小説『ドラゴンボールN』
作者:プータ()

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第七話 ハラペココズミック!


 宇宙……それは無限のコズミックエryなんていってる場合じゃない!ああまずい!俺は今死ぬかもしれない事態に直面している。フリーザと対面したときよりもピンチかもしれない。

 「ナ、ナスビ、飯は?」

 宇宙船に乗って一週間、そう!食糧の問題です。
 俺達は首尾よく惑星ベジータを抜け出せたのだが食料をほとんど積んでいない状態だったのである。今現在俺とセロリは空腹でヤバイ。栄養剤で何とかもたせている状態だ。いちおう空腹感以外はそれで何とかなる。サイヤ人の体は丈夫で強い分腹が減るのである。

 「すまん、もう……」
 「がああああ!飯ーーー!」
 「暴れると余計腹減るぞ?」
 「もうどっかの異星人の丸焼きでも良いじゃないか?たしか鳥人タイプの奴がいる星がここから二時間位でいけるし……」
 「いや、俺たちは目立つわけには行かない。もしも騒動を起こしてそれをフリーザに察知されたら事だ。ここらの有人惑星はまだあいつの部下がいる可能性が高いからな」
 「じゃあ飯!」
 
 文句を言うセロリを何とか諌める。それに俺と逃げる条件として無駄な殺しはなるべくしないと言う条件だ。俺は極悪人になってドラゴンボールの願いの「極悪人以外を生き返らせてくれ」ではぶられるなんてのはいやだしな。今から人助けを重ねればベジータみたいに悪人程度には認識されるかも知れないし。
 そしてどうしようもない俺達はそのまま適当な地球型惑星に着陸した。この世界は地球型惑星が結構な数存在する。今いる星は名もない星の一つ。
 俺の最終手段を使うときである。

 「よし!この星なら人がいない!……はっ!」

 俺は地面に向かって気合砲をぶち込む。そうすると大きな地割れが起きる。俺はそこに神精樹の種を投げ込んだ。
 種の栽培には成功した、種は実を干しておき完全に身の栄養が種に移った状態にしないと発芽しないのだ。神精樹は星が小さければ小さいほど実をつけるのは早い、そして星の環境が神精樹に合えば合うほどいい実が取れる。
 この星のサイズなら二日もすれば実が何個か取れるだろう。神精樹の実は仙豆と同じような性質があり食えば暫くは飢えない、星の栄養なのだからそのくらいは効果はあるだろう。
 神精樹完成までの間はサイバイマンでも食えば良いだろう。サイバイマンを作った俺はフリーザのところから頂いてきた調味料を使って前世の料理知識を存分に振舞った。

 「ヘイお待ち!『サイバイマンの塩炒め』と『サイバイマンの燻製』、『サイバイマンの丸焼き』だ!」
 「おお!食い物!」

 味は結構良かった。さすがサイバイマン!一つの料理に一匹使ったから見た目がやばいけどな!
 二日がたち神精樹の実をとった後、神精樹を破壊してから星を出た。外から見た星は以前に見た栄養を吸い取られた星と一緒で草木一本も残っていないような土色の星になっていた。申し訳ないがこれも生きるためだ。
 それから更に数日。神精樹の実を食べながら何とかフリーザの勢力圏を抜けた。
 
 ・・・
  
 ・・
 
 ・

 それからは10年ほど色々な星を回った。その間色々な事があった。
 ツフル人が作ったと思われる研究者タイプの人造人間?(ドクターミュー)とその人造人間が作った人造人間やら機械軍団(なんか試験管ベビーがいっぱいいたから破壊しておいた)、人を人形にして何かのエネルギーに変えようとする奴とも戦った(そのときセロリは睡眠薬入りの料理を食べて人形にされた)等。
 ヤードラット星人にもあった。ものすごくいい奴らで色々と教えてくれた。勿論、瞬間移動も習得した。セロリは気の制御が下手なせいで習得できなかった。ちなみに界王拳みたいな技も合ったのでそれを参考に界王拳もどきも習得した。ちゃんと赤いオーラになるし、二倍三倍と増幅できる。
 なんだかんだ俺の戦闘力も基礎戦闘力が900万ほどまで上がったので20倍界王拳を使えば一億八千万の戦闘力。
 重力装置も300倍までいけるようになった。旅での移動時間や星での活動によって修行時間が減ったのでこの程度だ。
 神精樹は最初以外は使っていない。今は種が保管してあるだけだ。

 「でも超野菜人にはなれないんだよなぁ」

 まあなれないならなれないなりにやるしかないよな。まあ10年間も修行していたってのは結構すごい成果を生み出したな。界王拳でもフリーザ倒せる。ただし二十倍で戦うと10分後には俺は副作用で足腰立たなくなってるけどな!

 「ナスビ、次は何処行く?」
 「そうだな、一度宇宙船を修理したいから適当な星に泊まろうか」
 「そっか、飯がうまいところが良いな」
 「セロリ……お前そう言って変な料理食べて人形にされたの忘れたのかよ?」
 「うっ!しょ、しょうがないじゃないか!おなかへってたんだから!」

 セロリはだんだんと食いしん坊キャラを確立させていってる。ついでに戦闘力も500万もある。重力室も200倍ほどまでは可能だ。それなのにこれというのも悲しい奴だ。
 見た目もかなり成長している。まあもう21歳だ当然だろう。見た目はきつめの黒髪美人なんだがね。だが一点のみ成長していないという悲しさ。まあ18歳の俺が暴走しないでいられるのもその一点の成長率の問題なんだけどな。やっぱりお胸はでかいほうが……ね。
 ちなみにセロリのアタックは年々強烈になっている。ぶっちゃけ宇宙船で子供生むわけにもいかないという理由が無かったらもうとっくにヤッテルよ。自己処理活動をしていなかったら危なかったが。俺サイヤ人ですし、サルですし。
 あれだ、地球についたら結婚するんじゃないかなってぐらいには好き。

 「あの星で良いんじゃないか?大気もあるみたいだし。生物もいるみたいだ」
 「うっし、じゃあそこへ!」
 「飯を食いに!」
 「ちげえ!」

 俺達は星へと着陸していった。

 あとがき
 GT編って好き嫌いが分かれますよね。やはり鳥山さんがノータッチと言うのもあるんでしょう。あれはあれてでいいところもあるとは思いますが、好きじゃないところも多いです。
今回、色々とGTのフラグをへし折ってしまいました。だがしかし、壊した事による弊害というのは必ずあるものです。そこら辺もこれからを楽しみにしていただきたいのでできれば突っ込まないで欲しいです。
 ちなみにナスビはGT編は詳しくは覚えてないです。ドラゴンボールは使い過ぎないようにしないとヤバイぐらいしかおぼえてないです。
 GT編の敵キャラたちもここでは過去です(GTは悟空とブルマが始めてあってから40年後の話)。なので基本的にまだそんなになに強くない人たちも多いです。たとえばドクターミューだったら開発しているのはあんまり強くない機械だったり、ベビーであれば試験管の中という感じです。
 






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