小説『赤いお部屋』
作者:DRSTV()

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「亜里沙・・・・・?」

俺はだるい体を引きずりながら田辺の後ろに転がっている モノ に近づく

顔はグチャグチャになって判別できない

これはなんだ?

これは亜里沙じゃない

亜里沙はこんなに醜くない

じゃあ・・・・・・










ジャアコレハナンダ・・・・・?










呆然としている俺を横目に田辺が云った

「そいつがさあ、日下部君を連れてくるときに凄い泣いてたんだよ。ウザいったらありゃあしないよったく。おまけに、日下部君には手を出さないでなんて言うから楽にさせちゃった」

・・・・・・・え?
楽に・・・・?

まさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさか・・・・・・・・・・・・・・・・・







「田辺、1つ聞くが・・・・・此れは・・・・亜里沙なのか?」

「?うん、そうだよ?だから云ったでしょう?≪楽≫にしてあげたって」

信じたくなかった
せめて嘘をついて欲しかった

田辺の素直さは時に不幸を招いてしまう
それが今まさに俺に降りかかってきた

「殺す・・・・・・・」
「・・・・・・・・?」

俺は腹の中にある何かを吐き出すように叫んだ




「田辺ええええええええええええ!!!!!!!!!俺はお前を絶対に許さない、殺す、殺してやるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!!!!!!」




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