団」は人間、悪魔、天使、堕天使、妖怪、ドラゴンといった種族が集まっている勢力だ。

友好を結んだ方が俺達も何かと便利で安心する。俺達が目指しているものを実現している勢力だからよ』


『うむ、異種族同士が仲良く暮らしているのは「幽幻龍騎士団」だけなのだよ』


『だから一人、一人の強さが逸脱している。でも、そうでもない人もいるけどそれでも十分に強いから

無敵の勢力だと称されているんだよね☆』


『そう言う事だ、同時に俺達に歯向かう奴は敗北と言う結果を残し、俺達の家族と成った者は今まで以上の

強さを手に入れる。何せ、不動と最強のドラゴン。元、四大魔王と神を代表とした強者達が

師匠となるんだからな』


『という事は、兵藤一誠さんも師匠がいるのですか?』


『勿論だ、だから俺はここまでの実力を手に入れられたんだ。時には俺も師匠側と成る時もある・・・・・と

話している間に堕天使チームがキングチームを追い詰めているな』


一誠がステージの上空に浮かぶ立体映像を見てそう言った。


『ひゃっはー!あんた、楽しいですねぇ!楽しく成っちゃい過ぎて興奮のあまりに

―――全身バラバラにしてグチャグチャにして殺しちゃいたい!』


『ははは、なんだよこいつは?全身から殺意を感じるぜ!』


『そういうあんたも殺意満々じゃないですかぁ?―――ブッ殺す!』


『ウチ等も忘れんな!』


『私の槍をくらいな!』


『後でたっぷり可愛がってやるぜ!』


板垣三姉弟も参戦した


『んー!んー!邪魔くせぇ!しゃらくせぇ!てめぇら、なんでそんなにウザイのよ!もうチョベリバ!

死語でゴメンね!死後に許してちょ!』


バン!バン!バン!


『そんなものは効かないさね!』


『うほっ!マジですかい!?』


『おらぁ!』


『ぎゃはは!当らないぜぇ!遅い、遅い!遅すぎて首をチョンパしちゃうよー?』


『ぐっ、何て速い奴だ!?』


『だって俺様は「騎士」ですもん!皆の王子様じゃなくてゴメンねー!・・・・・っと!』


バンッ!


『んー?遠くからの狙撃ねぇー』


『余所見するとは余裕だな?』


『だって余裕ですもん!あんた等を足止めするぐらい余裕ですもんね!』


『っ!』


『それじゃばいび〜』


ビガッ!ガガガガガガガガガガガガガガッ!


三つの膨大な質量の雷が落ちた。一つは板垣三姉弟、二つは釈迦堂、三つ目は―――


『キングチームの「王」がチェックメイトされました。勝者は堕天使チーム』


『ひゃはははっ!お疲れ様!ご苦労様!ご愁傷様ってなぁ!』


『フリードが足止めしている間に残りの三人は「王」を探し直接攻撃をしたな。シンプルな作戦だが

効果的だ。さて、残りは一チームとなった』


『おや、笑みを浮かべていますがどうしましたか?』


『次の試合は本格的な戦いを見られそうでな。楽しみだと思っていたのさ』


と一誠は笑みを浮かべながらそう言った。


『(まあ、あいつらもあいつらも負けられない戦いに成るだろう・・・・・)』

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