「これって・・・ついて来いって意味かな?」
「多分・・・そうだと思います」
仮面の男においていかれないように歩く俺たち、しかし周りの目線はいたいたしかった。みんな、不気味である仮面の男についていっている俺たちに冷たい目線を送っていた。
そんな目線が続き5分が経過した。ふと、男が歩みをやめる。男の目の前には1台のタクシーが止まっていた。男は無言でドアをあけ、首を動かし「乗れ」と合い図をした。俺と真央は疑いながらもタクシーに乗る。しかし、乗った同時にドアが思いっきり閉められた。
「!?」
タクシーからピンクのガスが噴出す。俺と真央は驚きはしたものの、すぐにドアから出ようとした。しかし、外側から鍵がかけられているのかびくともしない。
「真央さん。息を吸わないように!!」
俺は真央に注意を出す。でも、真央はもう倒れかけていた。俺も徐々に目がかすめる、意識も飛びそうだった。そして、俺は・・・力尽きてしまい。意識を失ったのである。
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