第六話 フリーザ様参上!俺ピンチ!
どうも八歳になったばかりのナスビです。ただいま前世も通して一番のピンチに直面しております。
「ほほうこの子供ですか、例の3万を超えた戦闘力という報告があったのは」
「そうですフリーザ様」
今目の前には良くわからない乗り物に乗ったフリーザとザーボンとドドリアの金魚の糞コンビがいるがいる。これというのもあの糞ガキのせいだ!そう思いながら先日のことを思い出していた。
俺はとある星の侵略に一人かり出されていた。
どうして一人かというと、つい先日のこと。俺のところにあるエリートの息子が来たのだ。何でも生まれた時から2000ほどもあるというガキでセロリと同い年の11才らしい。なまえはレタスwなんというターレスの類似品w現在の戦闘力は8000ほどの子供だ。それが突然俺に絡んできたのだ。
「おい下級のガキ。おまえずいぶんとセロリと仲が良いじゃないか」
「それが?」
「いやなに下級のガキとエリートのセロリじゃつりあわないだろう?だから親切心から忠告に来てやったんだよ」
「そうですかありがとうございます、仕事がありますので失礼します(嫉妬かよ、ダッサ)」
その後も俺は嫌味を言われながらもセロリとは普通にしていた。直接殺しにでも来るかと思ったがセロリに嫌われたくないのか全くそういったことは無かった。そう言ったところはエリートっぽく多少頭がいい。
セロリと俺はそろそろフリーザが攻めてくる頃が近いので、色々と忙しい。もう宇宙船は用意してあり、とある惑星に隠してある。宇宙船にはフリーザのところからハッキングして手に入れた各惑星の座標データなどが入っているので宇宙で迷子になるような事にはならない。
ある日の事。
「俺だけですか?」
「ああ」
何故かわからないが俺一人である惑星に派遣されることになったのだ。とりあえず俺は一人で指定された惑星に向かい一人で征服したのだが、その後が問題だった。
「ようお疲れ下級戦士君」
「なんかよう?」
征服し終わった星でレタスが突然現れたのだ。勿論この星に誰かが来たのは気を探って気がついていたしスカウターにも出てたけど。
「下級戦士君はここで戦死したって聞いてね?応援で君の尻拭いさ」
「ははは、冗談がうまいね」
俺は正直イライラしていた。ただでさえ色々な準備で忙しい中でのこいつの思惑での単独出撃させられたのに気がついたからだ。
エリートの権限を使ってまで態々邪魔するとか……こいつ殺して良いんじゃないかと思う。なにせもう暫くで死ぬのだし。そう、カカロットは後三日で生まれる予定なのだ。なのでよけいに忙しい。
「は!むかつくんだよその態度がーーーーー!」
切れたレタスは俺に向かってくる。子どもにしたら確かに早いが、俺にはハエと一緒だ。
レタスは俺の顔面にストレートをぶち込んだ。
「どう……!??な!効いてないなのか!?」
俺はレタスのプライドをへし折るため直接受けた。勿論戦闘力を上げて受けたので全く効いていない。それに回りの気を探ったが何処にも誰もいないので気にする必要もない。いざ処刑タイムである。
「じゃあ技の実験台にでもしようとしましょうか。ちょうどいいし」
「何を言って!」
「か〜め〜は〜め〜波ーーー!」
「操気弾!」
「ギャリック砲!」
「魔刃拳!」
「気円斬!」
「ぐあああああ」
こんな感じで終わったのである、一つ作品が違ったが。
ただし俺は一つ忘れていた。そうスカウターの通信機能の存在である。そのせいで冒頭のようにフリーザ様に呼ばれてしまったのである。
「それでどうしてあなたは力を隠していたのでしょう?あなたなら他の方を殺して勝てたでしょう?あなたは聞けば周りの人には変人と馬鹿にされてるそうじゃないですか?」
「正直に言ったほうが身のためだぞ」
フリーザ達に攻められる俺。金魚の糞二人は俺のほうが戦闘力が高いせいか俺には何もしてこない。
「いえ、俺は戦うのがあんまり好きじゃないんです(下手な事はいえないな)」
「これはこれは、サイヤ人とは思えない発言ですねえ。まあ良いでしょう。ただしレタスとか言う駒を殺したのは事実です。なので三週間は惑星ベジータで謹慎です。良いですね?(どうせもう少ししたらすべてのサルは滅ぶ。ここで処断して宇宙船を傷つけるのも嫌ですしね)」
「はっ!申し訳ありませんでした」
あぶねーーーー!もしここで襲われたらもうやるしかなかった!一か八かの全戦闘力開放して一撃必殺なんてのは成功するかわからないからな。でも俺の顔を覚えられたかな?
そのまま俺は何とかこの場を逃げる事に成功したのだ。
この現場をクウラが見ていたらフリーザにこういうだろう「やはりまだまだ甘いな」と。
この事件から二十日後。惑星ベジータは消滅した。