小説『竜から妖精へ……』
作者:じーく()

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12話 妖精との宴



















そして・・・

宴会へと突入する・・・・・


「お兄ちゃんかっこよかったんだよ!!」

「うん!!」

俺を前に出し、はしゃぐのは2人の子供・・・

一体何時だと思ってるんだ!

っと普通親ならば怒るんじゃないかな? 苦笑

そして・・・

なにやら視線を感じる・・・

「・・・・・・・・・・・」

その先には・・・

メイビスだ。

こちらを意識しているのは一目瞭然。

あからさま過ぎるほどだった・・・

『???』

当然こうなる。

そこに・・・

「それよりさぁ・・・・」

「そうだよな!やっぱそれきかねえと!!」

若い男女が前に出てきた・・・

??って表情をしてると・・・


「「「マスターとはどういう関係なんだ!?」」」


突然質問?してきた。

「!!!!!!!!!!!!!」

何やら、凄く慌てているメイビス。

ジョッキを落としていた。

『どういう・・・?まあ、難しい関係じゃないさ。以前に
あってだな・・・』

話そうとすると・・・

「ストーーーーーーーーップ!!!!!」

物凄い速さで割り込んできた・・・

(むう・・・今のは早いな・・・ 知覚するのが難しかったからかなりの速度だ・・・)

電光石火の如く割って入ってきたメイビスを見ながら・・・

認識改める必要があるな・・・っと考えていた。

っと冷静に観察してたら・・・

「みっ!!みんな!!!何言うのよ!!」

顔を真っ赤にさせていたメイビスが叫ぶ・・・

「マスター・・・ 今更誤魔化せないって・・・」

1人が・・・ため息混じりに・・・そう答える。

「あ〜〜んな あからさまな態度とってたらねぇ・・・」

だそうです・・・

「やっぱり!!そうだったんだ!!!マスター良かったね♪」

マスターに抱きついていたのは・・・

サラだった・・・

「あう!! ちょ!!!みんな!!!」

メイビスはあたふた・・・

(ふむ・・・・ 何をあんなにうろたえているんだ? それに皆の騒ぎようは・・・?)

不思議がっていると・・・

「よう!」

1人の男が話しかけてきた。

『む?』

振り向く。

その男は・・・・ギルドの中では年配のものなのかもしれない、そう言う風貌と・・・そして魔力だった。

「オレはジャックと言う。まずは、礼を俺も言わせてくれ。ありがとな、ウチの子らを助けてくれて。」

そう言って頭を下げていた。

『いや・・・問題ない。』

俺もそう言ってジョッキに入った酒を飲む・・・

以前に、人間の世界の飲食物には手を出した事はある。

だから、特に問題はないのだが・・・

アルコールが入るとあそこまで豹変するのは何故なのかは今だよくわかってはいない・・・ 

「でよぉ・・・お前さん・・・ マスターとはどういった関係なんだ?」

ジャックは笑いながらそう聞く。

『??このギルドのものは、その手の話ばかりだな?そんなに面白いものなのか?』

うんざり・・・

って感じではない。

純粋な疑問だ。

「面白いッつうか・・・ まあ、そんな所だ。」

ジャックは一瞬考えたが・・・直ぐに考えるのを止めた。

この目の前の男は・・・人ではない可能性が高い。

雰囲気は・・・殆ど人間のそれだが・・・

内に秘める[もの]の底が見えない・・・・・・

相対してわかるものである。

相手の力量を測る・・・と言っても良い。

長年の経験と勘から、それがよくわかるのだが・・・・・

(まあ、俺の考えてる通りの存在なら・・・人の色恋沙汰なんかよくわからねえはな・・・)

苦笑いするしかない。

『?』

首をかしげる。

「お前さんを慕ってるのはよくわかるよ。アイツがさ。」

ジャックは今だ、皆の前であたふたしているメイビスを見て、笑いながらそう言う。

『ふむ・・・会ったばかりだったんだがな、アイツとは、慕ってくれていると言うなら、俺は嬉しい。』

そう言って、笑った。

(今の台詞アイツが聞いたら、どんな顔をすることやら・・・)

そう言ってジャックも笑った。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「・・・・・ってことはなにか? あっていきなり見惚れたって言ってきたのか?」

暫くジャックと話しこんでいた。

初めて会ったときのことだ。

『ああ、そうだ。オレも戸惑ったよ。』

そう言って淡々と話す。

「マジで?」

『嘘ついてどうする?マジだ。』

・・・・・確かにウソを言ってるようには全く見えない・・・

「ほえ〜〜 アイツってそんなに積極的だったのか・・・」

そう言ってメイビスの方を見る・・・

アイツがいつも見せない顔をしてあわてているもんだから、ギルドのメンバー皆が、周りに集まってやがる・・・・

主賓はこっちなのによ・・・

『まあ、当時はオレは良く分かってなかったというのもあるが・・・』

そう言っていた。

よくわからない・・・

当然か・・・・

『まあ、それで色々勉強しようと思ってだな・・・いろんな所を見て回ってた。そんなときに、あの子らとあったんだ。』

そう言って、はしゃいでいる2人に目を向ける。

「へぇ・・・」

『ランド・・・といったか?たいしたものだったぞ。』

そう言った。

「そうだったのか?」

酒が止まり、そう聞く。

『ああ、少なくともオレはあまり見た事のないほどの・・・勇気を目の当たりにしたな、自分に代えても?守る?何があっても・・・そんな感じだった。』

守る・・・サラのことか・・・

あいつ・・・いっちょまえに・・・

「そうか・・・そんなに勇敢だったのか・・・」

『ああ、』

そして、ギルド全体を見る・・・

『ここも・・・今まで見てきた中で・・・最も輝いてる場所だ。みてきた・・・と言ってもそれほど見ていたわけではないが。なんと言うか・・・ふむ・・・ 』

腕を組む・・・

『駄目だな・・・勉強不足だ。言葉が見つけられない。』

そう言って少し肩を落とす。

「理屈じゃない・・・そうだろ?言葉なんかいらねえ、伝わった。ありがとな。ランドのことと・・・ アイツのギルドを褒めてくれて。」

ジャックは笑う。

そして・・・2人で飲んでいたとき!

「今日の主役がな〜にオヤジとばっかり飲んでんだよ!」

酔っ払いが絡んでくる・・・ 苦笑

『む? 何やら、お前たちはメイビスと話をしてたからな。飲む相手がジャックしかいなかったんだ。』

あくまで冷静に・・・

「そりゃ悪かった・・・ ほれほれ!」

そう言って手を引っ張っていく・・・

『むう?』

ジャックの顔を見ると・・・

付きやってやってくれ・・・そんな顔をしていた。

「マスター!連れてきたぜ!!」

大きな声でそう言う!

「も・・・カンベンしてよぉ・・・」

メイビスは・・・

げんなり・・・げっそり・・・とまでは行かずとも・・・

ノックアウト寸前・・・ 苦笑

「ほれ!!」

『ふむ。先ほど少し話した以来だな。妖精(フェアリー)。』

そう言うと・・・

キャー!!

フェアリーだって〜〜!!

っと主に女性人が黄色い声が上がる・・・

…何かおかしな事言ったか?

「あ・・・・・あの・・・・できれば・・・名前で・・・・//」

メイビスは首まで真っ赤・・・

『??構わないが・・・以前と何か違うくないか?』

そう疑問に思う・・・

以前はメイビスのほうから、どんどん話すと言った感じだったのだが・・・

今では萎縮してるように殆どと言って良いくらい、話がない。

・・・会話は楽しかったんだがな・・・

「そ・・・そんなこと・・・・ないよ?あの時は・・・・・・」

見惚れた・・・

確かにそうだ・・・・けど・・・

完全に意識しちゃったら・・・やっぱり・・・

「マスターだって女のこだもん!察してあげてよ!」

周りばかり騒ぐ・・・

『む・・・ そうか・・・ わかった。努力しよう。』

そう言う。

実際は本当に… 理解してない。

まあ、これも勉強だと思えば全く苦ではない。

「あ・・・!大丈夫だから!普通で!いつもの通りで!お願い!!ね?」

メイビスはそう言う。

『本人が言うのなら・・・構わないが・・・?』

また・・・雰囲気が変わった・・・

忙しいな・・・

「あ・・・・・・そういえば・・・・・・・」

男が1人・・・

手をッポンと叩く。

???

皆がそちらを見る。

そして・・・

「名前知らない!!」

その言葉が場を静かにさせる・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「「「「「  ほ  ん  と  だ  !  !  」」」」」


まあ静かになったのは一瞬だったが・・・ 苦笑



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