小説『ワールドブレイカー(日本消滅)』
作者:真龍 白虎()

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時は10日前に戻る。俺( 新道 悟 しんどう さとる)はいつものように東京にある高校に行くために電車に乗っていた。外は電車のスピードで1秒ごとに風景が変わっている。

外の風景を眺めていた俺は気まぐれにポケットに手を入れた。ポケットの中には携帯と1枚の手紙が入っている。

「ん?なんだこれ?」

俺はポケットに入れた覚えのない手紙を取り出した。手紙はきれいに封がされており、いかにも開けていないことが見た目でわかる。俺は少し考えて手紙を開けた。手紙の中には1枚の紙とチケットが入っていた。手紙の内容はこうである。

『 新道 悟 様

      あなたは東京代表としてあるゲームに参加してもらいます。ゲームの内容は集合場所で告げます。10月1日、午後5:00までに羽田空港に来てください。もし・・・来なかった場合は・・・・』

最後の文字は擦れてぜんぜん読めなかった。もちろん、チケットは羽田空港行きのチケット。

「結構、力入れているんだな・・・・このゲーム」

俺はチケットを確認した。東京代表というのだ、あと46枚のチケットを用意したに違いない。それに羽田空港である。旅行に行くときぐらいしか行けるところじゃない。そう思った俺は今日学校を休み、空港に向かった。

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