小説『ドラゴンボールN』
作者:プータ()

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 第二十一話 悟空ってなんか可愛いよね

 sideナスビ
 
 修羅場から暫く。俺達は結婚した。前世にて経験の無い結婚で色々とあったが幸せだ。

 「浮気したら、地球壊して一緒に死ぬから!」
 「は、はい」

 セロリに脅迫された言葉である。今の戦闘力ならに余裕であろう。……浮気は絶対にしないと誓った。全く持って恐ろしい女だ、ツンデレに続いてヤンデレ?まで習得するとは。
 ちなみに結婚の報告と挨拶にカプセルコーポレーションに行ったときにヤムチャに会った。いい奴なのはわかるんだが悲しいことに女癖が悪かったりする奴である。セロリを見てブルマに睨まれたりもしていた。この頃から浮気癖があったのか……。
 女性が苦手だったのを克服して調子に乗っちゃったんだろうな。顔はイケメンだし。まあ、ブルマもブルマで顔がいい男に弱いというのがよくないが。
ちなみにこの時は超サイヤ人を解いていたので、海でノーパンを見たときの金髪が俺だとはわからなかったようだ。いちおうブリーフ博士の前だしばれるのは仕事にもよくないし。
 亀じいのところにも挨拶に行った。

 「あれだけ激しい喧嘩したのに……ようやったのう、まあおめでとさん」

 などとニヤニヤしながらいわれた。セロリが殴っていたのでよしとする。
 ちなみにこのときランチ(荒)とセロリがやけに気があったみたいだ。
 カメハウスはすぐに修繕は終わった。もともとカプセルだし修理自体は簡単だった。会社の費用を使って技術実験したモデルハウスということにさせてもらい経費として何とかなった。高性能な家具や電化製品で亀じいは喜んでくれたようだ。一番喜んでくれたのは高画質なテレビだったが。
 ちなみに今、亀じいは弟子達の修行のためもといた孤島ではなく小さい村のある火山島に引越ししている。
 悟空とクリリンにも会った。
 
 「ナスビ!オラと組み手してくれ!」

 そう言って悟空に挑まれたが指一本で倒しておいた。さらに挑まれるのは悟空の性格なら予想できたのに……俺の馬鹿。でもチョコチョコついてきて組み手をねだる悟空は可愛い。
 クリリンは俺の強さとセロリを見てなにやらうらやましそうにしていた。

 「私も強くなって綺麗な子と……」

 口から願望が漏れていた。クリリンの初期ってこんな奴だったんだっけ?自分のことを私とか僕とか言ってるし、ゴマをするのがうまい。うちの会社の営業をやらせたいくらいだ。普段は俺が営業をやってるし。技術漏洩を防ぐために俺以外にはやらせてないがクリリンなら信用できるし。
 そんな風に結婚後はゆっくりとした日々を送った。
 
 ・・・

 ・・

 ・
 
 それからはたまにちょくちょく悟空の修行を見に行った。原作のとうり亀の甲羅を背負っての牛乳配達、工事現場のバイト、サメに追いかけられての水泳などがあった。なんかああいうの見ると懐かしくなっちゃうよね。
 途中亀じいが大岩を文字どうり押して「これぐらいできないと拳法なんぞ教えられんわい」とか言って悟空が成功して、亀じいが更に大きい、身の丈の五倍はありそうな岩を指差して誤魔化したりなどがあった。

 「老師様はできるんですか?」

 クリリンの言葉に詰まる亀じい。昔はできたかもしれないけど、今は300歳の爺だしなぁ。

 「これぐらいできるわい。まあ、今回はナスビお手本を見せてやってくれ」
 「まあ、それぐらい良いけど(できないんだな……)」

 亀じいに言われたので俺は自分の片手で持ち上げてあげた。多分二トン近くあるんじゃないかな。

 「す、すげえ!」
 「ひいいぃ!化け物!」
 「ほ、本当にやりおったわい……」

 悟空は素直に喜んでくれたが、クリリンは怖がり、亀じいは冗談で言ったのを本当にやってしまったせいか驚いてた。やっぱり悟空は素直で可愛いな。
 そして天下一武道会も近くなった頃、亀じいの所に遊びに行った。今回は一人だ。
 
 「おお!ナスビ、実は頼みがあったんじゃよ」

 そう、会って開口一番に亀じいに言われた。いつものにやけ顔じゃなく真面目な話のようだ。
 
 「頼みなんて珍しいな亀じい」
 「実はのう、次の天下一武道会のことなんじゃが」
 「ああ、悟空とクリリンが出るんだって?」
 「うむ、そのことで話があるんじゃよ」
 「どうせ、自分で変装して出ようとでもするんでしょ?」

 ジャッキーチェンという名前だったか?悟空やクリリンが慢心しないように自分で敵になろうとしてるんだよな。

 「おお、ようわかったのう!まあそうなんじゃが、ワシとしてはセロリとナスビにも出て欲しいんじゃが……」
 「え!?」

 原作がかわった?まじか!? 

 「何で俺達?」
 「なに、世の中上には上がいるということを教えてやらんとのう」
 「うーん、まあ俺は良いんだけどさセロリが……」
 
 そう、かなり重大なことがあり、出ることはできない。いや、出ようとはするかもしれないが俺がさせん。

 「妊娠してるんだよね」
 「ほっ!?」

 そう、俺の子を妊娠中だ。俺、来年には父ちゃんだよ……。
 セロリは今、会社でのガードマンをしてるが、最近じゃうちの会社にはそう言った馬鹿は全くこないので会社でのんびりしている。この前、うざったいことにレッドリボン軍とやらが俺に技術供与を迫ってきたが西の都の近くにあった支部がまるごとこの世から消え去った。不思議だね誰がやったんだろう。

 「ほう!そりゃめでたいわい!じゃがそれじゃあ天下一武道会は無理じゃのう。ナスビは出れるかのう?」
 「まあ、面白そうだし良いよ」
 「じゃあたのむぞい」

 こうして俺の第二十一回天下一武道会出場が決定した。
 その後俺に変装をさせようとする亀じいがいたが俺は自前で作ることになった。グレートサイヤマンでもやってやろうかな?

 
 あとがき

 ついにナスビベイビーが!名前も決まっております。
 サイヤ人の純潔ベイビーなので気をつけないと反抗期に地球がw育児も大変そうだよね。
 レッドリボン軍は触れてはならないものに触れたのだw

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