第十五話 地球安住計画
天下一武道会から大体一年、エイジ748年。結構充実した毎日を送っている。
集めた資金を元手にし、まずは機械の部品を買いあさった。そして地球の技術よりちょっと高い技術を使って高性能なものを幾つか作り特許をとる。そして企業に持っていく。要はアイディアを売るのと一緒。宇宙の技術を切り売りするのだ。
これが案外儲かった。まあ宇宙の技術を使った物なんだから当然といえば当然だ。
カプセルコーポレーションなんかも取引してくれた。こことは金銭ではなくホイホイカプセルの技術を直接教えてもらったりもした。そのおかげで宇宙船をカプセルにする事に成功した。
もちろん兵器なんかの害になるような技術は売ってない。
西の都に家も建てた。自宅には重力室なんかも作ったしかなり豪華な家だ。
ブルマの家が結構近く、ブリーフ博士と研究について語ったりといろいろしてる。あの人もそうだけどブルマもかなり天才だ。あの家の奴らは化け物か?ちなみにブルマとは会った事がある程度のなかだ。尻尾は隠してあるので見せてない、服の中で腰に巻きついてる。
最近の悩みとしては仕事が楽しくてあんまり修行できていない事か。夜は寝技の訓練ならアホみたいにしてるんだが。これのせい(おかげ?)で仙豆のお世話になりにカリン様と仲良くなった。
セロリのほうは俺の仕事を手伝ったりしてくれている。
「ナスビ!また馬鹿捕まえたよ!」
「こいつらも哀れだな……んじゃ今からお仕置きだな、二度とこういうことしないように、な」
セロリが強盗三人を縄で縛って連れてきた。
俺の会社は五人ぐらいの小さい会社だ。社員といっても事務職の人ばかり。事務という職種のせいか女性とおじいちゃんしかいないのだ。その中にセロリをおいておいている。何でかといえば、うちの会社がいきなり大きくなったせいで強盗やらゆすり屋やらと変な奴らが会社に来るのでガードマンとしてセロリを置いている。
全くもってセロリの相手は哀れとしか思えない。セロリに滅ぼされた馬鹿は数知れない。最初は簡単に気絶させて警察に届けてたんだが、馬鹿はそれでは全く懲りない。
「じゃあ今回は『一万フィート紐無しバンジー』にしようか?それとも事務の女の子が言ってた『綺羅☆おホモだちだらけの大運動会』とか?ナスビはどっちがいいと思う?」
「この前は恐竜と鬼ごっこだっけ?今回はバンジーでいいんじゃね?」
失敗しても脅威がないと知るともう一度と挑んでくる馬鹿もいるのだ。すぐに気絶させていたりしたので馬鹿は恐怖を感じずにまた犯罪を犯す。そのせいかセロリがお仕置きと称して色々とやっている。最近では俺と社員も色々とアドバイスを出したりして新たなるお仕置きを開発中だ。うちの社員も中々肝が据わっているwこれのおかげでギャングみたいな奴らもうちの会社には寄り付かなくなりつつある。
セロリも事務の女友達と一緒に遊んでいるようで何よりだ。でも『綺羅☆おホモだちだらけの大運動会』を考えた子と一番中がいいのはどういうことか。ちょっと前世の腐女子という単語を思い出したがそ言うのではないようだ。
「社長!なんか近所の銀行で強盗がいるとかって聞いたんですけど」
「あそこってうちも使ってるよな?」
「はい」
事務の子が昼食から戻ってきたときにそんな事を教えてくれる。ちなみに社長は俺。
「そりゃ困るしちょっと行って来るわ」
「「「「やりすぎないでくださいね!」」」」
「俺の心配してくれる人はいないのか!?」
誰も答えてくれなかった。
そして今日はちょっと行きたいところがある。それは……
「イヤ〜悪いのう!土産まで貰ってしまって!」
「いえいえ天下の武天老師様に合うんですからこれくらい」
今俺はカメハウスに来ている。ここ、本当に絶海の孤島って感じのところだな。
来た理由としては天下にとどろく武天老師さまの腕を見たかったなどといっているが本当はただの顔見せだ。
「いや、すまんのう!うへへへぇ」
怪しい笑いをする亀仙人、土産の袋を見て笑っているのだ。それもそうだろう、俺の持ってきたお土産とはずばり大人の絵本だ。武天老師にはこれが一番効くだろう。
「亀仙人様……少しは仙人の嗜みを……」
「だまれ!わしは仙人の前に男じゃ!」
ウミガメに窘められる武天老師、ごもっともだが現役過ぎるだろうw確か300歳超えてるんだよな。
ちなみに首にはドラゴンボールをぶら下げてる。はじめてみてちょっと興奮したのは内緒。
「あの?」
「ああすまんのう、ナスビといったかね?どういったようでここに来たんじゃ?」
「いえちょっとお手合わせを願おうかと思ったのですが……」
「ふーむ、それには及ばん、わしだって年だが耄碌した訳ではない。もうすでにおぬしはわしを超えておる事、戦わずともわかるよ」
「えぇ!?」
どうやら亀仙人は俺の気を感じて自分よりうえだと思ったらしい。亀は驚いてる。まあそのとうりなんだけど生かめはめ波見ておきたかったんだけど。爆肉鋼体みたかったし。
ふと、窓から突然赤い鳥が室内に入ってくる。そして亀仙人の前に着地した。
「おお、不死鳥じゃの。どれ、飯のじかんじゃったか」
「ふ、不死鳥?」
俺は驚いた。原作じゃ悟空に上げる予定で食中毒で死んでいたからだ。ちょっとなやむ、こいつを分析したらもしかしたらだが、不老不死が手に入るのだ。もしくは不死鳥を食中毒から助ければもしかしたら不老不死(この場合の不老不死は老けずに寿命がなくなるだけで殺されないわけではない。事実、亀仙人はピッコロ大魔王の時に死んでいる)になれるかもしれないから。
「確か二週間くらい前の玉子焼きが冷蔵庫に残ってたのう、それでいいかのう」
「え!?そ、それはやめたほうがいいですよ。卵は痛みやすいですし、万が一食中毒にでもなったら可愛そうですし(もしかしてこれ食中毒フラグ?)」
「それもそうじゃのう、しかし飯が……」
「でしたら俺がピザでも頼みましょうか?」
「おお!悪いのう!」
自然な流れで卵を捨てさせた。
そして一緒にピザを食べた。
帰りに「また来なさい」といわれたので「遊びに来させてもらいます」といって出てきた。ボソッと「土産も……」といわれた。どうしようもねえなあの爺。
不老不死に関してはセロリもいるし、また今度でいいと思う。これでなお、不死鳥が食中毒で死ぬのならそれは運命。生き残ったら考えよう。
あとがき
武天老師さま登場です。このひとは後半エロが前に出すぎててほぼ戦う事が無いんですよね。
不死鳥が死んだのはエイジ748年の原作開始一年前です。今なら生きてます。つまりドラゴンボールが無くともここにこれれば不老不死が手に入るのです。まあナスビを不老不死にするかはすごく悩んで保留にしましたが。
武天老師の年齢は今318才。ピッコロ大魔王編では不老不死の薬を飲んだといってましたが嘘でした。私としては不死鳥の力で長く生きていたのではないかと思っているんです。まあ独自設定ですが。
あと武天老師の好物は宅配のピザだそうですよ。