小説『日常の中の非日常 2』
作者:つばさ()

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「――――ちゃん・・・・・・――兄ちゃん!」


「・・・・・・ん、あ? 稔弘?」



目を開ければ、そこには稔弘の呆れたような顔。


いつの間にか、寝てしまっていたようだった。


目をこすりながら重い体を起こし、大きなあくびをする。時計を見れば、もう午後11時を過ぎていた。

そういえば腹も減った。



「ったく、なにやってんだよ兄ちゃん」



まったくだ。


なにをセンチメンタルになってるんだか。



「稔弘、夕飯は?」

「まだ食べてない。腹減った」



今日の夕飯は、カレー、だっけ。


いつも朝だけ叔母さんが来て作ってくれるご飯。僕らはいつもそれを温めて食べる。


できたてのご飯、なんて、何年も前に食べたきりだ。

僕はゆっくりと体を起こし、後ろに稔弘を率いてリビングに向かった。



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