小説『赤いお部屋』
作者:DRSTV()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

「痛い、ねえ、日下部君・・・・・止めて・・・・」




五月蠅い五月蠅い五月蠅い五月蠅い・・・・・・・




「うるせえ!!!!」




バキッ・・・・・・・・



「ぎゃああああああああ!!!!!!!!」


気付いたら俺はそこら辺にあったハンマーで田辺の脳天をかち割っていた

普段なら恐ろしさに足が竦んでいるんだろうが・・・・・・・


鏡では見えないが俺は嗤っていた
きっと、田辺以上に恐ろしい顔をしているんだろう・・・・・・・・・・・
田辺は怯えながら僕の足にすがり泣いて懇願していた

「ねえ・・・・・、止めて?日下部・・・・・・」









                    「黙れ」




ゴガッ!!!!



「ひぎゃああああ!!!!!!!うごあああああ!!!!!!」

もっと痛がれ、もっと泣きわめけ
そしてそして・・・・・・―――――――――



俺の目の前で盛大に血を流して死ね・・・・・・・・


「止めて・・・・・・・」

「やめる訳ねぇだろ」

「今までの事は全部謝るから・・・・・・」

「・・・・・・・・」

「日下部君・・・・・・・」


俺は微笑みながら田辺を優しく抱きしめた・・・・・・・・


「田辺・・・・・」

「日下部君・・・・・・」




 
                 「「バイバイ」」  








                 ドッ・・・・・・  






-11-
Copyright ©DRSTV All Rights Reserved 
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える