「亜里沙・・・・・?」
俺はだるい体を引きずりながら田辺の後ろに転がっている モノ に近づく
顔はグチャグチャになって判別できない
これはなんだ?
これは亜里沙じゃない
亜里沙はこんなに醜くない
じゃあ・・・・・・
ジャアコレハナンダ・・・・・?
呆然としている俺を横目に田辺が云った
「そいつがさあ、日下部君を連れてくるときに凄い泣いてたんだよ。ウザいったらありゃあしないよったく。おまけに、日下部君には手を出さないでなんて言うから楽にさせちゃった」
・・・・・・・え?
楽に・・・・?
まさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさか・・・・・・・・・・・・・・・・・
「田辺、1つ聞くが・・・・・此れは・・・・亜里沙なのか?」
「?うん、そうだよ?だから云ったでしょう?≪楽≫にしてあげたって」
信じたくなかった
せめて嘘をついて欲しかった
田辺の素直さは時に不幸を招いてしまう
それが今まさに俺に降りかかってきた
「殺す・・・・・・・」
「・・・・・・・・?」
俺は腹の中にある何かを吐き出すように叫んだ
「田辺ええええええええええええ!!!!!!!!!俺はお前を絶対に許さない、殺す、殺してやるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!!!!!!」