VS.フクロウwww
うん、フクロウにしようwww
やあ、ユウトだよwww
とりあえずの戦闘相手は決めたけど………。
………どこにいるのかさっぱりわかりませんwww
どないしよwww
「よし、とりあえずバルゴは星霊界に帰っててね」
「………何故です」
ユウトの発言に、ムスッと頬を膨らませるバルゴ。
そんなに嫌そうにしなくてもwww
「バルゴの戦闘には地面が必要だろ?ここ塔だしwww」
地面潜ったとたんにアボンwww
「しかたないですね………。では」
バルゴは言ったと同時にユウトの頭を掴み、自らの豊満な胸に引き寄せる。
いやいや、何で顔を胸に押し付けられてんのwww?
でも幸せwww
「何してんの?」
「マスター成分補充です」
なにその不思議成分www
ていうかその成分嫌だなwww
「では―――――」
バルゴはメイドらしく一礼した後、星霊界に帰って行った。
さて、行くかwww
◆
あるぇ?
なにこの状況?
俺の視界に広がる死屍累々とした光景。
ナツみたく、前髪が撥ねているフクロウ。
ということは、やはり原作通り捕食されたのだろう。
こんがりおいしく焼かれたハッピー。
腹から血を流している役立たずシモン。
地面に倒れ伏すグレイ。
………!?
はい、問題発生〜www
原作ではグレイが『氷刃・七連舞』という中二……ゲフンゲフン!カッコいい魔法で勝つんだけど………。
なんかグレイ君が殺られかけてますwww
地面に這いつくばって、ただフクロウを睨みつけているだけですwww
「ホーホホウ………。これでまた一つ悪が滅びる」
「クッ………!」
「グレイ〜〜〜!!」
ドヤ顔を決めているフクロウに、グレイは悔しそうに呻き、ハッピーは仲間の名を叫ぶ。
フクロウはその後、右手に炎を纏わせる。
おっと、あれは『火竜の鉄拳』か?
………まあ一応俺もギルドの一員だからな。
助けてやるかwww
「『|二ツ星神器・威風堂堂』」
ガキン!
クロウの言葉と同時に地面から生えてきた巨大な腕に、フクロウの拳が防がれる。
「ホホッ!?」
驚きの声を上げてよろめくフクロウ。
今俺が出したのは『うえきの法則』という作品に出てくる、天界人が使う神器だ。
神器は十個あって、今俺が出したのは『|二ツ星神器・威風堂堂』。
盾の役割を担う防御の神器である。
ちなみに普通の天界人より強力な神器を出す『|新天界人』の神器を出している。
「ユウトッ!?」
「よぉ。手ひどくやられたみたいだなwww」
「ユウト………」
現れた魔導士に驚きの声を出すシモン。
その声をユウトは無視して、グレイを嘲笑っ……心配した。
「ホホッ。貴様もジェラールから聞いているぞ、シャドウ。貴様の悪名も我がギルドまで届いている。正義のために貴様を討つ!」
ほぅ………。
「ならば俺も一日百善がモットーな奴の代わりに貴様を討つ!」
「誰その凄い人!?」
俺の宣言に、ハッピーがツッコむ。
うえきの主人公さんだwww
「ホホウ。面白い………。勝負だ!」
ビシッと俺を指すフクロウ。
おいコラwww
人に指を向けてはいけませんってママに習わらなかったのかwww
もういいやwww
とりあえず攻撃しようwww
「『一ツ星神器・|鉄』」
俺の右手に地面と連結した巨大な黒い大砲が現れ、砲弾を発射した。
『|鉄』は大砲型の神器で、巨大な弾丸を発射して相手を攻撃する、一番基本の神器である。
「ホホウ……こんなもの」
フクロウは射線上からヒョイと避ける。
軽々と避けられてしまったwww
まあこいつの利点は速さより………。
「ホホウ。次は私の番だ!喰ら―――――」
―――――ドゴオオオォォォォォンッ!!
フクロウの言葉をさえぎって爆音が響き渡る。
音源は弾丸の見えなくなった場所からだ。
そこには―――――。
「………は?」
グレイが呆けた声を漏らす。
はい、海に穴が開きましたwww
『一ツ星神器・|鉄』の最大の武器は、その威力である。
実際主人公もこの神器で山一つ消し飛ばしてるしねwww
「(あれを使わせてはいけない!)
ミサイルホーホホウ!」
フクロウはあの神器に恐怖を覚え、早期決着を望んで攻撃を仕掛ける。
背負っているミサイルを、ユウトに向かって発射する。
一直線に飛ばして来るとは愚かなwww
「『五ツ星神器・|百鬼夜行』」
ドォン!
ドォン!
ユウトの右手から地面と連結した黄色と黒色のブロックが突撃し、向かってきていたミサイル2基を撃墜した。
「なにっ!?」
驚愕するフクロウ。
今のは『五ツ星神器・|百鬼夜行』。
突きの攻撃をする神器。
一点への攻撃力なら、全神器中でもトップクラスである。
「くっ!なら……火竜の咆哮!!」
フクロウは口から高火力の炎を吹き出す。
出ました、もどき咆哮www
よし、回避しよう。
じゃないと萌える……じゃない、燃えるwww
「『六ツ星神器・|電光石火』」
ユウトの足に現れる神器。
そして迫ってくる炎を難なく避ける。
これは高速移動の神器。
結構使い勝手がいい。
「フハハハハハwwwどこを狙っていると言うのかねwww?」
「速ェ………」
呆然と呟くグレイ。
そんな様子を無視して、ユウトはまた一つ神器を行使する。
「『七ツ星神器・|旅人』」
地面に碁盤状の光のマスが出現し、その枠から現れた箱の中にフクロウを閉じ込めた。
この間、僅か0.5秒である。
「『な、なんだこれはァ!?』」
予想外の技に戸惑うフクロウ。
この神器は狙った相手を確実に捕獲する神器。
地面に張り巡らせたマス目のどこからでも箱を出せる。
さらに内側からは絶対に壊せないが、外側からは簡単に破壊できる。
つまり―――――
「『|鉄』アンド『|百鬼夜行』」
ズガアアァァァァン!!
「ホボォホォォ!?」
―――――ユウトが攻撃するのは必然だった。
「酷っ!」
グレイが何か言ってるけど気にしない。
フクロウは先ほどの打撃で、腹の中に納めていたものを吐き出した。
うわ、ナツを吐き出しやがったwww
キメェwww
あとがき
更新遅くなってすみませんm(__)m
言い訳のしようもないです、ごめんなさい。
とりあえず戦闘描写も書いてみました。
文才のなさに全俺が泣いた。
次回で楽園の塔編は完結します。
ではでは、また次の機会で……(^_^)/~