小説『虹の向こう』
作者:香那()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

BBQの用意をしていると、ゆうちゃんのご両親と妹さんと甥っ子さんがやってきた。

どうやら様子を見に来たらしい。

楽しそうにしている私たちを見て、目を細めていた。

写真を撮ったり、焼いたりと忙しかったが、楽しかった。

やがて一家は帰り、また四人で夜遅くまで語り合ったり、ふざけあったりしていた。

あっという間の楽しいキャンプは終わった。

相変わらず、Yで遊んだりしていたが、Yちゃんたちは当たり前だけど、二人の時間が増えていった。

それを好ましくも思っていた。

大阪に泊まりにいったり(この時も博久くんがぽんと20万出したらしい)、林道を走ったりしていた。

私も行きたいなと思ったが、アホでかっこつけの雅巳くんのせいで、車高の低いクルマだったのでとても無理だった。

かといって、二人の間にお邪魔する気もないしで。

私もゲーセンに行ったり行かなかったりしていた。

そしてまた夏がやってきた。

今度は少し遠出をしてみようということと、バンガローに泊まろうということで、馬路村へ向かった。

途中で土砂が落ちてきていて、迂回路になっており、もう帰りたいと思うほど遠かった。

そうでなくても片道そこまでは3時間かかるのだ。

やっと着いた私達はくたくただったし、もうすでに川で泳いでいる人はいなかった。

手続きを済ませて、バンガローへ向かった。

-13-
Copyright ©香那 All Rights Reserved 
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える