小説『竜から妖精へ……』
作者:じーく()

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15話 隙あらば災難とSS級





















今は・・・ギルド内に殆ど人はいない。

皆仕事に行ってます!

ギルドの誇りを胸に!

の魔道士としての誇りを胸に!!


そんな中、ギルドには・・・1つの影が・・・






メイビス side





私だって学習能力はあるもん!

あわあわしてたら…オロオロしてたら…

どんどん皆にやられちゃう…

そして…追撃は嵐の如く…やってくる…

間髪いれずに…


隙を見せたらやられちゃうのは基本だし…

魔道士に弱点を付かれたら…

状況しだいでは…一気に窮地に追いやられる事もある!

難しいクエスト…S級や、10年クエスト、15年クエストとかだってそうだった!




確か・・・昔の・・・

そう!ワイバーンを撃退する時だって・・・

一瞬の判断ミスで…きっと大変なことになってた!

あの時は何もなく…被害は無かったけど………




「彼の事!ああいう風に開き直っちゃったら!きっと もう茶化されないよね?ディアスも皆もがっかりって感じだったし!うん!私やっぱり大丈夫!ナイス判断♪ ・・・でも やっぱ 恥ずかしかったな・・・ 彼いなくてよかった・・・」

顔が赤くなる・・・

彼が来てくれて良かった・・・そう言ったも同然なんだ・・・

あの時を思い出しながら・・・赤面していた。




確か・・・

彼は町を見てくるって言って出て行ったんだ。

来てくれてから、そんなにたってないし…

まだ、詳しくないと思うから、案内しようか?っていったけど…



『オレなら大丈夫だ。』



っと やんわり断られた・・・・・

ちょっと・・・スッゴク・・・・めちゃ・・・・残念だったけど・・・

まだ始まったばかりだし!大丈夫だよね!

きっと・・・彼は鈍感なんだ・・・・・!・・・・・・・多分・・・きっと・・・ 苦笑

私の気持ち・・・伝えてるし、ありがとうともいってくれたけど・・・

まだ、やっぱしちょっと足りない・・・かな?

って私何を考えて//!!






side out








悶えているメイビス・・・

今は・・・ギルドに誰もいない!

皆仕事にいってるし!

ゼルディウスは出かけてるし!

でも・・・



「やーっぱな・・・」


声が…聞えてきた!


「☆〇@×−+??kgΩ!!!!!」


すごい速さで・・・振り向く・・・

後ろにいたのは・・・


「ジャジャジャ・・・ジャック!!」

メイビスは・・・声が裏返っていた・・・


「おいおい・・・その魔法止めろ・・・冗談に見えん。」

メイビスは無意識に攻撃魔法を構えていた・・・ 苦笑

そりゃあもう・・・高威力な感じです・・・光です・・・

「なななな・・・なんで!?」

攻撃はやめたが・・・

動揺しっぱなし・・・

「なんで・・・っつーか・・・ お前、さっきの頭ん中でやってたと思ってるだろーが・・・全部声に出てたぞ・・・?黙っていようと思ったが無理だった。」

ジャックは・・・あきれながら、笑いながら・・・そう言う・・・


「ッツ〜〜〜〜〜〜〜〜!!」


ま・・・また・・・繰り返すの・・・・・・・???????

あの時の・・・夜を????


真っ赤ッか〜〜〜♪



「ディアスじゃなくてよかったな。安心しろよ。おれぁ・・・何もいわねーよ。」

そう言って手を上げる。


「ほほほ・・・ほんとですか??」

まだ・・・動揺してるし・・・


「オレは恋路をじゃましたりしねーし、何より、そんなんでいじめて楽しむ趣味もねえ。それにお前に嘘ついたことねーだろ?」

ジャックはそう言って笑いかけた。

「そ・・・そうでしたね・・・・ 貴方は・・・」

メイビスは・・・あからさまに、肩を下ろす・・・

ほっとした・・・ッと言う感じだ。




ジャックは・・・肩をおろし・・・ほっとしてるメイビスを見ながら・・・

苦笑いをする・・・

さっきのジャックの話し・・・半分くらいは実は嘘・・・ 苦笑

いじめて楽しむ趣味は・・・・・実は無い事は無い。

反応が可愛い奴なら・・・もっと見てみて〜〜って感じだった。

ディアスほどじゃないが・・・ 苦笑

だけど・・・・・

アイツ・・・の攻撃・・・・・

(マジでぶっ放すつもりだったろ?多分・・・あと数秒話すの遅れてたら・・・・ はぁ、あぶね・・・)

それが嘘ついた原因だ・・・

初めてメイビスに嘘言ったかも・・・







「あの・・・ それで、どうしたんですか?確か・・・依頼に行ったと思ってましたが?」

メイビスは落ち着いたのか、ジャックに聞いていた。

「ん・・・?ああ、今回の依頼・・・ちょいと、面倒なことがありそうでな・・・ それで、ゼルとペア組んでもらおうと思って一旦引き返したんだ。まあ OKもらえるかはわからんがな。」

面倒・・・

ジャックの言う面倒とは、アクシデントが発生するだろうと言う事だ。

彼の勘の的中率は高い・・・



でも・・・コレまでは・・・どんな事でも1人で行っていたのに、彼とやるっていうことは・・・

それほどの?


「・・・・・そうですか・・・ 貴方の依頼は確かSSに分類される依頼・・・単純では行きそうに無いですね・・・」

メイビスの表情も強張る・・・

ギルド・マスターの表情だ。

「まあ、依頼場所も結構厄介な所なんだ、アイツ以外の連中を連れて行くには時期がはええしな。」

・・・・・・・・・・・・・・

こう難易度の依頼は・・・それだけ、危険が付きまとうものだ・・・

まだ、十分な力量の無いものを連れて行けば・・・・・・・



どうなってしまうか、想像できないし・・・したくない。





「私が、手を貸しましょうか? 今は、定例会もありませんし… 評議員の通達関係にも、出払わなければならない用事はありません。」

メイビスは、アゴに手を当てながらそう言った。

「ふむ・・・ だがな・・・今日はほぼ全員がギルドをあけている・・・しな・・・ あんま得策じゃねえ。」

ジャックは頭をかきながら、そう言った。


「・・・ゼルが、帰ってきてくれれば良いのですが・・・」


メイビスは・・・そう呟いた・・・

彼の実力は間違いなしだ。

初めての際は、ペアで、依頼を行ってもらった。

流石に1人で行かせるのは・・・まだ早い為だ。

ペアだったのはスタイナーそして、その時はディアスもいた。

依頼主とのコミュニケーションこそ、不足・・・ッと言うか慣れてない?感じだったが、事戦闘に関しては、

彼らが舌を巻く程だった。

それはそう・・・あののエースたちを子供扱いする実力だもん・・・

当然と言えば当然・・・

私の出会いのときのこと・・・そのことは言ってあるし・・・(ムリヤリ言わされたし!怒)

でも・・・今はいないし…





って考えていたその時!



『オレなら帰ってるぞ?』

ガチャリと・・・ギルドの扉を開けた。

そして、ゆっくりとした足取りで、近付く。


「あ・・・」「おっ!」

2人はゼルの方を見る!

『・・・ん?なんだ?それに、ジャック。仕事にいったんじゃなかったのか?』

見事なタイミングだったから・・・

ちょっと驚いてたようだった・・・ 苦笑


「ん、ああ、ちょっと、色々あってな・・・・・・」


ジャックはいきさつを話した。

そして、力を借りたい事も・・・


『ふむ・・・なるほどな・・・・ オレは構わない。SS級とやらにも、興味があるからな。』


ゼルは・・・即答でOKをだす。

新しい事・・・まだやったこと無い事。

その全て・・・彼にとっては興味の対象らしい・・・

歓迎すべき事なのだ。


「ありがとよ。ゼル、頼りにしてるぜ。」


ジャックは手を上げる。

『ああ、ジャックと仕事をして見たかったと思ってたところだ。こちらもよろしく頼む。』

ゼルもみようみまね?で手を上げる。


「ははは♪ じゃあ 2人とも!気をつけてね?」

メイビスがそう言うと・・・2人とも軽く手をあげ…

出発した。



「あははは!彼・・・変わってきた!随分…馴染んだっていうのかな?ジャックの真似してたの見たら・・・笑っちゃった♪」

メイビスはくすくすと笑っていた・・・

が・・・

「あ・・・・」

1つ・・・思い浮かんだ事がある・・・


「・・・ジャック・・・ゼルとペアになってるんだ・・・よね・・・?」


この場所には誰もいないのに・・・尋ねてる… 苦笑


「いいなぁ・・・」


はぁ・・・っとため息をしながら・・・

依頼書の整理を開始した。






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